東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】栃木県立石橋高等学校・出前講義、宮城県宮城第一高等学校、宮城県仙台第一高等学校・研究室訪問(1/11, 15, 16)

2019年1月18日 (金)

 このところ、仙台でもうっすらと雪が積もったり、雪が舞ったり。いずれ、冬の一番寒い時期なのだろうと。。。日本海側のように積雪があるわけではないので、過ごしやすいわけですが。。。何を持って、科学技術の粋を集めたというのか、難しいですが、ロケットもその代表選手だろうと。一度、近くで本物を見てみたいというのはありますが、なかなか。。。考えると言うことでは、科学をも凌ぐ「囲碁」の世界も変わりつつあるとか。では、科学で同じ手法はどうなのか。。。色々と議論はあるようですが、難しい問題だなと。。。


 1/11(金):栃木県立石橋高等学校・テーマ研究オープニング講演会「高校で課題研究が、大学・大学院での研究につながる」

 この講義を賜ったのは、昨年の秋頃だったような。以前、栃木県立栃木高等学校へ出前講義にいったとき、渡辺の講義のことを知った先生が異動になり、新天地の栃木県立石橋高等学校から、課題研究とサイエンスの講義の依頼を。いつもであれば、講義が終わるとすぐに記事をあげるのですが、大学はちょうどこの時期、学位審査。そんなことに追われて、気がついたら、1 week過ぎていて。。。

20190118133112-8ce496fadb5cde6d753e6ec1609dc093c98b32e7.JPG 最初に、講義の内容は、1, 2年生全体に「課題研究」をどの様に行うのか。SSHなどでも、全校体制で課題研究を行うということもあり、同様に、こうした一般の高校でも取組が始まっているのは、先進的なことだなと。。。文理に分かれている、これからどちらかにという世代にとって、どちらかに偏った話をするのも、事例としては、よくないので。。。できるだけ、どちらであっても、なるほどと思ってもらえるような話を。写真に物差しが必要など、いくつか参考になったことがあれば、幸いです。

20190118133126-c6648ac95260333495f3d1931251ed54e60d154d.JPG 講義の後半は、というよりも、残りの15minくらいでしたが、渡辺のこれまでのキャリアというか、どんな人生を歩んできたのかを話すキャリア教育。何となくでもよいので、将来、自分で何かを考えて、働くと言うことについて、イメージを持ってもらえたのではないでしょうか。講義の最後には質問の時間。とても素敵な質問でしたし、全体の中で質問をするというのは、勇気が必要なこと。それができたと言うことを次の糧にして、がんばって下さい。

20190118133143-67c7f93c99117c8888f7bfe445bcc1f670fac31b.JPG20190118133154-f2d79cd7b37f0471dccde3800a89f5e90997795c.JPG
 1/11(金):栃木県立石橋高等学校・出張講義「農学・生命科学入門」

 全体への体育館での講義のあとは、1hrほどで、渡辺が研究している、アブラナ科植物の自家不和合性についてと言うか、植物の営みというか、不思議に思えば、不思議だし、そうでなければ、何となく流れてしまうような自然現象を、どの様に理解して、大学では研究しているのか。タイトルにもあるように、渡辺と同じように、農学部に進学することに興味を持ってくれているような1, 2年生が20名くらいだったでしょうか。とても熱心に聞いていただきました。

20190118133206-b54ddcff388fba93f969b0b3c0d89d630be2c07d.JPG 植物の生活環を考えたとき、普段、種子を廃棄することをしているけど。。。それをすることは、植物の繁殖という立場からは。。。というところからスタート。生物で受精、それに続く発生はかなり細かく習うようですが、植物については、意外と。。。結構、不思議で入れ子になっていたり、不思議なことも多いのですが。。。最近は、遺伝子の名前などが多いようで。。。そんなで、受粉システムの多様性、それを担保する自家不和合性等について、概略を。その自家不和合性に興味を持ったダーウィン。進化論でよく知られていますが、自殖、他殖と言うことについて、研究をしていたのは意外と知られてなくて。。。今まで、当たり前と思っていた身近なことが、そうではなくなったのではないかと思います。また、どこかでお目にかかれるのを楽しみにして。。。

20190118133218-1387668b8a4d560be0f1e57f951358e0a93fbb28.JPG 2つの講義が始まる前に、永山校長先生、担当の齋藤先生を交えて、高大連携を見すえて、それぞれが抱える問題というか、現状を議論できる時間を頂きました。ありがとうございました。それらを考えながら、今後もこうした活動を行いたいと思いますので。また、こうした機会があれば、伺いたいと思いますので。ありがとうございました。


 1/15(水):宮城県宮城第一高等学校・生物部「課題研究」検討会

 今年で11年目になる、科学者の卵養成講座。研究に重きをおくという探求型「科学者の卵養成講座」。トライアウト生として、宮城県宮城第一高等学校・生物部の3名の方に加わっていただくことに。対象が「生物」ということで、これまでの研究内容、これからの方向性などについて、研究を指導されている鈴木先生、3名の生徒さんを交えて、検討会を。スタートの時間が遅くなったのですが、それでも、2hr近くでしょうか。deepな議論ができたかと。

 研究材料のこともありますが、講座としても、しっかりサポートしたいと思いますので、議論をふまえて、しっかり実験ができるようにと思います。というか、がんばって下さい。このあたりでは、色々なことを忘れていて、肝腎の写真がなくて。。。申し訳ありません。次回、議論の時には、そんなことがないようにしますので。


 1/16(木):宮城県仙台第一高等学校・生物部「課題研究」方向性討論会

 前日の宮城県宮城第一高等学校・生物部に続いて、宮城県仙台第一高等学校・生物部トライアウト枠での採用。宮城県宮城第一高等学校・生物部とは、違った観点での実験系ですが、興味深い取組。討論の当日は、指導をされている小松原先生が研究室に。生徒さんたちはそれぞれの実験等があったようで。。。また、是非、議論に来ていただければと。

 先週末の連休のところで、愛知教育大で開催された、日本生物教育学会第103回全国大会で、2件の研究発表を行ってきたとか。とてもactiveな高校生。deepな議論をして、研究を深めることができればと思います。前日に続き、この日も、写真撮影を失念。。。失敗の連続で。。。

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 わたなべしるす





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