経過報告(農:北原秀悟)
2016年11月28日 (月)
気がついたらもう11月も終わりですね。
年末まであと一ヶ月と思うと早いものです。
寒さも日増しになっており、植物の成長にどう影響があるのか気がかりです。
上に載せた写真は牛越橋から見える朝日です。 珍しく早起きした時に綺麗だったのでとっておきました。 肌に刺さるような寒さと、綺麗な朝日を見て、もう冬だなーと少し感慨に耽りました。
さて、今日は植物達の成長報告をしたいと思います。
11月3日 辛味大根と芽キャベツの様子です。
大きくなっています。
全体的に大きくなって、密集してきたので、栄養を行き渡らせるためにも間引きを行いたいと思います。 間引いたものは味噌汁に浮かべて食べておきました。
美味しかったです。収穫への期待も高まりました。 間引いた後はこのようになりました。
スッキリしましたね。
散髪のあとみたいです。
そしてスッキリしたことでよくわかると思いますが、大根のヒョロヒョロ伸びた茎が地面の上に出ています。
間引いて思ったんですが、これは本来大根の食べる部分になるはずの場所では...?
こんな土の上に出ていていいのでしょうか...。
ネットで調べてもこのような状態のものはありませんでした、 そこで土寄せを行いたいと思います。
参考にしたのは素人三号さんの記事です。
これを見ながら土寄せを行い、このようになりました。 本来食べるはずの部分がちゃんと土の下に埋まっています。
細かい作業だったので、アイス用のスプーンを使って土をかけました。 土の量が限られているので、茎が垂直になるように埋められず、地面と平行になるように埋めたのが気がかりです...。
このままちゃんと肥大成長してくれるといいのですが...。
無事にちょっとずつ成長しています。
もう少し様子を見てみましょう。
辛味大根も芽キャベツも無事大きくなっています。
ただ、 芽キャベツの方ですが思ったより伸び悩んでいるように思えます。
収穫までは約2.5ヶ月から3ヶ月とこのサイトに書いてありますが、このペースで行ってこの期間にちゃんと収穫できるのかが少し不安です。
そこで追肥をしておきました。
もう少し成長スピードが上がってくれると信じています。
辛味大根の方ですが、表面に細かい毛が見れるようになってきました。 写真でわかりますかね...。
どんな働きをしているのか気になり調べてみることにしました。
この細かい毛の正体はトライコーム(trichome)というものでした。
trichomeにはギリシャ語でgrowth of hairという意味があり、植物の表皮細胞が伸びたものだそうです。
トライコームの役割は、それぞれのトライコームによって違っていますが、主に強い光に対する防御、強風時に気孔から過度に水分を失う事を防止する役割、小さな害虫が葉の本体に近づきにくくする役割があるそうで、さらに、多くの植物で、トライコームは特殊な物質を貯めて、害虫を予防などをしているそうです。(参考 https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2383)
植物が成長するために進化してきたものだったんですね。
勉強になりました。
とりあえず大根が無事に成長している証だと思います。
ただ、大根はもう少しで収穫できるはずなんですが、あまり食べる部分が大きくなってきていません...(10月28日現在)
このペースだと厳しい気もしますが、このまま育て続けて厳しいようなら第二弾大根の栽培をしたいと思います...。
とりあえず今日はここら辺にしておきたいと思います。それでは。
コメント
北原さんこんにちは。
牛越橋ですか。仙台でもわりと寒いところですね。店も生協くらいですかね。
さて、間引きダイコンの葉は食べられましたか。しっかり栄養にしてくれて良いですね。植物自体は、このヒョロヒョロ部分が出ていて、全然よくないです。土をぎりぎり寄せたのですね。最初に土が少なかったのが、この場合怪我の功名でした。垂直でなくとも土寄せをしたことは、最終的な形は悪くなるかもしれませんが、グラグラして生育が悪くなったり肥大自体が不足するよりずっといいと思います。土が流れないようにそっと水やりして下さい。
芽キャベツはこのままのペースですと厳しいかもですね。ただし、追肥は3週間に一度以上の頻度にはしないで下さい。根が傷むとリカバーが大変です。
トライコームというもの、実は名前を私も初めて聞きました。確かに特殊な物質を貯めてるものですね。今頃から出回る、プリムラ・オブコニカという鉢花で触るとかぶれる人がちょくちょく出てくるのもこのせいですね。
それでは、続けてまた頑張って下さい。ラボスタッフ・オガタ