東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】小松市立安宅小学校・出前講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(10/20)

2016年10月20日 (木)

 1月以来の石川・小松への出前講義。4月からの異動の関係で。ちょっとした大きなハプニングが。。。計算外でした。そんな諸般というか、大人の事情は関係なくないのですが、。。。秋の北陸巡業。今回は、小松市内の3つの小学校へ。あれ????といっぱいクエスチョンマークを思い描く方もいるのでは。。。そうそう、いつもの謎解きのwelcome boardがないのは、残念ですが、。。。昨日の観音寺一高の「無限に広がる大宇宙。。。」ではないですが、きっとそのうちということで。

20161020162501-db19970f9a856370b5e8af23cbb4dd32b2a8dd03.JPG20161020162529-4a3431d0d788d70d5cb7d980e1abb6c59a5c76b3.JPG さて、変な前置きが長くなりました。スタートは安宅小学校中海小学校でお世話になっていた三星先生が異動になり、小松空港からほど近い安宅小学校へ。玄関には、welcome boardが。ありがたいことです。で、空港に近いので、ジェット機の音もこれまでの出前講義で、一番大きいくらいのような。。。この「音」は大変と思いつつも、そんな中でがんばっている皆さんには、いつも感動。それから、「安宅」と言えば「安宅の関」。その話は最後に。。。で、出前講義の内容は、キャベツとブロッコリー。2つとも、Brassica oleraceaに分類される野菜。つまり、交配で遺伝子を混ぜることができると。これは、結構不思議に感じることだったようです。もちろん、植物の一般的構造の復習も「トマト」を例にして。みんなよく理解していました。

20161020162602-d2ed887030de902eea483917e5d5e8d7b9de6fcf.JPG20161020163013-9dc377940891b0238fd937fddf8f6205566c45fe.JPG20161020163104-2462744b3a20ceb1a0d02ca4850584c6c047b21b.JPG で、実際に、ブロッコリー、キャベツのそれぞれの部分は、葉、茎、蕾(花)のどれになるのか、実物を見ながら。あとで、スーパーによる機会があり、秋の長雨、各地での集中豪雨による野菜への被害で、ずいぶん野菜が高騰しているのを。。。それぞれの班でわかるように多くのキャベツ、ブロッコリーを用意頂きました。申し訳ないというか、ありがたいというか。。。実物を見ながら、新しい植物を考える。10の班に分かれて。あっという間にできるところ。一方、そうでなくて、ずいぶんかかるところ。どこの小学校でも同じです。それでも何とか、予定の範囲内で。

20161020163142-ee28485544019690d39c6a0f6ba52d22680c7105.JPG20161020163206-873fced7a9742200c9257445e8318baa5e7f6ce0.JPG20161020163423-a8135ce85cd0b4668b160b7a2ef5a58337b46b48.JPG そのあとは、グループごとに発表を。いずれの班もしっかりと「音」に負けることなく。質疑応答にも、しっかりこたえて。大事なことですね。また、多くの班がちゃんとグループの中で、役割分担というか、そのあたりがしっかりできていました。よいことだなと。で、最後は、謎解き。両親から遺伝子をもらうと言うこと、また、茎からは、葉、花が出ていると言うこと、しっかり理解してもらえたのでは。クラス担任の先生方も、最後の片付けの時に、おもしろかったと。もちろん、児童の皆さんも。校長室では、校長先生からも。ありがとうございました。今日から、野菜を見る眼が少し変わって、あれ、不思議だなと思う心が芽生えれば、幸いです。

20161020163245-525d0dc900a25ad397714a0a68c56a4e1f36aa2d.JPG20161020163323-17ca2b286df43624ae5efa4a6a6df27122454a6b.JPG 最後になりましたが、今回の出前講義でお世話になりました、小松市立安宅小学校・山村校長先生、三星先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. この出前講義と次の出前講義の間がほとんど移動の時間のみ。と言うことで、少し早起きして、安宅の関へ。武蔵坊弁慶が石を担いでるのは、何ともいえず。渡辺には、「武蔵坊、義経」と言えば。。。岩手県代表・弁慶高校。。。「9回裏、ダブルプレーの阻止、八艘飛び、サヨナラ負け。。。」と言うことが、最初に。そんなで、岩手大にいた頃は、東北本線の渋民駅にいったことも。。。と言うことは置いておいて、関所のとなりには、安宅住吉神社が。何でも、弁慶、義経にあやかって、「全国唯一、難関突破」の守護と。是非、難関突破を目指したいというのは、研究者の常なる思い。ということで。朝から気合いを込めて。よろしくお願いいたします!!!!!!!!!でした。何とか、願いを聞きとめて頂くというか、それにもまして、精進することだと、痛感したのでした。

20161020162225-361a6c007bbeff67cbe2d5674a9d7b44be9f50de.JPG20161020162258-e48afa1f1390cc2ceecf2bae4187699b0c1f2ac0.JPG20161020162330-f5abb623a4d8aec0e1b2f54d1bbbc530310ee50a.JPG PS.のPS. この安宅小学校、この後の芦城小学校には、北陸先端科学技術大学院大学・サービスサイエンス研究センター・研究員・岸上様も同行頂きました。不思議なご縁で、岸上様がJST発行のScience Windowを編集されていた時代に、渡辺が書いたコメント等に、細かく対応頂いたり、また、そのコメントを取り上げて頂いたり。。。そうした社会とのつながりをまた、別の形で体現できたのは、何よりでした。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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