東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

4.ミニ白菜のその後とカイワレの実験(農:佐々木美園)

2020年11月 3日 (火)

こんにちは、農学部一年の佐々木美園です。今回も冒頭の写真はキビちゃんの写真です。今までは全部眠っていたので、今回は目が開いているものを選んでみました。(余談ですが、最近はカルカンのウェットタイプのご飯が大好きらしいです。そしてカニカマ(猫用)が嫌い。贅沢な!)

 また、前回の記事でオガタさんにキビちゃんの毛色が「サビ」といっていただいたことにより、長い間、兄弟間で議論していた「キビちゃん何猫なんだ論争」にようやく終止符が打たれました。ありがとうございます。それにしてもサビ!高校時代にやった染色体の組換え価の計算を思い出しますね。懐かしい、、、。 加えて前回の投稿以降、オガタさんだけでなく他の受講者の方々も様々な猫写真を冒頭に載せてくださり、感動に打ち震えております。勝手な感謝ですが、日々の癒やしをありがとうございます。

さて、大分猫の話で熱くなってしまいましたが、ようやく本題に入りましょう。今回は、植え替え後の白菜の様子と新しく始めたカイワレ大根の栽培実験がメインです。


~目次~

1.めんこい(ミニ白菜)

2.その他

 2.1イトウミックス

 2.2冬霧7(ホウレンソウ)

3.カイワレ大根

4.まとめ

1.めんこい(ミニ白菜)

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11月2日 8:35 気温18℃ 26日目 

前回、ミニ白菜の植え替えをしたと書きました。そのとき、オガタさんのコメントに「白菜は植え替えを嫌う」というコメントをいただき、しばらくの間は2,3時間に一回は様子を見るほど心配していたのですが、結果は写真の通り一本もかけること無く元気に生長しています。葉も前回と比べると大きくなり、さらに早いものだと3枚目の本葉も出始まりました。ミニ白菜は、なかなか順調に育っているといってもいいでしょう。葉が重なり始めているので一本に間引くのもそろそろかも知れません。

また、見えにくいのですが子葉の縁がだんだん黄色っぽくなってきています。子葉が枯れ始まったら肥料をやる目安と以前のonline会議で教えていただいたので、見逃さないよう注意したいと思います。


2.その他

2.1イトウミックス

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11月2日 同上 10日目

前回一からやり直したイトウミックスですが、こちらも特に問題なく順調に生長しています。まだ本葉が出るまでは至ってないものの、全体的にわさわさ芽が出てきています。また、前回は間引くのが遅すぎて、徒長してしまいひょろひょろになってしまっていたので今回から早め早めに間引いていくことにしました。何にせよ、無事芽が出てきて安心しました。

2.2冬霧7(ホウレンソウ)

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11月2日 同上 26日目

ホウレンソウは10月26日に5粒ほど根が出た種子を蒔き足してみましたが、やはり芽が出ないままです。全ての種子に共通しているのですが、1,2mmほど根が出たらそこから生長が止まってしまっているようです。調べると、種子に給水させると逆に芽が出にくくなると書いてある本があったので、発芽させる段階で水に浸しすぎたのでしょうか。ホウレンソウに関しては若干諦めムードが漂いつつあります、、、。


3.カイワレ大根

さて、前回の記事でカイワレ大根を実食し、無事カイワレ大根栽培1回目を終えることが出来たことを書きました。まず1回目の栽培を振り返ると、なんとなく、気が向いたときに水をかけてやったら育ったというなんとも適当なものでした。結果としてあそこまで育ったからいいものの、結局育てるのに必要な情報は何も分からないままです。

そこで2回目からはカイワレ大根の生育にはどのくらいの頻度で水をやった場合、一番良く育つのかを比較して育てていきたいと思います。

条件

・一日~五日ごと、全く水をやらないものの6つで比較する

・それぞれに種子は30粒ずつ

・土台はキッチンペーパー1枚に水を15ml含ませたもので、容器は215mlのプラコップ

・一回に与える水の量は5ml

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これらの条件のもと10日間育成し、最終的にどれくらい違いが出るか検証してみたいと思います。


4.まとめ

 前回はいろいろとトラブルがありましたが、今回は特にトラブルも無く順調に生長していると思われます。ホウレンソウに関しては、もう芽が出たらいいや、位の軽い気持ちになり始めてきました。ひとまずはミニ白菜を大きく育てることに注力したいと思います。カイワレ大根の実験の方は、とにかく水をやり忘れないよう注意して取り組み、しっかり変化を捉えられるよう頑張っていきたいと思います。

コメント

佐々木さんこんにちは

 そちらのネコさんも可愛いですね! 少し白が入っていますが、茶と黒のブチ模様はサビネコで、日本では雑巾ネコとも言われますが欧米ではベッコウ色と称されます。遺伝子の組み換え率計算は確かに生物Ⅱか何かで習うはずです。実のところ私もよく分かっていません。

 ウェットタイプ餌は値段が高くないですか? カロリーで見るとカリカリがやっぱり安いです。そしてカニカマのネコ用があったんですか。自分の食べているものをあげる時がある(うちのネコはカニカマが大好き)んですが、塩分多いかな、と思ってました。やはり専用が安心ですね。

 なぜか今年の受講生はネコ関係者が多いです。なぜでしょう? 今や犬よりネコの方が多い時代ですが、それにしても多いですね。ネコは散歩が要らないという特徴はあっても手がかからないかといったら決してそうではないのですが......

 さあ本題のミニハクサイ、植え替えてもいい感じになっていますね。肥料に関していえばぼちぼちやってもいい頃合いだと思います。最初は少なめに加減すればいいでしょう。植物の成長の度合いを見ながら行うのが原則なのですが、水やりのたびに肥料分は出ていくものなので栽培開始一ヵ月で肥料開始が標準です。もちろんやる量・場所は過去記事を参照して下さい。間引きはちょっと考えるところですが、まだ少し早いかと思います。完全に大丈夫という辺り(本葉三枚程度)まで待ちましょう。

 ベビーリーフの二度目、いい感じに発芽しています。今度は間引きを早めにして徒長を防ぎたいところですね。この知見から、来年度以降の受講生に対し、こちらもベビーリーフは再トライOKと自信を持っていうことができます。

 ホウレンソウに関しては非常に不思議です。今まで発芽せずに終わったことなどないのですが......

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 これは家の庭にホウレンソウの種子をバラ播いて生えてきたものです。品種は別なものを使っています。10/10に播いたので25日経っていますね。そんなに世話もせずほったらかしで、しかし健気に育っています。普通にはこの気温でもゆっくり成長してくるものなのですが。なぜ今年の受講生でホウレンソウが発芽しないのか、こちらでも検討してみます。

 

 カイワレダイコンの実験は面白いですね。

 水の量による違いを確認することが目的になりますが、こちらが感心したのは他の条件をきちんと整えているということです。当たり前のようで、なかなかできないことです。種子の数やキッチンペーパー、使うコップという条件を合わせていますね。これで違いは水だけになりました。

 厳密なことを言えば水を一回5mlにした根拠、そして6つのコップの可変レンジ(1~5日)にした理由も欲しいところですが...... しかしこれは本当に立派な「実験」です。本当にそう言っています。

 科学実験というと「実験用の器具を用い」「もう本当に環境を厳密にした」ものをついつい考えていますが、実はそうではありません。むろん機材は全世界で用いられる標準にした方が親切ですし、温度環境をコントロール下に置いた方が再現性がいいでしょう。ただしそれは絶対のものではなく、例えば温度にしろ「日本のこの場所で、この季節、室内下」という記述もできるわけです。ややこしい言い方をすればビボに近付けた(最終応用条件に近付けた)とも言えます。

 そういうところではなく、対照区を設定し、水以外の条件を同一にした(言い換えると他のファクターを除いた)というところが重要なのです。科学にとっては。

 こちらも楽しみに結果お待ちします。

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