東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[7]帰省前~現在までの経過観察(農:新谷紗也)

2020年1月28日 (火)

挨拶

連日の投稿失礼します、農学部の新谷です。
1セメに比べるとテストの数が少ない割に、期末試験が重たいのが農学部1年の授業なのだなと最近になって実感しております。日頃からコツコツと勉強することが大切だなとここでも反省の日々です。
報告が先延ばしになっていたボールキャベツたちの様子についてまとめていこうと思います。


今回の内容

1、ボールキャベツ

2、ふあふあミックス

3、サラダ京水菜


本題

前々回(第5回)の記事で、時期列に種類ごとで並べると比較しづらいとのご指摘がありましたので、(自分でも見づらいかなとは思っていたのですが、時系列でまとめてしまいました。)今回は種類ごとにまとめていきたいと思います。

1、ボールキャベツ

写真は順に12月28日(83日目)、1月14日(100日目)、1月26日(113日目)となっています。

IMG_5409.JPG

IMG_5412.JPG

IMG_5474.JPG

写真を並べて気がついたのですが、写真を撮る向きがそろっていないので比較しづらいです。113日目のものはスケールとなるものを入れ忘れてしまいました。
1枚目と3枚目を比べると30日間で葉が大きく、また枚数も多くなりました。葉脈も太くなっていて、いかにもキャベツの外側の葉という感じです。

IMG_5399.JPG

帰省は1週間だったのですが、観察の間が開いてしまい、気づくとキャベツの葉が一部黄色くなってしまっていました。
下の方に生えていた葉なので、弱ってしまったのかなと思います。

IMG_5475.JPG

だんだん丸くなってきているような気がします。収穫とは行きませんが展開ゼミが終わった後も観察を続けてみて、春頃にでも結球したら良いなと思っています。
調べたところ、キャベツはある程度の大きさに育った苗が1ヶ月くらい低温にあうと花芽ができてとう立ちのスイッチが入り、高温・長日になる春に結球を放棄してとう立ちしてしまうそうですね。
もしとう立ちしてしまったら、それはそれでキャベツ栽培の楽しみの一つになるのかなと思ったり...キャベツの花を実際に見てみたいという思いもあります。
でもやっぱり食べたいので、調べたサイトにある、ある程度の大きさにまだ達していないことを祈ります。

2、ふあふあミックス

ボールキャベツと同様に12月28日(83日目)、1月14日(100日目)、1月26日(113日目)の順で観察を行い、写真もその順で並んでいます。

IMG_5411.JPG

IMG_5413.JPG

IMG_5472.JPG

見て分かると思うのですが、丸葉山東菜を一株残し続けています。収穫適期だとは思うのですが、大きくしてみたいという思いから残し続けています。

IMG_5479.JPG

12月28日(83日目)に間引きを行いました。収穫したものは前回の記事で述べたように帰省時に持って帰って家族で食べました。

IMG_5416.JPG

写真の右が紫高菜で、左が丸葉山東菜です。(1月14日、100日目の時に撮影)

時間を見つけて収穫した方が良いとは思っているので、春休みに入ってから水菜と一緒に美味しく頂こうかなと考えています。

3、サラダ京水菜

観察日は上2つと同様、12月28日(79日目)、1月14日(96日目)、1月26日(109日目)に加えて1月27日(110日目)で、写真もその順になっています。

IMG_5410.JPG

IMG_5414.JPG

IMG_5473.JPG

IMG_5471.JPG

間引き前の79日目がもっさりしているのは分かるのですが、間引き後2週間ほどでまたもっさりとなっているのは水菜の成長具合からしてもすごいことだなと思います。
しかし写真から分かるかも知れませんが、他の2種類と同じペースで水やり、追肥を行っていたところ、水菜がだんだん元気を失い、萎れてしまいました。
それだけ他の2種よりも水をたくさん吸っているってことなんだなと思うと、もっとこまめにしっかり見ておけば良かったと反省すると同時にやはり水菜の育つ勢いはすごいなと感心しました。
水菜だけ1月27日(110日目)分の写真がある理由は萎れて、水をしっかり与えた翌日、どのくらい復活しているのかなと思ったからです。
思った以上に元気を取り戻していて、いかに植物にとって水が大切であるかということを実感しました。

IMG_5480.JPGこちらもふあふあミックス同様12月28日(79日目)に間引きを行い、帰省時に実家で食べました。

水菜一株間引いただけでそこそこの隙間ができたので、一株あたりの葉の枚数、大きさ等がしっかりしている証拠だなと思うとうれしかったです。(2週間後にはまたもっさりに戻っていましたが...)

ためてしまった各植物の経過観察の報告は以上です。


前回のコメントに対する返信

冒頭の写真は宇奈月温泉?で金沢からの帰りでしょうか。そこには私も行ったことはありませんが、いい感じにひなびていますね。

⇒そうです!夏休みに富山県の黒部峡谷に行ったときに撮影したものです。足湯につかりながら景色を楽しめる素晴らしいところでした。

まあ、最後に萎れたのは水分補給だけの問題ではなく、栽培期間が長いので緑化する分だけのエネルギーを(緑化もクロロフィル合成と言う大変な仕事)残していなかった、力尽きたということなのかもしれません。ブロッコリーの種子はカイワレダイコンほどの大きさがなくその分エネルギーも少ないでしょうから。

⇒確かに1回目の収穫を振り返ってみると14日目で収穫を行っていました。エネルギーを使い切ってしまっていたのですね...次に時間を見つけて残りの種を育てるときはちゃんと収穫時期も意識しようと思います。

ふあふあミックスは辛み?ですか。ちょい辛ミックスとそんなに変わらない味ということで、これもまた次期の参考になります。

⇒辛みがあったのは紫高菜でした。以前間引きの際に分類を行ったのですが、高菜という名だけあって少しピリ辛風なのかなと思っております。他の3種類はふあふあミックスの名の通り柔らかくて美味しかったです。


感想

今回記事を書いていて、まとめている時に溜まってしまった写真を並べてみると、一ヶ月ほどでどれもとても成長しているのがよく分かりました。
最終報告前の投稿はこれが最後になりますが、まだ食べられるものも、食べられないものも残っているので、栽培は継続していこうと思います。


次回予告

・最終報告

ここまで読んでくださりありがとうございました。(2070文字)

コメント

新谷さんこんにちは

 今の農学部はけっこう試験が重たいんですね。なかなか学生さんも大変で、それで希望学科に行けるか行けないかとなるのも...... 新谷さんの希望がどれか分かりませんが、学科によりかなりの差がありますので、調査の上で行って下さい。

 まあ、テストに関して言えば私も学生時代は一夜漬けでクリヤを目指すだけで、日頃から勉強など考えてもいませんでした。生活は特に暇だとも忙しいとも意識していませんでしたが、ただひたすら平和でした。そして大学を出て数年もすれば授業で何を習ったかなどほとんど忘れています。これは本当にそうです。憶えているのは「自分がそこに元々興味があった」分野だけですね。まあ、例え忘れてしまっても、後で必要があって検索する場合に概要だけでも掴んでいれば、たいそう役に立つことも確かなのですが。

 さて報告でボールキャベツはいい感じですね。よくここまで育ちました。その中心部が結球に向かっているのかどうか見て分からないのですが、そうなればいいですね。花になったとしてもそれはそれで知見です。もっとも、キャベツの花は鑑賞的には並み、ですね。それと春を過ぎればモンシロチョウが来るかもしれません。昨今では蝶を呼び寄せるバタフライガーデンなるものが流行っているようです。

 その花がつくかどうか、植物学的にも園芸的にも昔から興味を引くところでした。何が「花をつける原因物質」なのか、長いこと研究されていて、教科書で見る「フロリゲン」が見つかったのは最近のことです。

 ふあふあミックスもとても順調です。このベビーリーフ、どこまで大きくなるでしょうか。

 ミズナはけっこう低温伸長性が良く、ある程度まで育てば加速度的に葉を増やしてきます。もさもさしていると思えば収穫していって下さい。残り一株になれば葉をざっくり半分取るとかすれば長く楽しめます。ただしキャベツと同様春には花芽がついて、そうなると味が急激に悪くなります。花芽がつくと新しい葉が特徴的な非対称のギザになりますのですぐ分かります。

 水やりは、植物の状態に合わせ一回の量を増減して下さい。特にミズナはその名の通り、水田跡地にも育てられるほど水好きです。

 20200128163753-9db3ecc2a13b614b3c64e5f0f2670bd274b347da.JPG

20200128163823-7e1fa84bb308d3a514f499de3caa981be6f9522b.JPG 最後はどうでもいいマグロポスターでした......

 この展開ゼミ、受講して「文章を書く力」が見についてきたかと思います。普段のレポートと違うのは「読み手にストレスなく読ませる」ことです。その力はこれからきっと役に立ちます。

 ちなみにですが、会社員あるいは研究員であれば、内輪のグループだけの言葉を使い、そこで通じればいいのかもしれません。しかし例えば医者ならば「分かってもらえないとすれば、それは説明する側が100%悪い。その責任は、受け取り側の状態や理解度を、話す方が先回りして合わせてやらないのが悪いからだ」となります。そういう厳しい分野もあるのです。

では、ラボスタッフ・オガタ