【出前講義】仙台市立木町通小学校・6年生特別講義「環境と植物から考える」(2/2, 19:30追記)
2016年2月 2日 (火)
年度末のこの時期は、大学院は学位審査。昨日までが博士、明日あたりからが修士。今年度はうちの研究室では修士が1名。これまでの○△を取り戻すべく、日々精進。というか、社会人にならないで、大学院への試験を受けて入ったわけです。押し迫った精進でなくて、日々の精進が大事なのだと。。。いつもこの時期思うわけです。そうそう、寒さも厳しい次期なので、風邪引きなどの体調管理も。そんな午前中は、木町通小学校6年生への出前講義。いつものように、welcome boardが出迎えてくれて、慌てての到着。校長先生にご挨拶したおりに、以前、動く遺伝子を近くの公園で見つけて、その不思議について、質問をしてくれた児童の保護者の方もいらして。懐かしく、びっくりでした。
6年生のこの時期は、環境問題を考えると言うこと。渡辺の頃は、理科でそんなことがあったのか。思い出さないですが。環境という言葉で、何を思い出すかというと、自然とかのような理科の言葉。そうでなくて、自分の身の周りを考えても、講義の時に座った周りの友だちが変わるとか、学校の帰り道で時間などによって、ちがったものがあったり。そんなちょっとしたことも環境の変化だと。なので、難しく考えないでと言うことからスタート。
地球シュミレータによる計算によると2000年以降、気温が上昇とか。みんなが校長先生位の年齢になる頃には、今よりも2oCは高いと予測。そうなると、栽培できる野菜、果樹に変が出ると。ただ、よく考えていたのは、仙台がパイナップルが栽培できるような亜熱帯になるのは、よくないことだと。さすがでした。よく学んでいますね。また、シミュレーションができるのも大きな計算機のおかげ。今は「ビックデータ」といわれるように、電子カードで色々なことが解析できると。もちろん、その分、dataとして行動などが提供されていると。これも昔との環境のと大きな違い。また、遺伝子解析も昔とは全然環境が異なり、クラス代表で立ってもらった方々の遺伝情報の違い、さらにはそれを誰かが本来の目的とは違う方向で使うようになったら。。。ちょっと怖いですね。
話を植物に戻して、人間だけでなく、植物もストレスには弱いもの。そうなると、果実、種子などの生産が下がり、食糧環境が悪くなる。これも困ったこと。そのために、たねやさんは、日々、色々な方法でよい品種を作って、おいしい野菜などを提供しているわけです。最後は恒例のとんかつ定食から、イネ科、アブラナ科の植物がなくなったら。。。かなりショックだったようです。話が終わったと同時に、4時間目が終わり、その後、給食でしたので。給食では、イネ科、アブラナ科の植物がどれなのか、考えてもらえたのでは。
講義のあとは、木町通小学校恒例の一緒に給食。といきたいところだったのですが、諸般の事情で、校長先生、教頭先生、教務の熊谷先生と。。。次年度に向けて、この講義内容を含めて、どう発展させるのかなどを議論できました。ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
わたなべしるす
PS. 近くにある洋菓子屋さんのものを。。。ありがとうございました。研究室のメンバー、みんな喜んで。午後からの脳みそのglucoseが供給されて、色々できたのではと。本当にありがとうございました。
PS.のPS. 19:30。今日の仕事を終える前に、小学校のHPを拝見したら、すでに、今日の講義の内容がHPに。ありがとうございました。この日は、渡辺だけでなく、5年生向けに「人権」についての出前講義も平行してあったようです。これも友だち同士の「環境」という問題とも言えるかもしれないです。5年生の方には、渡辺が忘れなければ、来年は、そんなこともあわせて話したいと思います。