東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

こまやかに、ゆったりと、どっかりと(8/18)

2015年8月18日 (火)

 実験、研究というのを初めて、30年近くになる。30年の間に、世の中の時間軸がずいぶんと速くなった。あり得ないくらい。。。論文を投稿するとき、昔なら、印刷をして、図版のための写真を準備して。写真は基本白黒で、暗室で自分で準備。組み写真を作り、ケント紙に貼り付け。それぞれに図表の番号を入れて。。。指定された部数、準備をして、Editorial Office、Editor-in-Chiefに送る。2ヶ月くらいは、何も反応がない。というか、最初の頃は、すぐに反応が来るような雑誌に論文を投稿できないのもあったが。仕方なく、待っていて、それでもだめなときは、日向先生にお願いをして、OfficeなどにFaxで、われわれの論文がどうなっているかを聞いてもらうと。もう少し待ってね、というようなたぐいの返事が来るのがほとんど。。。ただ、準備というか、実験・研究の準備から実施、論文作成の過程は、どこまで「こまやかに」、注意力を持って実行できるかというのは、とても大事なこと。可能な限り「こまやかに」ということに注意しながら、。。。

20150818122520-b374764104fb75409ffc0d80c8c947c073a21fdb.JPG 時間軸が速くなった関係というよりも、Internetの普及かもしれない。移動中であろうとどこであろうと、仕事が舞い込んでくる。おかげで「ゆったりと」、物事を考えるようにならない。netを切ればよいだろうと、言われるかもしれないが、1日mailを閉じると、30通もmailがあるので、放置すると、あとが面倒になるだけ。。。なんとか、ならないのだろうか。Internetは、何があってもAとBとの間で通信が切れないようにするというので、網目状になっているというのが、そもそもの発想らしい。たしかに、。。。「ゆったりと」ものを考える時間がない分、網の目状に張り巡らせた「共同研究網」をいかに活かしていくか、そんなことなのかもしれない。

20150818123050-e8c23ebcbf3debc399c2c227c08cad9a6c43972d.JPG 師匠の日向先生、同じく、共同研究先の師匠であった磯貝先生。だけでなく、師匠として接して頂いた多くの先生方は、いずれも「どっかりと」構えて、落ち着いておられた。渡辺はというと、どうも落ち着いていない。昔の方が大学というか、文科省から来る予算が黙っていてもある程度あったが、今はそうはいかない。場合によっては、赤字から始まるのではと言うようなことも、ありと言われたり、。。。困った時代になった。なので、予算を取りそくると、1年間たいへんと言うよりも、研究室が成り立たなくなる。それまで継承していたものを、継承できなくなる。頭を抱える。。。いくら、予算がどうのこうのというのはあっても、その「どっかりと」という落ち着きはどうにも身につかない。何とかしないといけないが。で、この3つの言葉。渡辺が通った小学校の校歌の中のことば。6年間歌い続けて、頭の中で簡単に流れるのに、それが未だに実行できていない。。。何とも情けない。改めて、小中高の校歌を思い出し、日々の生活にいかすことを考えないと。。。そんなことを思い出させてくれた、小中学校の同級会であった。ありがとうございました。というか、運営をしてくれた方々に、感謝です。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. 驚いたのは、小学校の1番の校歌。都として長い間続いたのは、京都なのに、何故、奈良なのか。その当時は、何も思わなかったが、今となって、共同研究をしていると、偶然にしてはよくできすぎと思った。せっかくなので、小学校の校歌を記しておく。

 今治市立桜井小学校 校歌

1. 桜 桜 桜井の 小学校の子どもらは
  すこやかに うるわしく きっぱりと おおらかに
  いにしえの 奈良の都に さく花の におう光と

2. 桜 桜 桜井の 小学校の子どもらは
  こまやかに ものを見る ゆったりと 考える
  さざれ波 志々満 白浜 すそのひく 唐子の山と

3. 桜 桜 桜井の 小学校の子どもらは
  ユーカリの 木のように どっかりと こしをすえ
  石鎚の 肩の白雲 海わたる 夜明けの風と