東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

8.発芽と成長と早とちり(農:鹿股とほこ)

2022年11月29日 (火)

 こんにちは。久しぶりの成長投稿です。今日は11月29日ということで、次の投稿は12月になってからということになるでしょう。時が流れるのが早いということは充実しているということ。しかし、その中で本当に自分が成長しているのか、目標の自分が何者なのかは自分を見つめ直す時間は設ける必要があると常々思います。やってやりっぱなしにしないように。そういったことに気付くきっかけとなったのもこの講義でした。

目次

1.中間発表を終えて

2.観察した時の状況

3.キャベツ

4.ミックス

5.スプラウト

6.編集後記

1.中間発表を終えて

 先週の金曜日まで提出の中間発表がありました。何を書こうかは学校の空き時間に考えていたので、家で文章を書きだし、提出しました。その後。

文字数制限があったことを知り、2500文字も書いているはずがない!!と思い、慌てて提出締め切り日の朝にワードにコピペしたところ、文字数に達していたことを確認しました。この時、このことに安心するとともに、意外と2500字もかけてしまうことに驚きました。2500文字と言えば、原稿用紙3枚以上になります。中学生の時にあんなにひーひー言って書いていた3枚がこんなに短く思えるとは自分の成長を感じて嬉しくなりました。

しかし、渡辺先生からのコメントを見てみると、「タイトルは「中間発表」という文字列を最低限、入れ、中間発表の記事として「これがポイント!!」となった言葉を含むものにして下さい。」とのこと。この一文を完全に見逃していた私は、3日前の先生の投稿にあった、問題文をちゃんと読めなかった残念な人間になっていました。焦ることは時には必要だが、問題文を読み飛ばさないためにも焦らないように時間を確保すること、確保した時間の中で効率よく行うことをこれから意識していきたいと思います。

 他の受講生の方の中間発表を見てみると、私が見つけることのできなかった素敵な記事を皆さんが投稿していて、それを見てやる気がぐんぐん出てきました。特に、参考にした記事の所で大人気だった林先輩のこの記事には鳥肌が立ちました。こんなにわかりやすくて、読み手の興味を完全に惹きつけた投稿に触れ、もっと先輩方の記事を見てみたくなりました。

 また、何人かの方が私の記事を取り上げてくださり、とてもくすぐったいような嬉しい気持ちです。人に見られているということを意識して、これからも続けていきたいと思います。

2.観察した時の状況

 11月29日20時

 室内23℃、湿度52%(湿度計買いました!!)

 室外16℃、湿度100%

とてもなまあたたくてジメジメした一日でした。明後日以降最高気温が10度未満になるそうです。植物とともに冬を乗り越えたいです。

3.キャベツ

11月29日(48日目)

今夜の様子はこのような感じです。

IMG-7081.jpg

IMG-7082.JPG

鉢に対してはが大きくなってきてしまったので、まずは間引きを行います。

IMG-7081 (1).jpg

というように、上から反時計回りにA、B、C、、、と名前を付けていき、中央の個体をGと置きました。

一つ一つの長さを測っていくと、

A 85㎜

B 99mm

C 49mm

D 86mm

E 83mm

F 103mm

G 60mm

ということで70㎜以下のCとGに別れを告げたいと思います。Cは小キャベツさんとしてたくさん記事に登場してくれました。こちら2個体は明日にでも調理しようと思います。

 ところでなのですが、すべての個体の使用の色が薄くなってきています。これは栄養不足ですか。それとも子葉が役目を終えたということなのでしょうか。他の受講生はもう肥料を与えている方もいます。肥料の与え方について、記事に記載されていないような気がしてあげていなかったのですが、昨年のこちらの記事を見て実践してみました。

4.ミックス

11月29日(15日目)

前回徒長しすぎたミックスさんがなんとこんなに成長してくれています。

IMG-7084.JPG

でも、やっぱり徒長している感が否めないです。最大で53㎜でした。植物体が生えているところの周りをよく見てみると、

IMG-7085.JPG

この写真のようにまだ発芽していない個体(赤丸)や、発芽しても条件が整わなかったのかへにょへにょの個体(赤三角)がいます。キャベツではすべてが発芽し、すべてがそれなりに大きく成長したので、ミックスの方が発芽率が低かったと言えます。

            IMG-7085 (1).jpg

5.スプラウト

11月29日(15日目)

IMG-7088.JPG

なんだかずんだのようなにおいがします。ということは置いておいて、一番の問題は何といっても発芽していないこと。理由はわかっています。明るい場所に置いておいたことです。前回の先生からのコメントで、暗所に置くようにという指示があったのも知っています。でも、日光に当てて5日目で4粒も芽が出てきたので、このまま行けるかもしれないと思い、太陽の光にあててみたのです。教科書通りという結果でした。この結果が出て教科書を覆すまでは頑張ってみようかと思いましたが、食べたい気持ちが勝ったので、暗所に置くことにします。

(種子袋にはちゃんと暗所に置くように記載されています。)

6.編集後記

 植物の成長を喜びつつも目標までは程遠いので、毎日気にかけながら成長を見届けたいです。

コメント

農学部 鹿股さん

育種の渡辺です。ミックスは徒長ですね。。。おうちの中でしょうか。日中は外において夜は玄関先のようなおうちで一番寒いところにおいてというのであれば、もう少し徒長は抑制されるような。「かわいい子には旅をさせよ」ということで、子葉が展開するまで玄関先。そのあとは、ズッと外に。というのでもよいかと思います。

あと、文章を書いたらそのままuploadせずに読み直す。とても大事なことです。改めて今日の原稿も読んでみたでしょうか??気をつけましょう。残りのコメントは、ラボスタッフのオガタさんからあります。お待ち下さい。


わたなべしるす






鹿股さんこんにちは

 中間発表は早めに出されたようでなによりです。あまりぎりぎりでは、「もしものなにか」があればアウトになりますので、余裕が一番です。

 字数について、慣れれば2500文字は大したことはありません。というか、実社会では「簡潔に分かりやすく」した上で「短く」するスキルが求められます。学生期間は、絶対的な情報量を求めるために長く書かせたいものですが、将来はまた別です。

 個人事ながら、趣味の小説を書く場合、2500文字は一瞬ですね。えてして登場人物同士が「勝手に会話を始めて」しまい、それを自分が書き留めるのも間に合わないといった状態に陥ったりします。いわゆるゾーンに入るとそうなります。

 さて、記事内容ですが先ずは湿度の記載があります! 私も以前は「湿度は温度のオマケ」くらいにしか考えていなかったのですが、最近湿度もまた重要であることを知りました。植物は湿度が低いと水分保持のために気孔を閉じます。そうすると二酸化炭素を取り込めなくなり、光合成の効率が下がります。逆にあまりに湿度が高いと蒸散がうまくいかず、根からの肥料分が葉に届きません。つまり最適な湿度は70~80%くらいになるそうです。

 それと関連して風もまた重要で、無風でも強風でも効率が落ちてしまい、微風くらいがいいそうです。

 話を戻しますが、12月からは急に温度も下がり、ついでに湿度も下がると思われます。人間の健康にも気を付けましょう。人間は私の感覚では週に1℃下がる程度なら「馴染む」のですが、それを越えて変動するとめちゃめちゃ寒く感じます。ちなみに仙台では2月10日くらいが寒さの底になりますね。

 さてキャベツの間引きの話です。

 株の込み具合からして間引くのにはいい時期です。そして間引きをするにも、適当にではなく、成長を計測した上で客観的基準をもって行うのは非常に良いことです! これ以降も、高校生クイズ的に順次個体数を減らして下さい。「日照競合」があるとみなせば間引きです。逆にあまりに早く間引くと、何かで枯れた時にスペアがなくなるのでまずいのですが、ここまでキャベツが大きくなれば普通には大丈夫かな、と思います。

 肥料はもう追肥をやって下さい。植物体が小さいので吸収量はあまりないかもしれませんが、水やりと共に土から流出していると思います。特に液肥を買う必要はなく、最初に分配した固形肥料を少しずつ使えば充分です。

 次にミックスベビーリーフの2回目、きれいに発芽しています。確かに徒長していますが1回目よりよほど健全です。ここから最大限日光に当てましょう。発芽がまばらなのは個体差か、あるいはミックス種子なので種類差になります。それぞれ種類によって微妙に発芽最適温度が異なり、この低温では遅くなる種類もあるでしょう。絶対的な発芽率はそんなに低くないと思います。

 最後にスプラウトは、遮光がなかったにしろ遅いですね。室温が低いのでしょうか。あまり遅くなると、成長しきらないうちにカビにやられたりします。なるべく暖かいところに置きましょう。この室温というのは受講生によって大差があります! 受講生それぞれの「普通」は、育ってきた環境によってまちまちで、冬でもあまり暖房しない人もいれば、20℃を軽く超えるまで暖める人もいます。仙台出身者はあまり暖房をしない傾向にありますね。極度に寒い地域ではないからかもしれませんが......

 ではまた、定期的にアップして様子をお知らせ下さい。

DSC_1455.JPG でかくなりすぎてネコトイレに入らないネコ......

ラボスタッフ・オガタ