東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立七北田小学校 NSP 6年生「環境と植物から考える」(2/5, 9追記)

2016年2月 5日 (金)

 昨日は市内でも南部に位置する「仙台市立東四郎丸小学校」への仙台市教育センター「仙台市理科特別授業」。今日の午後は、北部になる仙台市立七北田小学校 NSPで6年生向けに今週、3回目となる「環境と植物から考える」という出前講義。玄関には、welcome boardがお出迎え、ありがとうございました。で、いつもは1Fで講義を行うのですが、6年生は人数が多くて4クラスあるので、ということからでしょうか、横長の教室を使って、スクリーンは壁を使ったので、かなり大きくしてもらい、座ったとき、四隅になる方にもちゃんと見えることを最初に確認。

20160205190504-5ab82ee5f0cbbda50cc011275cdddd0427df86f0.JPG20160205190528-a5b436ad237fd41bf98651c212e3ee4ab851cef3.JPG 6年生の担任の先生から簡単にご紹介。5年生での講義から1年以上になるので、新しく転入した方も。なので、渡辺の簡単な自己紹介を。今治と言えば、今や、今治タオル。使っている方もいて、ふわふわ感をちゃんと説明してもらいました。そんなイントロで、渡辺が小学校の頃には、学校の行き帰りには、たくさんのタオル工場があったのに、今はないと。。そのようなことが変わるのも「環境」。ということで、環境と言えば、と聞いてみると、自然とか、地球温暖化とか。理科の時間と言うこともあるかもしれないですが、実は、環境とは、色々な側面を持っていると。

20160205190623-8caaaa9eec5928fe654d30c408965c6699ea4d64.JPG で、講義ではいつもの「地球シミュレータ」での予測による気温上昇。1993年の冷害の時、確かに気温は下がっていて、もちろん、6年生はまだ生まれていないのですが、その時に、今、ご飯として食べる「ひとめぼれ」という品種に置き換わるきっかけになったと。それまでは「ササニシキ」だったものが。寒さに弱い品種でなくて、強い品種にと言うことで。宮城県古川農業試験場が育成した品種。どちらも。是非、これをきっかけに覚えておいて下さい。また、その93年にはお米がなくて、翌年の新米がとれるまで、米が足りなくなって、日本型のコメでなく、インド型のコメを緊急輸入して、しのいだと。。。是非、あとでまた、先生方、おうちの方に聞いてみて下さい。そうそう、渡辺が仙台にきた頃は夏に窓を開けて寝ると風邪を引きそうになったと。ところが今は、クーラーをつけないと。。。これも環境の大きな変化。もちろん、都市化による、温暖化の影響もありはするのですが。。。そう考えると、夏はかなり仙台も暑くなったと思います。

20160205190710-55b7bd9ad7b56c8a9d2c6d1a3d9a3b278d5de59c.JPG20160205190737-4a4878b57de250be11e2c6ec85a775c32f6ef2ac.JPG では、温暖化がシミュレーション通りになったら、というか、リンゴ、ミカン、パイナップのうち、仙台で栽培できるのは。現時点で。ちゃんとリンゴだけとわかってくれていて。温暖化になると、ミカンも栽培できる。では、さらに温暖化して、パイナップルができるのはよいことなのか。。。数年前までは、結構、それがうれしいとこたえる児童の皆さんもいたのですが、今年は、しっかりそれはよくないと。普段からの学習の成果だと。

20160205190806-e86e59d6c374790b26108e5fe35f15979d5c8de5.JPG 渡辺の子供の頃と違う環境と言えば、自宅に固定電話がないところも。となると、昔は、おうちに電話をかけて、友だちを呼び出してもらったのが、そんなことも必要なくなり。。。それはそれで便利な環境かもしれないですが、会社では普通は誰かを呼び出してもらうわけで。学校でも。そんな時に、ちゃんと話をすると言うことを身につけるのは、子ども時代のような気がするのですが。。。また、遺伝子を決めるスピードも2000年頃と今では全然ちがう環境に。もうちょっとしたら、お年玉くらいで、自分の全部の遺伝子、ゲノムを決めることができるようになるけど、決めたいという方は、かなり少ないのは、ほっとなのか。。。これも難しい問題。究極の個人情報なので。。。

 そんな温暖化という理科の扱うような環境以外のことも、これから先、大きく変化します。その中をどうやって生きていくか、七北田小学校、その先の中学校、高校、大学等での友だちを大切にしてほしいと。気心が知れた仲間と一緒に仕事することは、望外の喜びがありますので。そんな話しの中で、将来は、生物についての研究者になりたいという方も。ありがたいですね。是非、渡辺のところで、すごい遺伝学の研究をして、Natureに論文を載せましょう!!楽しみにしておりますので。

20160205190841-25d0bf78547c09eb6e36f0f2c665d98cf273a7be.JPG 最後の所は、品種改良の大切さ、とんかつ定食からイネ科、アブラナ科がなくなるとどうなるか。というおきまりの唖然とすることを。。。毎日の食卓で、しっかり考えてみて下さい。で、講義が終わり。6年生と言うことで、いつもよりも質問を長くとって、科学の進歩はよいことか、そうでないのか。あるいは、遺伝子のATGCという文字のうちで、AとT、GとCが水素結合するわけですが、そんな質問も。これにはこちらもびっくりでした。もちろん、食卓に食べ物を提供してくれる農家の方に感謝するようなコメントも。毎日のご飯のありがたさ、植物が酸素を出してくれているありがたさを実感して、環境をしっかりよい方向にしてもらえればと思います。

 最後になりましたが、理科の福嶋先生、6年生の先生方、校長先生、教頭先生ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあと、校長先生、福嶋先生、昨年度までの理科専科の椎名先生と1hrほど、今後のNSPの方向性などについて、deepな議論の時間を頂きました。NSPも始まってから、今年で8年がたちました。その間、校長先生、担当される理科専科の先生方もかわられ、もちろん、担任の先生方も。。。そうした中で、どうすることがよりよい方向性なのか、ということで。なかなか、難しい問題なのですが。。。。お迎え頂く学校、管理職の先生方、現場の先生方と講義に出向く渡辺のような大学人とが同じ方向性を持ってやることが大事だろうと。より効果があるだろうと。。。そんな話で。

 PS.のPS. 近くの菓子屋さんのものを。。。ありがとうございました。研究室のメンバー、みんな喜んで。午後からの脳みそのglucoseが供給されて、色々できたのではと。本当にありがとうございました。

20160205190908-e6aab87d46b223aec6a1383b84833c3929a34b65.JPG PS.のPS.のPS. 2/9(火) 13:20, 七北田小学校のHPにNSPの記事を見つけました。今週が学位審査であったりした関係で、気がつくのが遅くなりました。ありがとうございました。