東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

土俵際、最後の砦、真剣(1/24)

2018年1月24日 (水)

 仙台で真冬日。何年ぶりかは不明であるが、盛岡にいた頃は、普通であった。2週間くらい続くこともあった。その間に日差しがでると少しは雪が解けて、それが凍るので、足下はさらに悪くなる。まだ、1週間くらいはこの寒さが続くとか。。。植物を栽培しているガラス室には加温装置がないので、植物が気になるところである。明日以降、晴れ間が見える分、植物にとっては恵みなのかも知れないが、ギリギリ、まさに、土俵際のような寒さである。この寒さ、明日の朝の東京の最低気温が-3oC以下なら、34年ぶりとか。34年前、1984年。ちょうど、渡辺が大学受験の年。希望を持って、共通一次試験という決戦にのぞんだが、逆転はならず。。。1月末から2月初め頃だっただろうか。出願前の寒さと雪で、仙台に来ることを決めた。その寒さがもどってきたのだろうか。もうしばらく、寒さに耐えるしかない。

20180124192221-1bca51a84f4f80e7c1ef60c928e2a380ee7ed4dd.JPG この寒さで大変な中、草津白根山の噴火。警報、予報を出す最後の砦ともいえる気象庁も抑えきれず。。。劣勢に回った状態なのかも知れない。2011年3月11日以降という話もあるが、その前の1995年1月17日以降なのか、いずれ、日本周辺の地殻がactiveな方向に傾いているのだろう。その意味で、身の回りの山に対する警戒を改める機会なのかも知れない。34年前、このようなことが起きることを想定できなかったが、寒さと雪の降り方のレベルを理解するのは、ずいぶんと分かりやすくなった気がする。寒いところで生活したからなのか。科学技術が発達したからなのか。いずれ、真剣に自然に正対しないといけない時代なのであろう。

 そんな寒さの中でも、世の中的には通常営業。一方でインフルエンザが流行とか。おかげさまで、渡辺は10年ほど感染することもなく。そんなことよりも、昨日の降雪での雪かきでの筋肉痛の方が無視できないレベルに。翌日に筋肉痛でなくて、即日に。。。本気でトレーニングをしないといけないような。。。真剣にというか、本気でというか、出前講義をする側でなくて、拝見する側を久しぶりに体験した。題材はタマネギ。わかりやすく言えば、品種改良。タマネギを刻むと、涙が出る。普通は。ところが、とある会社が開発したタマネギ「スマイルボール」。甘くて、辛味というか、催涙成分もほとんどない。講義をされるのは、地域のボランティアの方。また、開発した会社から、実際のタマネギも提供。素敵な講義であった。大学で講義をするときは、わかりやすさもであるが、どこまで最先端を話すか。一方で、出前講義は、分かりやすく、楽しく。そんな中での、実物で実験しながら。毎日の野菜の見方が、変わるのではと、期待をしつつ。寒さに耐え忍ぶことに。。。何より、いろいろな意味で収穫の多い、楽しい講義でした。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. そういえば、しばらく前に、今治に関係した新聞記事が。。。。もう少し「しまなみ海道」が有名かと思っていたが、地元だけなのかと思うと。。。広報のあり方とか、そんなことを。開通してから、20年近いような気がするので。。。とはいえ、難しい問題なのかも知れない。地理を理解するというのは。どうなのだろうか。。。

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