東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第8回:大人になってきているカブ〈第4回間引き〉(教:三浦 佳織)

2024年11月24日 (日)

こんにちは!

写真は、母が送ってくれたガトーフェスタハラダのシュトーレンです。一足早くクリスマスを味わいました。シュトーレンを久々に食べたのですが、こんなにおいしかったっけと驚いています。周りの粉砂糖(?)がひんやりしているのが好きです!自分でも買いたくなるくらい、また食べたいです。

ではこの辺で本題へ~

今回はカブの記録です。


~目次~

  1. カブの4回目間引き
  2. 間引いたカブの観察
  3. 間引いたカブを実食!

1.カブ(たにぷん)の4回目間引き

2週間前の記事のコメントでもう一段階間引きが必要かもとアドバイスをいただいたので、7株から思い切って3株にしました。胚軸の肥大が順調な株を間引いたのが惜しいですが、残された株がのびのび成長するには必要な過程なので仕方ない!

【播種から49日】11/23(土)11:52(気温10.7℃,湿度59%)

↓間引き前

こんなに混み混みになるまで間引きをしなかったこと、反省です...

IMG_5279.jpg

↓間引き後 

IMG_5283.jpg

↓別アングルの写真 

株間は①が約7.5cm、②が約4.5㎝、③が約9㎝です。

IMG_5321.jpg

とりあえず葉の重なりを解消することを優先して間引きました。②の間隔が狭いことが気がかりですが、様子見で行こうと思います。

2.間引いたカブ(たにぷん)の観察

↓間引いた4株

これを見て、胚軸は初めに縦に成長してから横に膨らんでカブの形に近づいていくのかと予想しました。IMG_5329.jpg

↓大きいものは胚軸が1.3㎝くらいに肥大していて、見た目がカブに近づいてきています!IMG_5333.jpg

↓地下部の長さは約7㎝IMG_5346.jpg

↓地上部の長さは約16㎝IMG_5348.jpg

3.間引いたカブ(たにぷん)を実食!

今日中に調理する時間が取れなそうだったので、とりあえず1つだけそのまま食べてみました。

↓胚軸の断面IMG_5351 1.jpg

写真だと分かりづらいかもしれませんが、点々が1周続いていて、真ん中の点からは放射状に線が伸びていました。ここに水が通っているのでしょうか。

写真の①:点々 ②:放射状の線 ③:真ん中の点

↓また、茎を胚軸から折り取ってみたら、三本の筋の様なものが現れました。(写真の白丸で囲んだ部分)IMG_5353 1.jpg

十分には調べられていないのですが、これが何か気になっています。

味としては、初めてカブの実(?)の部分を食べて、もう甘味を感じたことが驚きでした!ただ、最初の方は甘いですが後からダイコンの様な辛みが来ました。想像していた食感は結構硬い噛み応えがある感じだったのですが、思ったよりも柔らかくて、キュウリくらいの感覚でした。

3.終わりに

私の今の頭の中は、中間発表を含めて課題のことでいっぱいです笑。

明日から金曜日まで頑張らなければ...

次回はスプラウトの記事を書く予定です!

コメント

三浦さんこんにちは

 シュトーレン...... 甘くていっぺんに食べられないものですが、まあだからこその保存食なんですね。ドイツのクリスマス気分になりましょう!

 さて、カブの方は上手に間引きされたようでなによりです。この三株で収穫まで行ければいいでしょう。確かに間隔が狭いところもありますが、だいたいの場合、接したとしてもお互い押しながらなんとかなります。よほど押し合って傾いてくるようならば、その時また間引きを考えましょう。

 葉の方も大きく育ち、また葉の緑色もいい感じです。間引き株を見るともう直径が1.3㎝、この時期としてはまあまあです。ここから順調に行けば、急激に肥大してくるのが見て取れるでしょう。

 間引き株を丹念に観察しているのも面白いですね。肥大部分の断面について、よく見たものです。正直植物の根の構造はけっこうややこしく、カブのように肥大する場合はなおさらです。植物の専門家でも間違う場合があります。

 簡単に言えば、2の放射状の線は、側根由来の延長線上の跡です。3の真ん中の大きな点は、木部あるいは導管と呼んで水が通っています。ここまでは何となくイメージできますね。一般的な植物でも同じようなものです。問題は1の点々ですが、これは二次維管束導管といって、肥大に際して新たに形成されたものです。ちなみに、ややこしいようですがダイコンとニンジンでは肥大する場所が違うため、ニンジンにこんな二次維管束はできません。

 さてこの間引き株、そのまま食べましたか。甘いということから、もう糖分(主にショ糖)を蓄え始めているのかもしれませんね。カブもまた寒さを感じているようです。カブの糖度はマックスになると果物には及びませんが数度はあります。ちなみにどうでもいいことですが、日本で砂糖の原料にされているのは沖縄のサトウキビよりも北海道のサトウダイコンの方がずっと多いのですが、そのサトウダイコンはヒユ科なので普通のダイコンのアブラナ科と全く違います。

 そして今度はスプラウトの記事、期待してお待ちします。中間報告については、時間厳守で...... 他の授業でも課題が多そうで忙しいとは思うのですが。

 DSC_0036.JPG

 大きなひきわりって...... ひきわりの意味がねええええ

ラブスタッフ・オガタ