東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第7回追記 追肥を実施。(理:山本実永)

2022年11月25日 (金)

渡辺先生、オガタさん、アドバイスありがとうざいます。

朝霧と浅漬けミックスの直近の施肥状況と追肥の判断について

栽培日誌を見たところ、朝霧への追肥は一切していないとのことでした。また、浅漬けミックスは過去に2回追肥をしていることが判明しました。追肥を行ったのは播種から14日目の10月24日と播種から24日目の11月3日頃でした。いずれも液体肥料でやっていました。朝霧は追肥しなくてもよいが、浅漬けミックスは緑色が落ちてきているので追肥したほうがよいということでしたから、浅漬けミックスに追肥することにしました。

浅漬けミックスへの追肥状況

 固形肥料少量と液体肥料を併用するという方針で追肥しました。まず、鉢の3か所それぞれに対して、固形肥料10粒くらいをやりました。これでしばらくは定期的に追肥できなかったとしても、それほど気にしなくてよくなる...のでしょうか。以下の写真で、白丸は鉢の縁を表し、赤丸は固形肥料を施肥したところを表しています。

IMG_20221126_083634.jpgそして、液体肥料を規定量より量を減らしてやりました。固形肥料より速く効くとのことですから、これで一気に成長が促進されると目論んでおります。

前回記事の朝霧の写真の補足

 前回の記事で、1枚目から6枚目の本葉と7枚目以降の本葉が云々と書いたが、それの写真が分かりづらいということで、前回の写真の補足をします。先日、私のスマートフォンのカメラには、円を書き込んだりできる「落書き」という機能があるということを知りました。それを活用して写真を加工したので、加工後の写真をお見せします。白丸は1枚目から6枚目の本葉を表しています。6枚の内の1枚は欠けているというのは以前の記事で書いた通りです。また、重なっているため、上から見えるのは4枚となっております。

IMG_20221126_084014.jpg

コメント

理学部 山本さん

せっかく金曜日に速攻で投稿してくれたのに、それに応えておらず、失礼します。浅漬けミックスに追肥をしているけど、植木鉢の大きさが一回り小さい、また、植物体の数が多いですから、元々土に含まれている肥料(元肥)を含めて消費されつつあるのだと思います。また、速効性という意味では液肥がよいですね。また、少しずつ溶け出して効くという意味では固形肥料を等間隔に配置して、バランスも取れているかと思います。

前にも書いたかも知れないですが、肥料が多いとタンパク質量が増えるので、苦みというか植物独特の味が濃くなります。なので、収穫前には肥料を控えるのがよいかと思います。写真のこの場所を見てほしいということで、写真に加工をしているのはよいですね。パソコンが持っている機能を最大限使って、記事にして下さい。こんな風にキャッチボールをするように双方向性が担保されるとよいですね。また、何かの折りに活用ください。

詳細については、月曜日の夕方にラボスタッフのオガタさんがコメントすると思います。お待ちください。


わたなべしるす

山本さんこんにちは

 記事の投稿間隔が割と定期的なので、レスポンスが的確になっていいですね! 今回の追肥のことにしてもきれいにレスポンスして下さっています。

 その内容、追肥を特に言うべきこともないくらい上手に行っています。

 今度は追肥間隔をきちんと追えるように、日付をしっかり管理しましょう。植物の状態から加減するのが正しいのですが......色や生育で判別できなければ教授の言う通り「味、特に青臭さ」で見るとか。まあ、基本となる間隔は液肥を週一度でしょうか。

 それと前回の追肥の注意でも触れましたが、普段の水やりではしっかりと鉢底から水が出るのを確認して下さい。余分な肥料分を流すためです。肥料が植物に余さず使われればいいのですが、そうでなければ鉢土に蓄積され、害となる場合があります。それは単なる浸透圧の問題ではありません。肥料の副成分だけが多くなって害になることがあり、例えば塩化カリウムからカリウムイオンのみを吸収したら......もちろん塩酸が残り、pHを低下させます。

 しかし水を充分やれば、肥料が植物に吸収されず、無駄に水と一緒に流されるのでは......いいえ、その心配はありません。土壌鉱物はイオンを吸着する性質があり、そこで保持されたイオンを植物が利用します。

 ちなみに土壌というのは、硬さ・保水性・pHなどの目につきやすい性質の他に、このイオン吸着能が重大なのです。植物にとっては。ちなみに各地の土壌によってイオン吸着能は大差があります。日本の土壌は火山灰土が大半ですが、そこにはアロフェンといった鉱物組成が含まれています。そのおかげで日本の土壌はイオン吸着能に優れ、世界的にも「肥持ちのいい土」となり、農業に好適です。日本は災害も多く資源にも恵まれていませんが、そういった意味では幸運なのでしょうね。理学部ならばこういったことも後で習うかも......

 話は脱線しますが、日本は資源に乏しいとはいっても、「種類だけ」は世界でも稀なほど多く採掘できます。それは広く知られていることですが、「量でも」採れるものがあるんですね。例えば関東地方のヨード資源も凄いですし、かつてはインジウムの世界最大鉱山が札幌にあったようです。インジウムは透明電極の材料であり、液晶画面などに必要不可欠です。日本の各地の鉱山はコストを理由に閉山してしまっていることが多いのですが、ひょっとして国策...... つまり下手な援助はしないで、このまま資源を採り尽くさないでおき、温存するとか......

 さて最後にホウレンソウの写真が出ています。

 ちなみに現在は何センチの大きさでしょうか。そろそろ市販のホウレンソウの大きさと比べ、あとどのくらいでゴールか、考えたら楽しいかと思います。

 ではまた、次記事お待ちします。

DSC_0001.JPG なんだかよく分からないが凄そうなうどんだ......

ラボスタッフ・オガタ