その12 成長まとめ、比較、カビ(カブ2号)(医:金濱 央子)
2025年1月17日 (金)

こんにちは!だんだん雑談のネタもなくなってきたので、、少しまえに作ったプリンの写真でも載せておきます。大晦日は仙台で過ごしていたのですがやることもなく暇だったのでプリンを作りました。生クリームを入れて作ったら市販のなめらか系プリンみたいに出来て、我ながらすっごく美味しく出来ました。卵の殻を容器にして作ってみたいと思っていたので成功してよかったです!ただカラメル作りで加熱しすぎて飴っぽくなってしまったのと、すが若干入ってしまったのでいつかリベンジしたいです。
前回の記事の最後に収穫をしたいと書きましたが、とりあえずハツカダイコンだけ収穫するつもりで、カブはもっと大きくなってからの予定でした。しかし、株間の距離は気にしなくていいというコメントを頂いたのでハツカダイコンももう少し様子を見ていくことにしました。今回はカブ2号との比較をテーマに進めていきます。
目次
1.カブ2号のこれまで
2.比較
3.カビについて
1.カブ2号のこれまで
カブ2号はミックスと同じタイミングで10/24に種まきをしました。3個×6箇所に種まきをし、最終的に17/18が発芽したので発芽率は94.4%となります。
11/11 7:51 14℃ 72%
本葉も出てきました。カブ2号にあまり手をかけていなくて基本的にほったらかし栽培になってしまったので最初に間引きをしたのは12/29です。間引き前は以下の写真のようにかなり密集していて葉も重なっていました。
12/29 9:02 5℃ 60%
12/31に初めての追肥を行いました。
1/16 19:42
こちらが現在の様子です。やはり若干の徒長気味で胚軸が安定せずに曲がっている株もあります。子葉が黄色くなってきました。
2.比較
計測を行うと現在、栽培開始から約80日目の本葉の長さが9センチでした。カブ1号が9センチに至ったのは11/18頃なので、栽培40日目あたりです。カブ2号は何気なく育てていたので今まで気が付きませんでしたが、相当生育の遅れがあることになります。ここで栽培スケジュールを図示してみました。
この図示によって分かったことは、追肥の開始がカブ1号より遅かったことです。なんとなくそろそろ追肥しようかなと思って12/31に行いましたが、カブ1号と同じタイミングで行うならば12/3頃に行うべきでした。また、間引きが明らかに遅かったので日光が充分に当たらない個体があったりしたと思います。他に考えられる要因としては、気温の違いや水やりの量だと思います。栽培開始時期が17日しか変わらないのにここまで生育に差がでたことから、適切なタイミングでの間引きや追肥がいかに重要なのかが分かりました。
3.カビについて
前回の記事で肥料の部分にカビが出てきたことを書いたのですが、このカビが勢力拡大してきていてフワフワになってきました。ハツカダイコンの方は鉢が小さいのでカビが鉢の周りを1周するんじゃないかくらいになっています。害はないということですがここまで来ると心配になってきます。表面の土を取り除くとかした方がいいのでしょうか?何かアドバイスがあればお願いします。
今回は短めの記事となりましたが以上で終わりたいと思います。ほったらかし栽培がよくないことを実感したのでこれからはカブ2号もちゃんとお世話をして収穫までたどり着きたいです。最終報告も少しずつ書き進めているので期限ギリギリにならにように頑張ります...!最後まで読んでくださりありがとうございまいした。
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コメント
金濱さんこんにちは
雑談のネタがない......ではなく、立派なプリンではないですか! かなり美しく作られています。「す」が入ったとはいえ、それほど大きくなく、とても滑らかなものと見ただけで分かります。作り方は普通のベイクド(卵成分を加熱して固める)なのでしょうね。ゼラチン(冷やして固める)ならば「す」は入らないのですが、サクッとした食感ではなくぷよんぷよんになるので、これはまあ好みによります。
どうでもいいことですが、ゼラチンはまあコラーゲンそのもので...... そしてコラーゲンは英語で言う時気をつけましょう。英語発音は「カラジン」と聞こえます。アレルギーが英語でアラジーなのは特に言わなくとも有名なことですが、例えばカリウムはポタシウム、ナトリウムはソディウムと言わなくてはいけません。逆に年配の医者なんかは患者に分からないようにするため、キャンサーとか癌とか言わず、クレブスと言ったりしますね。
ついでのついでに余談、疾患で重症筋無力症というものがあります。これは英語のグラヴィス、つまり「重い」ということを日本語への訳者が「重症」と訳してしまったがゆえのわけわからなさです。元は、まぶたが垂れて重そうに見えるという、意味合いなのですが。
今は医学基礎もドイツ語ではなく、英語なのでしょうか。ドイツ語の方が大元のラテン語の発音を守っていて、正統といえばそうです。それよりもとにかくドイツ語はカッコイイですね! 骨学の眼窩上孔なんかもフォラーメンスープラオルビターレなんて言うとカッコイイものです。
話を大幅に戻して、カラメルの加熱し過ぎ、「苦い」まで行かなくて良かったです。カラメルは御存じ「糖類のメイラード反応」ですので、加熱すると黒さと苦さが増します。
せっかくの理系学生なのですから、料理にも科学的見方を加えると面白いでしょう。例えばステーキのレアは筋肉タンパクのミオシンのみ変性させ始めた状態、ウェルダンは更にアクチンを変性させる寸前の状態、ということです。単に甘く焼くかしっかり焼くか、ではなく、ちゃんと科学的意味があるんです。
そんな余談を続けると限りなくなるので、ここらで植物の話に行きましょう。
といってもあまり言うべきことが無いんですね。
しっかりとまとめてあるので、植物の成長もとても見やすいものです。
面白いと思ったのは「スケジュールの図」です。非常に分かりやすくなります。まるで種子袋に描かれた図のようですね。そして......「生育のズレ」という話ですが、これの原因は「追肥や間引き」といった管理面のことよりも、スタートの時点が遅い=低温という悪条件のせいではないでしょうか。というのも、スタートの17日間の遅れでこの程度の差にとどまっている......温度の差で考えられる範囲内にあるからです。まあこれから見ていきましょう。最終報告後の栽培期間、つまりいつ収穫するかはお任せします。
そして「鉢土のカビ」ですが、気になれば取ればいいし、ほっといてもいいでしょう。過湿が長く続けば、鉢土の有機分を栄養にして放線菌が増えます。本気で植物に悪さする菌はほとんどいません。もちろん人間に害はありません。
肥料の脇から発生したのは、肥料の中にある窒素分のおかげで、増殖が進行したせいでしょう。鉢土は放線菌にとってエネルギー源の炭素は多くても、菌の成長のため、つまりタンパク源となる窒素分が足りません。そこで窒素の供給に喜んだというわけです。
関係ないですが、この「菌」なるもの、最近の植物学のトピックです。というのも菌類は植物の根に付着するといういわば常識を超えて、「植物の表皮内」にさえ住み着いていることが、分かってきたのです(近年の遺伝子増幅による解析の発展のおかげ)。おまけに菌同士で、土壌中のはるか遠方まで情報や物資の輸送が行われています。まるで一体化です。そこで、科学的現象をあまりヒューマニスティックに言うのは個人的に好みでないのですが、「森は生きている」、と生態系全体のつながりを表現する人もいます。
さあこういったエポックメイキングな学問の発展、当然植物のことだけではなく、医学にもありますね。最近では「スモールRNA」を介した臓器同士の交流があるのではないでしょうか。ちょっと前の話なら、ピロリ菌などもエポックメイキングでした。私の学生時代は胃潰瘍は胃の防御因子とストレスのバランス、と習ったものです。それがいきなりピロリ菌の発見で原因も治療法もガラリと変わりました。
個人的意見ですが、原因がよく分からない疾患が、後でやっぱり「炎症」のせいだという結論になることが多くて、ではたぶん、後世では認知症も高血圧も炎症のせいということになっていたりして......
無駄なコメント欄になりましたが、本年の受講もあとわずか、乗り切っていきましょう!
イチゴ大福ではなくイチゴパンではなく、イチゴ大福パン...... これは難しいぞ......
ラボスタッフ・オガタ