東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立木町通小学校・4年生特別講義「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(10/19, 27追記)

2015年10月19日 (月)

 10月も中旬を過ぎて、朝晩、すっかり寒いなと思うときも。今日あたりは、そうでもなかったですが。。。午前中は天気がよかったですが、午後からはそうでもなくて。霧雨のようなのが。。。冬が近いと言うことでしょうか。そういえば、渡辺の研究室は、大掃除を12月にやらないのが恒例。理由は簡単。寒いから。ということで、例年は、11月だったですが、今年は、10月の末にやるというような話も。暖かいときに、がんばって、掃除をして、年末は寒さに耐えて、別のことをやるという方が、効率的なような。いずれ、11月頭までのこの季節恒例の「書類書き」、というか、「科研費申請」というか、「科研費の申請書書き」。。。例年よりも手こずって、。。何とか、ぎりぎり、〆切に間に合うかなと。。。滑り込みセーフというのはだけ避けたいので。。。あと、10日ほど、がんばるしかないわけですが。

20151019211919-67845e9a3f620d28f73d2022adac0a7c78a09026.JPG20151019211935-0f0542e5e5c97d01eee342a487ca9d3a24ba0124.JPG そんな月曜日。先週の金曜日は、宮城県仙台第三高等学校のSSHで、出前講義。今週は、合計4コマ。そのはじめが、仙台市立木町通小学校で「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」の講義。木町通小学校は10/1(木)に、3年生向けに「ヒマワリの講義」で伺って以来。あのときも、科研費の申請書を書いていたので、。。ゆっくりとした時間もなく。。。あのとき、がんばっていたのは、3年生。で、「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」は、4年生。去年のヒマワリの講義のことも覚えてくれていました。ただ、季節の変わり目、少し休みの子供さんたちが多かったとか。それが残念でしたが。また、詳しいことは、友だちから聞いて下さい。

20151019212047-f9cff044c9d1036e7622b4b5e1402019a8cf77ce.JPG そういえば、去年は、4年のクラス担任の先生がたくさんのヘチマ。それも食用の。を用意頂き。使いたい放題でしたが。今年は、いつも通りの、繊維質の普通のヘチマ。小さな花が咲いたあとの雌花から、大きく成長して、枯れるくらいまでのを用意頂き、それをこれまで観察したことを振り返りながら、実際に、横断面を観察。大きくなる毎に、繊維質ができてくること。また、その繊維質をおうちでも利用しているという方も。よいことですね。ただ、いつの頃からなのでしょうか。ヘチマの収穫のあと、導管を通じて上がってくる「導管水」を集めることをしなくなり。。。何が理由でやめたのか。その当たりの実情を知っている方がいれば、ぜひ。。。ただ、へちまの仲間ということで、ウリ科のキュウリを切って貼り付けると、肌がすべすべになるというのを実感している方も。よい経験をしているのではと。

20151019212115-6e2b62b1add4d700114660d55608ac4f4fda8d17.JPG ヘチマの観察のあとは、クイズ形式で、果実、雌花、種子、子葉などをヘチマのなかまのウリ科の中から、「メロン」、「スイカ」、「ゴーヤ」、「カボチャ」、「キュウリ」を例にして、写真を見ながら。似ているものもあれば、そうでないものも。メロンにネットがある理由であったり、メロンにTの茎がついているものとそうでないもの、何の違いなのか。せっかくなので、いわゆる、学名。ラテン語でのメロンとキュウリの話。難しいのもあったかもしれないですが、へーーと思ったこともあるのではないでしょうか。ウリの季節は、過ぎてしまったかもしれないですが、せっかく覚えたこと。スーパーで、少しでも見つけて、講義でこんなことを言っていたなと。そんなことを思い出して下さい。

20151019212138-60f3ecb29cb074f792c3ac2766b3055ba91aa7a7.JPG 最後は質問の時間。たくさんの質問がありましたが、全部に回答できず。。。確か、質問の中に、子孫を残すというか、そんなことを。少し難しいかと思いましたが、リチャード・ドーキンスの「利己的遺伝子」の話を。難しいと思いましたが、なんとなくでも理解できたのであれば。。。それ以外の残った質問は、いつものように手紙を送って下さい。返事を書きますので。いつもなら、恒例の給食なのですが、最初の科研費の書類ができてなくて。。。今回も申し訳なかったのですが。。。校長先生と熊谷先生と昨今の教育事情だけは。すこしだけ。やっぱり、色々な経験をするとか、縦の関係を作るとか、相手の気持ちになって考えるとか、ゲームでなくて、外で遊ぶとか、学級委員長とか。大事な問題は、どこも同じなのではと思いました。何とか、それを解決するように、努力をしないと。ここまで育ててくれた「日本国」をよりよい方向にするためにも。最後になりましたが、渡邉校長先生、教務の熊谷先生、4年生の先生方、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。次は、来週でしょうか、リンゴの話で伺います。

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 わたなべしるす

 PS. この時期は、秋の教育実習の季節なのでしょうか。市内の大学生が、今日から実習とか。渡辺も高校で実習をしましたが、学部の4年生の時。ふと、そんなことを思い出しながら。あと、講義のあとに、片付けながら、4年生の担任の先生から、ヘチマの着花習性。最初に雄花が咲いて、その後、雌花、その後、また、雄花。というパターン。これの意味というか、多くのウリ科は、こうなるわけですが。植物の生殖の戦略として、植物が安定してくるまで雌花をつけないで。おばなをつけて。安定してきたところで、雌花を。そこで子孫繁栄。もちろん、最後にだめ押しというか、花粉が足らないときのために、雄花。ということかと。いずれ、植物は賢く考えていると。そんな話しを子供たちにはできなかったですが。先生たちからして頂ければ。。。植物の賢さも伝わるのではと。

20151019212855-5369f97a2b4a00b6c23bfa58c809e019f5098b81.JPG PS.のPS. 週末に時間を見つけて、市内の小中学校の夏休みの理科実験の表彰されたものが展示されてあるのを。木町通小学校の所も。何があったか。それは、こちらのHPから。

20151019211857-2b3653ce0bbc92926ab5a28eed70377b4cf62fae.JPG PS.のPS.のPS. 10/27(火) 20:55に見つけることになって、申し訳ありません。木町通小学校のHPには、当日のうちに、渡辺の講義について。記事がuploadされあり、今日、気がつきましたというか、見る時間を作れたというか。ありがとうございました。

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