【研究室訪問】夏休み大学探検2016(第15回サイエンス・スクール)「花を解剖してみよう」(8/8)
2016年8月 8日 (月)
仙台市中心部では、仙台七夕まつり最終日。朝から曇っていて、今にも雨が降りそうという感じでしたが、蒸し暑い状況を打破するような「雨」。雨のおかげで2oCほど気温が下がったというのか、2oCしか下がらないというのか。。。ちょうど、研究室に来てもらう時間帯が雨で、申し訳なかったです。あと、昨日が停電だった関係もあり、あちこちに場所の案内を出す時間がなくて、複雑な生命科学研究科の中を迷われたのではないかと。。。申し訳ありません。そんなで、最初のスタートでの出欠もばたばたの中で。。。8名の参加申し込みでしたが、7名の受講で。去年より多かったのだと思います。ありがたいことです。そんなばたばたで、主催者である仙台市教育委員会からの挨拶もできずじまいで、申し訳ありませんでした。
その後、渡辺からこのプログラムの趣旨説明。昔であれば、学校の帰り道に植物の花であったり、植物そのものを分解しながらの道草は、よくあったこと。また、ここのおうちは、親切というか、そうしたことに理解があるおうち、ここはちょっと。。。と言うような情報は、いわゆる、縦の繋がりで、継承されていたのですが、いつ頃からそうしたことがなくなったのか。。。そうした情報が、実は大事で、また、上手に、花などをgetして、バラバラにしながら、帰ることは、大事なイベント。また、最初に話そびれたのですが、植物は昔も今も、分解可能。でも、テレビとなると。。。昔は、真空管、トランジスタなどが見える形でしたが、今は、集積しすぎて、小さなチップの中にいろいろなものが。。。これでは、分解しても。。。と言うことで、分解することの大切さというか、大事さを理解できる植物の花を使って、分解の大事を。
7名の受講生には、8種類用意した花(ヒマワリ、キク、バラ、ナデシコなど)を、可能な限り分解して、A4用紙の上に、並べてみる。解剖をする訳なので、それぞれのパーツごとに並べる、あるいは、元あった形を再現するように並べるという科学的なセンスでと言う方法も。あとは、芸術的にと言う考え方も。この2つの根源は、大昔のギリシャ、ローマという時代には、同じようなものだったような。なので、どちらにもチャレンジ。これを持ち帰ることができるように、3Mのシーラーで閉じる訳ですが。静電気が起きて、結構たいへん。。。そんなことも実感してもらいながら。
せっかくの機会ですので、渡辺の研究室も見学を。大学院生の岡本君に研究室を案内してもらい、なかなか、見ることができないもの。あるいは、へーーと思うようなものもあったのではないでしょうか。写真を掲載しないですが、渡辺のイスに座って、教授の気分もみんなに味わってもらいました。ぜひ、大きな夢と希望というか、そんなものを持って、実現してもらえればと。。。もちろん、大学院で一緒に研究できる日が来るのを楽しみにしていますので。
修了式では、受講生を代表して、学年がトップの3年生の方から。花を買うことはあっても、それを分解することはなかなか。分解の過程で、花弁の大きさがちがう、その柔らかさもちがうと言うことに気がついたと。。。とてもすばらしいというか、こちらが、このプログラムで意図していることをきちんと理解してくれたのだなと。うれしい限りでした。修了証を出す準備がままならなかったので、今回の企画で使ったピンセットと残っている花と2010年に渡辺が書いたNatureの論文の別刷。自宅に戻って、また、いろいろなものを分解、解剖してみて下さい。最後は、いつものように、世界に向けて情報発信。
最後になりましたが、本企画を頂きました、仙台市教育委員会の高橋様をはじめとする関係の方々に、お礼申し上げます。次年度以降も、同じようなテーマかもしれないですが、また、コラボできればと思います。また、研究室のスタッフ、院生の方々には、資料の準備、設営、実施、後片付けなど、様々な面をお手伝い頂きました。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. これまでも高校への出前講義などでは、小学校時代に出前講義でお目にかかった方に再会することがありましたが、この「夏休み大学探検」では、初めて。びっくりでした。そうした方々に、また、どこかでお目にかかれるのを楽しみにしています。と言うか、世の中狭いなと。。。ありがとうございました。