東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

初めての野菜栽培! part14(会:宮野 はるな)

2025年1月13日 (月)

こんにちは、宮野はるなです。

最近、会津若松はかなり雪が降っていて、今年度一番の積雪量を記録しています。私の体感的には、去年よりも降ったような気がします。

学校は8日から始まりましたが、2日間は大雪の影響で早く帰る形となりました。そのため冬休みは終わりましたが、まだ冬休みの気分です笑。

これからの記事では、最終報告のときに予告したハツカダイコンとミックスの葉の面積による成長率を求めていきたいと思います。

今回は、ハツカダイコン編です。

ハツカダイコンの葉の面積

今回も前回同様、葉を楕円と見立てて、面積を求めました。

式:長径(縦/2)×短径(横/2)×π

播種4日目:0.353cm²

20241004_075110.jpg

播種8日目:2.356cm²

20241008_172650.jpg

播種12日目:2.592cm²

20241012_075703.jpg

播種16日目:2.804cm²

20241016_190958.jpg

播種19日目:3.534cm²

20241019_174033.jpg

播種21日目:6.283cm²

20241021_160046.jpg

播種22日目:11.781cm2

1729841563102.jpg

播種23日目:13.744cm²

1729841556220.jpg

播種24日目:14.569cm²1729841549795.jpg

播種25日目:15.119cm²

1729841531678.jpg

播種31日目:15.394cm²

20241031_074339.jpg

グラフ化!

これらの値をグラフにしました。image.png近似曲線からは、比例の曲線に見えますが、あまり沿っているとは言えないので、成長率に規則性は見られないように思いました。強いて言うならば、三次関数の曲線のように見えますが、、、。

31日目以降も計測はしていたのですが、葉の面積が虫害により少なくなっていたのでいれませんでした。

 

次の投稿はミックス一期生の成長率をグラフ化したいと思います。2期生との比較もしたいと思います。

コメント

宮野さんこんにちは

 雪国の人には大変申し訳ないのですが、ここ仙台では雪が無く、むしろ地面がカラカラに乾ききってます。山脈によって、本来仙台に降るべき雪が、山形や新潟に降ってしまっていることを考えると頭が下がりますね。

 さて、今回投稿は最終報告の後に出されたもの! これは凄い! 過去の受講生でも、最終報告で終わりとしている人がほとんどです。その後も投稿する人はごく稀です。

 しかしながら、こちらとしては最終報告後の投稿こそ最も価値あるものと考えます。理由は多々ありますが、講義を単なる「利益取得」あるいは「義務」と考えず、講義の中にある「意義」を感じて行動する姿勢が見えるからです。

 投稿の内容は、先ずきれいに時系列に沿った写真提示、素晴らしいですね。過去投稿をまとめて、一気に見られるようにすると本当によく成長が分かります。

 そして感慨深いですね。植物は「目に見えて」成長するものではありませんが、日一日と確実に姿を変えていきます。

 さあ、葉を測定し続けた努力の結果である各数字、それを元にしたグラフによる提示も素晴らしいものです。まあ残念ながらこれらの数字自体が何を表しているのか......ちょっと不明なんですね。というのも子葉の計測からその後の本葉の計測に移行している、つまり同じ葉を見ているわけではなさそうです。厳密には成長の数字ではなく、あえて言えば「その個体の最大葉の面積」ということになります。

 植物の葉は、それぞれの個体ごとに、遺伝によって決められた最大の大きさというものがあります。そして同じ個体でも初期に出た葉と後から出た葉では最大の大きさが違います。これは「葉の老化」とか「光合成効率」などの問題に絡みます。もう一つ、早く「上へ向かっての高さ」の方を先に確保して光競争に備えるということにも絡みます。繰り返しですがそういったわけで葉の成長はリニアに伸びていくわけではなく、いずれ既定の大きさに収まります。

 ということは、この投稿のグラフが三次関数的に見えるのは自然なことです。植物が次々に葉を展開させながら最大大きさをコントロールしている様子、とも言えます。

 とにかく実際に測定し、知見を得られたのですから貴重な体験でした。講義に参加してもらえてこちらも本当に良かったと思っています。

 ではまた、ミックスのグラフなどあれば楽しみにしていますので、よろしくお願いします!

IMG_0125 - コピー.JPG

 

 生物の副読本などに、このような図解があるでしょうね。これは有名な「グリフィスのネズミ」で、肺炎双球菌の「菌体間の性質移動、いわゆる形質転換」の図解です。探せば......たぶんあります。

 グリフィスのネズミ弁当でした!

ラボスタッフ・オガタ