【出前講義】石川県立小松高等学校・SSH特別講義「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」(1/26)
2016年1月26日 (火)
暖冬といっていたのがよくなかったのか、年が明けて、少しずつ寒くなり、このところ、仙台でも10cmを超える積雪。日本海側の積雪は記録的なものになり、また、奄美、沖縄、台湾でも降雪が。。。。そんな中、11月以来の石川県での出前講義。今回の寒気で大雪に。講義をした実験室には、食虫植物が。そのコントラストが。。。もちろん、雪の下には、ダイコンが。。。。葉っぱがないのが、かなり不思議な光景ですが。。。
さて、いつもより短めの日程ですが、最初は、小松高校の理数科1年生。去年の11月には、課題研究、キャリア教育でしたが、今回は、サイエンスの講義で、自家不和合性。最初は、いつもの作物の花。秋には2年生の生物履修の生徒に行いましたが、結構苦戦。・・・・最初は、よいペースで正解が。。。ところが、わかったのは、5つくらいだったでしょうか。毎日食べているようなものが多い訳なので、雪が解けた春には観察してみて下さい。
この後の「ヒマワリの上のハチ」、これも同じく鬼門。ヒマワリから、どこの花に移動するのか。「菜の花」と回答してくれたのは。。。。季節感の欠落。。。ワープ機能があるハチが。。。と思ったら、北半球から南半球に移動できる航続距離があるハチだとか。。。いずれ、困ったもので。季節感を持つことは、観察の第1歩。同じく、観察です。大事なことは。
最後は、本題の自家不和合性。ちょっと時間の計算ミスがあったのですが、自家不和合性の現象を見てもらい、動物でどの様に近親交配を避けているのか。自家不和合性の仕組みは。などなど。。。。もちろん、最後は、自家不和合性と同じように「鍵と鍵穴」という分子システムで制御されている受精反応。花1つをとっても不思議なことはたくさん。是非、これを機会にというか、春になったら、花を、植物を観察してみて下さい。
最後になりましたが、今回の講義の企画を頂いた政浦先生、寺岸先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 前日には、寺岸先生と今回の出前講義の打合せ。あまりの雪で外回りをできなかったのですが、一昨年の青森県立五所川原高等学校への出前講義以来でしょうか。「長靴」での出張。長靴がなければ。。。とんでもないことに。。。この雪を見て頂ければ。。。在来線は止まることもあるようですが、この雪でも新幹線はほぼ定刻で。このあたりが日本の科学力なのだなと。。。小松まで早く新幹線が届いてほしいものだと。。。
PS.のPS. 今回も、welcome boardが玄関に。ありがたいことです。ちゃんと全部掲載できるのか。。。がんばってみます。今回も難しそうです。