小さな選択
2016年1月19日 (火)
昨日の仙台は今シーズン初の大雪でした。
そんな中、起きたちょっとした出来事を伊藤がお伝えします。
通勤には普段は自転車を使っているのですが、
さすがに雪道を自転車で走る勇気はありません。
朝の出勤時は主人に車で送ってもらったのですが、
帰りは歯医者の予約を入れていた事もあり、
迎えに行こうかと言う優しい主人の言葉にちょっと遠慮して
「いえいえ、バスで大丈夫。」と家路につく。
大学からちょっと歩いて駅前のバス停に到着。
駅前から我が家へのバス経路は2系統あって、
どちらに乗っても時間的に然程変わりはありません。
ただ、歯医者に行くにはAの青い路線を使う方が近いな〜
なんて考えながらバスを待つ事10分。
最初にやってきたのは残念ながら赤いB路線のバスでした。
一瞬迷ったものの歯医者に遅れてはいけないと思い、
取りあえず乗車。
暖かい車内でほっと一息。
まだ時間があるので雪道で道路が混んでいても歯医者には
間に合いそう♪
家まで1/3程まで来たところで、バスが仙石線の踏切の一歩手前で停車。
ところが、、、
なかなか遮断機が上がりません。
この遮断機の近くには駅があるので、
駅に電車が停車中の場合は多少時間がかかります。
でも、、、遅いな。
5分程経ち、バスの中もちょっとしたざわめき。
10分経ち、バスの前に停車中だった車がUターンを始める。
う〜ん。遅い。
20分経ち、、、遅過ぎでしょ。
車内にちょっとイラッとした空気が流れる。
バスの外を見ると帰宅途中の中学生が踏切前にわんさか。
「うっ、寒そう。」
「まだ、バスの中で暖房が効いているだけマシか。」
我慢、我慢。
30分経ち、運転手さんのアナウンスが入りました。
「線路内に雪の重みで木が倒れ込んでいる模様です。
もうしばらくお待ち下さい。」
もう少しって、、、どの位?
歯医者に間に合わないと焦る私。
どうしよう。
バスを降りて別路線のバス停まで歩こうか?
あ〜 最初からそっちの路線に乗っていれば良かった。
いやいや、一体どこで木が倒れているのか解らない。
別路線の先にも仙石線の踏切があるので、
ひょっとしたらそこの遮断機も閉まっているかも?
そうこうしているうちにバスの乗客が一人下車する。
悩ましい。
旦那に連絡して車で送ってもらおうか?
あ〜 最初から、遠慮せず迎えにきてもらえば良かった。
いやいや、この事故で周辺道路が全て混んでいるかも?
車に拾って貰うより先にバスが動くかも?
悩ましい。
また一人、バスの乗客が下車する。
「降りて歩いた方が早いから。」
あ〜 悩ましい。
歩く、、、いやまだちょっと距離がありすぎだな。
そこで歯医者に連絡を入れる。
雪でキャンセルが多いのか、珍しく余裕があるのでと
時間をずらしてもらう事が出来た。
あ〜良かった。
一安心。
安心すると、ちょっと眠くなる。
うとうと仕掛けたところで電車再開。
結局66分遅れでバスは再び走り始めました。
バスを降りてふと朝のNHKの番組の「きょうの選択」
という歌を思い出す。
『きょうの選択』
出演:又吉直樹(ピース)
うた:HARCO
作詞:貝塚智子
作曲:近藤研二
朝起きてパンを食べるか、ご飯を食べるか。
着ていく服はおしゃれ着か、普段着か。
持ってく本はカフカか、太宰治か。
右の道を行くか、左の道を行くか。
きょうの選択は私をどこへ連れて行く。
もしもあのとき あっちにしたら 今頃どうなって いたんだろう
きょうの選択は わたしをどこへ 連れて行く
「私たちの毎日は小さな選択の連続です」
60分以上も待たされたバスを下車する時って、
なぜかみんな笑顔なんです。
小さな選択のせいでちょっとしたパプニングに巻き込まれたのですが、
その先に小さな幸せが見れたので、まあ今日は良しとするか。
いとう