ハクサイの葉 No.2(農:沼澤芽生)
2016年11月17日 (木)
こんばんは、沼澤です。
前回の記事でハクサイの葉の順と位置について書いたところ、渡辺先生から少し違うと教えて頂き、
それをもとに再考すると.........とてもきれいにいきました。なので報告します!
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前回も使ったこの写真をもとに、正三角形でなく正五角形で考えていきます。
まず正五角形の図形を写真の上に持っていき、色々な葉に頂点を合わせて、
どこが最も渡辺先生の教えてくださった「葉序は2/5の開度」がぴったり合うか探します。
その結果、正五角形をこの位置にもってくると、上手くいきそうです。
この状態で、私のハクサイの場合、左回りで考えてみると......
このようになりました(赤数字・・・正五角形の頂点、黒数字・・・本葉のでてきた順)。
今は新しい葉が上に重なってきて、見にくくなっているのですが(特に2番は上にある葉ではなく下にちょろっと見えている葉を指しています)、
1番の葉は、頂点1に。
2番の葉は、頂点3に。
3番の葉は、頂点5に。
4番の葉は、頂点2に。
5番の葉は、頂点4に。
そして、6番の葉は、頂点1に‼︎‼きてますね‼︎‼︎
驚くほどきれいに2/5ずつずれています。
これを考えるにあたって、はじめに右回りから考えていて、なかなか全ての葉が正五角形にうまく合うものを見つけられず、「本当に2/5なのか?」と半信半疑でした。
しかし、左回りを考え始めてしばらくして、急に全ての葉が正五角形の頂点にぴたりと合って、感動しました。
そして左回りなのは、植物の成長を促すオーキシンが左回りだからということも教えていただきました。渡辺先生ありがとうございます!
自分で考えて、理解して、新しいことを知る、という楽しさを久しぶりに感じた話でした。
早く報告したかったので短くなってしまいましたが、失礼します。
コメント
農学部・沼澤さん
遺伝の渡辺でございます。こちらからのコメントをしっかり実行して、とてもniceです。右回り、左回りというのが、遺伝的に制御されているのかと思っていましたが、形態形成に詳しい方に聞いたら、生長点の山の上から、右回り、左回りのどちらに転げるかで、決まると。。。詳細というか、分子メカニズムを渡辺が理解できてないので、このような抽象的なことですが。ぜひ、調べてみては、どうでしょうか。少し難しいかも知れないですが、観察できた事象の分子メカニズムを知ると、さらに深まると思います。
ハクサイは、いわゆる葉物。これからの施肥が重要になってきます。それに伴い、葉っぱの枚数も増えてきます。これらも折に触れて、2/5の開度で、葉っぱが展開しているなと言うのを観察してみて下さい。あと、実際には、どうしても正確に、2/5にはなりません。なので、それが、葉っぱの中心線に対して、どちらにずれる傾向があるかなど、調べてみると、おもしろいと思います。先日の農学部の武田さんの記事に生長曲線のことを書いたような。それとも違う、観察ポイントとして、活かして下さい。さらなる、気付き、発展を楽しみにしておりますので。
わたなべしるす