東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ブロッコリー、花蕾形成!(農:開田有紗)

2017年1月21日 (土)

まだ夜が長いですね。
仙台は1月2月の寒さが一番厳しいと聞くのでまだ寒さは続くんだろうなと構えつつ、春が恋しいです。



さて、タイトルにあるようについに!!
最終報告を終えた2日後、1月16日の朝に起きてブロッコリーを観察してみると...

Kaita-0121-01.JPG
花蕾ができていました!!

しかも2つの個体どちらにもです!


全くと言っていいほど花蕾が形成される兆候が見られなかったので正直とても驚きました。
肥料はこまめにやるようにしていたものの、この調子だと2,3月にならないと花蕾はできないかと思っていました。嬉しい方に期待を裏切られたという感じです!

大きさは現在このくらいです。
Kaita-0121-02.JPG2つの個体のどちらの花蕾も、直径1.5cmほど。
周囲は小さな若い葉に包まれています。

直径10~15cmになったら収穫とのことで、いよいよ収穫が見えてきました。
そしてブロッコリーを育てている...!という目での実感も(笑)
ハツカダイコンやミズナやホウレンソウなどと違い、ブロッコリーはこうして育つまで野菜としてなじみのある収穫する部分が見えてこなかったので嬉しいです。毎日いつ収穫できるかなと観察がより楽しみになりそうです。

花蕾が大きくなるのはあっという間なので収穫時期を逃さないことが大切といくつかのサイトで見たのですが、ここから収穫できる大きさになるまでにどのくらいの時間がかかるかが気になります。


一番下の葉にまた葉の黄変があり葉を一枚取り除いたのですが、総じて元気です。
どのサイトで読んだか忘れてしまったのですが、育ってくると下の葉が枯れてくることがあるため取り除けばよい、と書かれているページもあり、上の葉が元気なのであまり重大に考えることもなさそうかなと思います。

今日はここまで。収穫までにまた報告したいと思います。

コメント

農学部・開田さん

 遺伝の渡辺でございます。最終報告のあとの投稿、さすがです。と言うか、感動です。夕方の日が長くなったという気がしませんが、夜明けの時間は長くなっているのだと思います。たぶん。寒さもあと1ヶ月くらいでしょうか。先週の土日のようなことは、あまりないかと思います。前置きが長くなりました。ブロッコリーに花蕾を見つけたと言うこと。感動ですね。ここから、施肥のタイミングを多くした方が、花蕾の生長はよいと思います。あるいは、1回の量を少し多くする、そんな感じでしょうか。花をつける訳なので、次世代を作ることになります。生命体としては、次世代をいかに作るかですので、かなりのエネルギーを投資しています。

 花蕾の大きさは、10-15cm、確かにそれくらいかも知れないです。あと、誰かの記事に書いたように、ブロッコリーもBrassica oleraceaに分類され、多年生です。つまり、てっぺんの花蕾を収穫すると、腋芽が小さな花蕾になってきます。それももちろん、収穫できます。どれくらい、低温要求性か、この品種が不明なのですが、夏場に花蕾形成をしにくいだけで、うまくやれば、これから、ずっと、何年でもブロッコリーを収穫できます。数年したら、地面との境の茎が木化してきます。そんなことにもチャレンジしてみてはどうでしょうか。いつでもおいしいブロッコリーをと言うことですね。

 下の葉っぱが枯れるのは、その葉っぱから、花蕾に影響を転流させています。たぶん。なので、黄色くなったら、取るというので、OKです。できるだけ、枯れないように、施肥を行うように管理できれば、より大きな花蕾になると思いますので。2株あれば、施肥のタイミング、その量などを変えて実験してみたら、その効果などがわかると思います。いかがでしょうか。もちろん、できるだけ大きくすることを目標にして。またの投稿を楽しみにしております。


 わたなべしるす