東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

土いじり!(間引き、寄せ土、施肥)(工:木村陽来)

2020年11月13日 (金)

こんばんは、木村陽来です。最近はかなり寒くなってきましたね。上半身は、コートなりを着れば暖かいのですが、下半身の防寒はいちいち履いたり脱いだりしなければいけないので、少し面倒です。そんな煩わしさを解消したくていつも軽装で大学に行って、凍えながら勉強しています。

本編に参りましょう。今回は、施肥や寄せ土などの土いじりをおこなった記録を主に報告します。

(目次)
1.カイワレのその後
2.間引き、寄せ土、施肥
3.まとめ


1.カイワレのその後

腐敗してしまったカイワレに対して、前回オガタさんから、「想像だけで言ってしまえば、種子が重なった際に下の種子が水没してしまい、呼吸が不充分になって有機物を余計に出したのではないかと思います。」とのコメントを頂きました。そこで、実際に、観察してみようと思ってカイワレの茎の部分を取り除いてみると下は、こんな感じになっていました。
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かなりの量の種が残っていることがわかります。発芽さえしていないものも多く、やはり種子が重なってしまったことが一つの要因なのでしょう。
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ちなみにざるに関してですが、通っていた根もちゃんとあったため、そこまで細かくはないのかなと思います。計測してみたところ2mm四方でした。まだ、少しカイワレの種はあるのでまたチャレンジしたいですね。


2.間引き、寄せ土、施肥

2-1.間引き

11月13日 15:53 気温12℃ 36日目
まずは、間引きからです。間引き前のワタナベミックス(辛味野菜中心のミックス野菜)は、こんな感じでした。
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葉が重なっています。前々回に、オガタさんから「間引きの基準は、葉が半分近く重なり、お互いに競合し合う時に行うものです。」とのコメントを頂いたので、ワタナベミックスは間引いてよいものとして、中心のものを取り去りました。
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間引いた後の鉢は少し、すっきりしています。
ワタナベミックスを間引いたのは、葉が重なっていたからという理由のほかに、葉を食べて収穫時期を確かめてみたかったという理由があります。前回、オガタさんから、「ミックスはゆっくりでも成長してくれれば、それほど遠くないうちに収穫できるでしょう。」とのコメントを頂いたので、実際に食べて味を知りたかったのです。

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これが、間引いた葉です。大きいものと小さいものでそれぞれ食べてみました。
以下感想です。
●大きいもの→野沢菜みたいな味。でも、後味が悪くて口の中がかゆくなる。食べられなくもない。
●小さいもの→そもそも味があまりしない。辛みのないカイワレ大根のような味

というわけで、どちらも微妙な味だったので、とりあえず収穫はなし。待てば味が良くなるという保証はないですが、農学部の竹本さんの記事を拝見したところ、まだ自分の方が葉が小さかったので成長途中なのかな、と予想します。

2.2寄せ土

11月13日 16:20~16:30 同上
愛姫(ミニハクサイ)とワタナベミックスに寄せ土を施しました。
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これが、寄せ土後です。(上:愛姫 下:ワタナベミックス)茎が倒れずに土で支えられています。当初、自分は鉢の中の土を寄せて使おうとしたのですが、農学部の川口さんに対するオガタさんのコメントで、寄せるのでなく全体を増やせという指示があったので、新しく土を足しました。(そういう意味では、タイトルの寄せ土は少し語弊があります。)土が白いのは、水やり直後に寄せ土をしたからで、ここで水をあげてしまっては内部が水没すると考えたからです。

2.3施肥

11月13日 16:40 同上
愛姫(ミニハクサイ)に肥料をあげました。
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日が落ちて写真が見えにくいのは申し訳ありません。鉢の反対側に、2か所で5粒ずつあげました。肥料は、10日に一度違う場所に追加するとのコメントを見たので、今度あげるのは11月22日あたりになりそうです。


3.まとめ

今回は、収穫時期決定を兼ねたワタナベミックスの間引き、寄せ土と増し土、施肥など作業が中心になりました。また、カイワレがダメになってしまった原因を少し考察しました。文章としては、コメントを多く引用したのですが、これは少し見辛いかもしれません。改善してみます。

参考記事
●農学部の竹本さん
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2019/2019/12/01183912.php
●農学部の川口さん
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2020/2020/11/08142108.php

コメント

木村さんこんにちは

 着替えが面倒であまり変えない、その気持ちはよく分かります。私もそっちの方ですね。ただ、東北大の暖房はけっこう遅い時期になるのがネックです。

 さてそれはともかく、冒頭の本がいいですね! 化学の副読本でしょうか。そういう本はいくら繰り返し見ても面白いですね! そしてしっかり覚えてしまいます。一生の間保つ記憶というのはそこで身に付くものです。私も高校時代は授業を一切聞かずに、授業で得た物は何一つありません。家に教科書を持って帰ったことが一度もないので試験勉強も受験勉強もしません。それで、授業中は何をしているかというと国語や歴史、倫理、科学、地図帳なんかの副読本が面白いのでそればかり繰り返し見ていました。平塚らいてうとか、温熱受容器はルフィニ小体とか、Fベーコンは鶏に雪を詰めて冷凍の実験をしたので肺炎で死んだとか、無駄な知識ですね。でもそういう知識が残るものです。

 今から5年ほど前、東北大学園祭にイッテQの武井が来たんですが、取材旅行で最寒の村に行ったことを話してました。「北半球最寒、どこで何度だとおもいますかぁ?」とステージ上から聴衆の東北大生に質問を投げかけたところ、並み居る東北大生が下を向いてもじもじでした。少しでも世界に興味があるなら、どこの地図帳でもしっかり書いてあるもの(答えはオイミャコン、-71.2℃)であり見ていないはずがないものですが...... いつからこんなに役に立たないものへの興味を失っているのか、東北大生は大丈夫なのか? と思いましたね。

 さて、今回の報告、しっかりこちらへ応答されているのがとても好印象です。カイワレダイコンの種子が確かに水没し、発芽ができなくなっていたものが多かったようです。

 ミックスのベビーリーフも食べて見ましたか。まあベビーリーフというにもまだ小さいので味も分かりにくいものと思います。今後期待しましょう。

 土を足して動揺を防いだのはいいですね。水やり時に水没するのは構いませんが、ずっと芽の部分が水没するようなら枯れてしまいますので、いずれ土は嵩が減りますからそれまでは注意深い水やりが必要です。

 肥料をやり始めたのもタイミング的にいいことです。最初はそんな少量、しかし次回以降は20粒程度を2,3か所にあげて下さい。

 ではまた、記事と中間報告をお待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ

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