東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス、今治市立立花中小学校・ふるさと出前授業、岩手県立一関第一高等学校・SSH探究研究指導(9/15, 27, 28追記)

2022年9月16日 (金)

 先週はすこし涼しかったのですが、台風の影響なのか、気温は平年より高め。台風の勢力がずいぶんとpower upしたような。。。気候変動でしょうか。もちろん、農作物への影響も問題になってくるわけで。。また、2019年から始まった日々の問題が解決の方向とか。。。実際どうなるかはわからないのですが。


 9/15(木):山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」

 夏休み前のリモートでの出前講義が7月7日。秋から冬にかけての実施はこの枠で。いくつかのことが重なり、今回は現地で。前回とは異なる生徒さんたちが参加。導入の1hrは「野菜、果物の分類」。分類というと古いことのように思うかも知れないですが、植物の特徴を理解して、どこが同じでどこが違うのか。ある意味、観察するときの基本。○◎科という名前は知らなくても、特徴を見いだすことは大事なこと。今回も実物を用意していただき、グループごとに発表。なぜそんな分類をしたのか、ということも。ぜひ、観察する観点を大事にして下さい。

20220916141141-38b1be1088cf357b3ffa39a1a9f3f56cd16cb210.JPG20220916141153-27c20120a0c23da30bd5874a1ce17a73bb6aa9c4.JPG 後半はその植物の生殖とキャリア教育。少し駆け足になったかも知れないですが、観察して、なぜかということを考える習慣がついたのではないかと。また、将来を考えることの大事さも。質問の時間もポイントを押さえた質問が多く、なかなかniceでした。レポートを楽しみにしております。最後の代表者の挨拶もとてもしっかりしていました。受講生それぞれが講義のどのポイントがよかったなど、違うと思いますが、講義で話した大事な点をこれからの毎日の学習、将来に活かしてもらえればと。

 PS. 講義の合間、終わりに「課題研究」について、SSH担当の鈴木先生、山口先生と情報交換。次への発展につながりそうな打合せでした。

20220916141213-61fc56b9d4095f9b9c1deb282da822274d6cfd86.JPG 
 9/27(火):今治市立立花中学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」

 中学校での出前講義は渡辺にはかなり少ない頻度。主に高等学校、小学校。ふるさと出前授業でも数回の実施のような。今回の立花中学校は渡辺が高校生の時の通学路の途中の中学校。担当頂いた谷川先生には、2017年に魚島小中学校でのふるさと出前授業でお世話になり、今回の立花中学校での実施になりました。ありがとうございました。で、この状況なのでリモートでの実施。

リンゴの花を見るのは珍しいですが、ミカンの花から結実は見ているという生徒さんも。受粉反応、自家不和合性などを説明したのですが、中学校で花粉管の中に分化した特殊な細胞も今では学習するらしく、こちらが驚きでした。学校の周りの自然を観察することでさらに学びを深めてくれると思っています。感想が届くのを楽しみにしています。

 PS. 出前講義当日の夕方には、立花中学校のHPにふるさと出前授業の記事がupload。ありがとうございました。


 9/28(水):岩手県立一関第一高等学校SSH高志探究IIB中間発表会・指導、助言

 翌日の午後は、一関一高へこちらもリモート。物理、化学、生物などに分かれての大学の教員からの課題研究への指導。渡辺の担当は生物の2つの研究。30minの持ち時間で問題点を指摘して、次につなげるのか。こちらからの研究を展開する上でのきっかけなどになればと。

 是非、なぜそれを行うのか、この実験をするのは「なぜ」に対する「どのような解答」を与えてくれるのか、そんな風に考えて見て下さい。次の発表を楽しみにしています。


 わたなべしるす





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