東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

決着、根源、脅威(9/8)

2016年9月 8日 (木)

 また、台風というか、台風13号崩れの低気圧が。。。一時期、かなりの雨が降ったが、24hrで40mmなので、それなりの水分補給になった。普段、水まきをされない樹木や雑草にとっては。。。樹木は剪定があり、どうするのがよいか、あまり知らない。ただ、多くの農家を観察すると、これという秘伝の経験と勘はあるらしい。うまく数値化できれば。。。という一方で、秘伝は秘伝であってほしいような。。。難しいところである。誰でもできれば、安くなるが、そうでないから、すごい農作物として、重宝されると。。。科学的にその根拠というか、根源がわかれば。。。というか、それを目指している訳なので。。ただ、一方で、日本の農業は甘やかされているのかというような記事を見た。見たときに記録を残さなかったからだろう。探せない。。。ただ、諸外国も食糧というのは、まさに「生きる糧」なので、かなり保護をしていると。。。どこまでがどうなのか、実際に調べたわけでないが、。。。そんな話はよく聞く。なにが本当で何がそうでないのか、これを知るのは、難しい時代になったのだろうか。。。毎日、万歩計をつけて歩数を見ているが、実はそうではないと。。。いずれ、実証は自分でやらないと決着しない。

20160908181509-5d119f19abaf8142b65bc9076114df58d490cf04.JPG 物事の根源、簡単なようで難しい。風が吹けば桶屋が儲かるというのがあるが、風が吹く原因が何か。。。それをどのレベルまで実証して考えるのか。因果関係というか。その意味で、遺伝学をやっていると、1つの遺伝子を変えると、全体として何が変わるのか。。。全体への影響まで見ることができる時代になった。さらには、1つの遺伝子の中のそれを構成する文字列、A, T, G, Cという塩基を1つ変えたら。。。ということも可能に。。。学生だった頃に、そんなことが普通にできるとは、思ってなかったのが、。。ただ、どの遺伝子のどの部分をどの様に変えるのか、実際には難しい。というか、どこを変えたかという根跡というか、跡形というか、そんなものがわからなくなると。。。農作物だけでなくて、いろいろなことに応用できるだけ希望も大きいが、周りへの影響を完璧に評価できるのか。。。もちろん、実験段階は、おいておくとしても、実証となると。。。決着は難しいのかも知れない。

20160908181734-c962ab6c43eeb3ab1efa0bbc5171f1bf6081672f.JPG 台風ももちろん脅威である。今日もずいぶん雨が降った。局所的にどこにどれくらいかは、何かで見る必要があるが。。。想定外の脅威についての議論が最近、ずいぶんとされている。脅威を計算するためには、すごい計算機が必要になるが、その原盤というか、大学生になってはじめて手に入れたものの起源というか、originというか、そんなものが遺産に。。。確か、その前のversionより、すごかったのだけ、覚えている。いろいろな脅威、環境変動を加味して、物事を考えないと。。。当たり前かも知れないが、希望的観測でと言うことではなくて、最悪の事態を想定してという方が、安心感がある。夏の開花・受粉・受精という生殖のステップをいって、あるいは、栄養生長だけの場合もあるが。。。いずれ、収穫の秋になるものが、そうでなくなるような台風が来ることは、品種改良ベースでは、当然のことながら、どうしようもない。というように、台風のような脅威を迷惑がってもしょうがない。まずは、完璧とまではいかなくても、可能な限り根源から脅威を除き、目的達成のために最善を尽くすこと、それがこの秋の研究室としての課題であろう。というか、研究室だけでなく、数多くの台風から学ぶことのような。。。どうだろうか。。。

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 わたなべしるす

 PS. そんなことをしている間に、また、猛烈な雨が。。。こんなことをしている因果応報なのか、何かの因縁なのか。。。まじめにやらないと。。。教育政策も効果分析をされる時代になったようなので。。。。





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