東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【招待セミナー】韓国・順天大農学部・GSP Invited Seminar「History of self-incompatibility in Brassica -especially in the case of Tohoku Univesity, Hinata's laboratory-」(1/4)

2016年1月 7日 (木)

 2016年も始まって、1 week.その4日間で、韓国出張。年始から海外へ。。。簡単に海外に出張できるようになったのは、1990年代の後半のような。それまで、科研費での海外出張ができず、結構大変でしたが、逆にこんなに簡単に海外出張できるというのも。。。便利なというよりも、国際連携であったり、グローバル化という方がよいのでしょうか。

20160107173833-735f3f945b172757a6d71dc29ed124b22dc50e38.JPG 韓国・順天市は、麗水市の北側で、麗水は海運の町。移動の途中で大きな貨物の取り扱いをしているような風景も。今では麗水からソウルへ、いわゆる新幹線ができているとか。距離も350km程度で、ちょうど、仙台-東京の間の351.8kmに近いものがあるような。順天大・農学部は1935年に設立され、最初は、日本の戦前の高等農林のようなものだとか。韓国でも南部にあり、北部に比べると、農業には適している地域なので、そうした戦略があったのだなと。ふと、そんな歴史背景を考えながら。。。

20160107173902-c444e605fbcb0c991ae82a1fac7e3748e8ed24f3.JPG 伺った日の午後からGSP Invited Seminarを1.5hrほど。今回、セミナーを設定頂いたNou教授、Park博士からのリクエストもあり、アブラナ科植物の自家不和合性の日本での歴史というか、渡辺がお世話になった日向研究室、そのあとを引き継いだ渡辺の研究室、奈良先端大の高山先生のところでの研究の歴史を。自家不和合性というか、研究をする上で何がポイントだったのか、その時代背景ごとに違うこともあるわけですが、その時代に何をやったから、今の研究があるのか、ということをできるだけ考えてもらえるように。問題だったのは、まちがいなく「渡辺の英語力」。グローバルに適応できてないと言うことだと思いますが、。。。それなりに質問があったことを考えると、broken Englishでもまあ、何とかなると言うことかもしれないですが、あまりよいことではないですが。。。セミナーを聞きに来られていた学生さん、研究員は、韓国、海外の方々。まさに、グローバル。ただ、セミナーの最後に1点だけ。グローバルとして、英語が共通言語として使われるわけですが、基本的に物事をdeepに考えるのは、母国語。その母国語の力が広い意味でなければ、いくら英語がしゃべれても、陳腐なものになってしまう訳なので。是非、母国語、その国の文化を大事にしてほしいと。このことは何とか伝わったような。

20160107174006-f1aacf3ae53e94baabdebd2ad2dba7ec19356a60.JPG セミナーのあと、研究材料に使っている植物を拝見したり。もちろん、相互に研究の情報交換を行い、うまくコラボができると言うことに。その中身は、いつも書きますが、top secretと言うことで、ご容赦ください。世の中は、そんなものですから。いくらnetの時代になっても書いてよいこと、悪いことはちゃんと理解しないといけないので。とある会議でもかなりしつこく言われましたというか、そんなことを理解しないで、社会人になるのは。。。困った時代に。。。

20160107174042-373b01810c3733b49032cf3cc10b7dcb6f07bd68.JPG20160107174415-c6d8fe5c6f4cda67cdc82cad83d54bc94a329cdc.JPG ということで、飛行機の日程などもあり、短期間でしたら、これからのよいコラボができると。Nou教授、Park博士のとても親切な対応に感謝のセミナーなどなど、でした。

20160107174453-0b64fbbfd22507010756f1f52fa1e17682a46db2.JPG20160107174518-b98e21816c717d8191097318ee499160bddcef1f.JPG
 わたなべしるす

 PS. 母国語と言えば、ハングル語の文字数は知らないのですが、日本語はひらがな、漢字などあって、かなりdeepに物事を伝えることができることができると。英語の場合であれば、26 charactersを使ってなので、。日本語と英語が堪能な方には、英語での表現を使用とすると、大変とか。。。。英語が苦手な渡辺には、わかりにくいというか、理解できない領域なのだと。。。

20160107174559-02a8a9da4d89a2e32cddc7c9b7885e0dacb7befc.JPG PS.のPS. 上にも書いたとおり、多くの海外からの研究者であったり、学生さんがいることから、英語で「研究室の掟」が書かれていました。これだけの時間は研究をするのだ、また、その時間を守れない場合には、ということも。これを見て、日本の高度経済成長期、あるいはそれ以降の渡辺が学生の頃のことをふと思い出しました。これだけの時間、気合いと根性を込めて、実験、研究等をしていれば、自ずと成果はついてくるであろうなと。渡辺の研究室で導入するかどうかは別として、これを上回ってがんばるようにしないと、そのうち、というより、あっという間に追い越されてしまうのではないかと。そんな貴重なことを考えさせてくれた「張り紙」でした。というか、これからの研究室運営に活かすことができるなと。ありがとうございました。渡辺の研究室の学生さんたちにもよい刺激になったのではないかと。その意味でもよい出張でした。

20160107174327-a879e0e6e9dad8e9a76353a6db2b9f6e1cdedffb.JPG PS.のPS.のPS. 韓国でもゆるキャラというのでしょうか。空港にはそんなもの見つけて、。。これもグローバルというのでしょうか。

20160107174214-e22ce5a1e41c9e707563cf816e28d0fd40428180.JPG

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