東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

51日目~73日目 カブリーニの仕上げ(法:岡崎和奏)

2025年12月23日 (火)

目次

はじめに

57日目 11/29 水やり怠けてカラカラ

59日目 12/1 驚異の回復力

66日目 12/8 割れカブリーニ

73日目 12/15 カブリーニに黒紫のまだらが

はじめに

サムネは八木山ベニーランドに遍在する人面謎キノコオブジェです。メガダンスというアトラクションにも似た顔立ちのキャラクターがプリントされてありました。年齢が上がってくるとなかなかベニーランドには行く機会がなくなってしまっていたのですが、12/6に無料開放がされていたのでひさびさに友達と行きました!

今回はカブリーニの収穫直前までの22日間をお届けします。

57日目 11/29 17:22 6℃ 53% 晴れ

25日あたりからインフルで、4日間放置したカブリーニとジャスがこちらです。

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とんでもなく萎びています。

特にすでに黄変していた葉はカラカラに枯れてしまっていたので切りました。

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根はかなり大きくなっています。前回の記事ではカブリーニはまったく頭を出していなかったのに、こんなに目に見えます。水をやれなかったことも関係あるのでしょうか。

一応今回のカブリーニへの水やりの量を計測しました。鉢の下からたくさん流れ出ているのでそんなに参考になりませんが、今回の水やりに使ったのは水道水を541gでした。

59日目12/1 19:30 11℃ 78% 晴れ

なんということでしょう。2日前にはあんなにヘタっていたカブリーニとジャスがこんなにツヤツヤに復活しました。

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しかし、カブリーニの葉に見るからに悪そうな白と黒紫のボツボツができています。ハダニやカビなどの症例とは違って黒紫で囲んであり違う原因かとも思ったのですが、黒紫はアントシアニン形成など植物の防衛反応でしょうか。虫は見当たりません。

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葉裏はこうです。

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まだ影響が小さく、よくわからないので様子見に放置しました。

カブリーニの根は土の上に出ている分で直径3cm、ジャスの葉は7cmです。

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66日目 12/8 17:54 温度湿度計測忘れ

カブリーニのひと株に割れが出てしまいました。タネを蒔いてから66日目で、タネ袋によれば春まき秋まきで50日、冬まきで100日程度が食べごろとのことだったため、割れが起こるのがちょっと早いような気もします。直径4cmと、まだ少し小さく、5cmくらいまで待ちたいところです。

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73日目 12/15 22:20 3℃ 70% 曇り

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カブリーニの1枚の葉で、全体的に黒紫色のまだらが出ています。葉が赤紫っぽいことについてコメントでも言われていたように、アントシアニン形成による紅葉だと思います。リンク先には紅葉は一日の最低気温が5~6℃以下になると始まるとあり、今回の栽培では32日目の11/4ですでに5℃なので、アントシアニンの生成が進んでいてもおかしくありません。

さいごに

多少のトラブルはありつつも、カブリーニもジャスも栽培は順調です。水やりを忘れたときは(あ...おわたかも...)と思ったのですが、植物の回復力の強さに驚愕しました。次回の記事ではカブリーニの実食をお届けします。ネタバレをすると、美味しかったです!気に入りました!もう一回食べたい作りたいです!

コメント

岡崎さんこんにちは

 なかなか凄いオープニング画像ですね!! 実に素晴らしいです。八木山ベニーランド、決してショボくはありません。ジェットコースターも侮ることなかれ、経年劣化したコースターは振動が酷く、背骨が痛くなるほどで、妙な怖さがあります。

 さてさて、投稿はのっけから萎れた植物たちのことです。この程度の萎れなら水やりで回復しますので、枯れたりしません。自然界では何日も雨が降らないなんてことは普通ですから。まあダメージにはなりますが......

 ただし心配は別のところにあります。水やりの量を計測するのは大変良いことで、こちらに重要な情報として伝わりますから。そして...... 結論からすればこちらが想定したよりもずっと少ない量なんですね。おそらく「鉢底から水がどんどん出てくる」という現象への、見方が違うからです。こちらの主観的見方で「鉢底から水がどんどん」というのは、この鉢の大きさでおそらく800mlは要るでしょう。水が土の空隙にいったん満たされるだけではなく、土の鉱物に吸着される時間を考えるとそうなります。

 繰り返しですが、土が乾き切ると本当に鉢底からどんどん流れ出るくらいまで与えないとダメということです。もちろん、レギュラーの水やりであればそれほど(541mlも)必要ないのですが...... そして今回そこに気付けたのは与えた水の量を測り、伝えてくれたからであり、大変評価できます。

 こちらも講義全体として、毎年受講生たちへのコメントに苦労するのは、お互いに「主観」が異なるからです。必要な光の量とか水の量とか、株間の開け方についてとか、なかなか伝えるのが難しいんですね。お互いに常識が異なります。それはこんな講義だけではなく、日常のコミュニケーションでも当てはまるのでしょう。そして「何となく伝わった」ことで流されているような気が......

 しかしま、法学分野ではこんな講義よりもはるかに「きっちりと」「絶対に間違いなく」物事を捉えなくてはならないはずで(想像)、大変ですね。

 話はカブたちのことに戻り、黒紫の色は記事中にもある通り気にしないで結構です。このカブの品種はそういう特質を持っているのだと思います。

 カブの大きさが画像で見るとさほど大きくないように見えるのですが、もう直径4㎝になっているのですね。市販のものはだいたい5~7㎝なんですが、この段階で近付いてます。

 収穫と実食も行ったようで何よりです。この講義の目的の大半を達成しました。

 根の割れは特に支障ありません。水分補給に乱れがあると割れが出やすいものです。市販品なら見栄えも大切ですから気を使って栽培するところですが、自家消費用なら問題ありません。カブやダイコンは表皮が割れても、その直下にまた表皮組織が新生されますから、一気に中まで腐ることはまずありませんので。

 さあ、ホウレンソウはまだもう少し栽培のしがいがありますね。例年より妙に暖かく、雪の少ない冬ですけれど......寒くなる時には一気に寒くなるもので、何がしかの変化があるかもしれません。

 寒さといえば、最近なんだか「遠赤外線効果で体の芯から温まる」といった商品が目につきます。これは理系的な知識なんですが、「放射する総量は絶対温度の4乗に比例する(黒体放射の法則)」、「放射が最大となる波長は絶対温度に反比例する(ウィーンの変移則)」、「遠赤外線は水に吸収されやすく、1㎜の深さにしか浸透しない」などを知っていれば、そんな宣伝は絶対に間違いだと分かります。

 ではまた投稿お待ちします。最終報告も、渡辺教授のレクチャーにのっとり、また過去記事を参考にしてご準備下さい。

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ラボスタッフ・オガタ