東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表(農:沼澤芽生)

2016年11月11日 (金)

最近、急にとても寒いですね...。

暖かいところ出身の身としては、辛いです。

初めての仙台の冬を乗り越えられる自信がない...。

野菜たちの成長もゆっくりで、一緒に冬の辛さに耐えています!

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今日は中間発表をしようと思います。

植物がもとから大好きなので、1ヶ月間とても楽しんで取り組むことができました。

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(1)この展開ゼミを通じて、植物を観察し、どの様なことが一番驚くべきことであったか。

1番驚いたのは、徒長の速さです。

徒長とは植物の無駄な成長で、日光不足のときに光を必要として、上に向かって(太陽に近づくために)茎を必要以上に伸ばすことです。私はこの言葉を、このゼミで初めて知りました。 私はハツカダイコンを育てていますが、日が当たっていても、1日におよそ1㎝茎がのびていることもあり、茎の成長がとても速かったです。

植物にとって日光がどれほど重要なのかを、それを獲得するための機能がいくつも備わっている、ということから感じました。

徒長すると作物がひょろひょろして自立せず、成長に支障がでるため、出来るだけ避けなければなりません。そのような徒長しやすい植物には、土寄せをするということも知りました。

土寄せをしてみると、しっかり苗が安定し、また、ある程度まで成長するともう徒長はしなくなるのも、興味深かったです。

一方、カイワレダイコンではわざと徒長させ、茎と葉を食べます。

栽培してみると1日に3cmも茎が伸び、ここでも徒長の速さに驚かされました。(写真は24時間ごとの経過です)

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(2)よかった記事の指摘

参考になった記事の1つ目は、鈴木大貴さんの10月7日「栽培開始に先立ち」です。

始まったばかりでどういった記事を書こうか悩んでいる時に、見本となりました。

話題が変わるときに線で区切ることと、最初に写真でなく、なにかイラストをいれることが良かったです。

インターネットにあげる記事は、パソコン、スマートフォン、タブレット等、様々な端末で読まれます。 自分が記事を作成した端末(例:パソコン)と違う、別の端末(例:スマートフォン)で見ると、改行が不自然になっていたり、自分が想像していたものと違う記事が出来上がっています。

そうした中、線を入れるというのは、どの端末で見ても確実に区切れが分かり、良いアイディアだと思いました。 自分の記事にも取り入れさせていただいています。

また、写真の背景が黒と白で、物の配置にも気を使い、とても見やすくなっています。 写真の撮り方も参考になりました。

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2つ目は武田萌さんの記事です。 何日の記事、という訳ではなく、全体を通してなのですが、毎回1枚目におもしろい写真を貼っています。

ハワイの植物や、実際武田さんが行ったところ、興味のある植物など、見ていて楽しいですし、刺激にもなります。ちょっとした豆知識コーナーのようで、毎回楽しみに読んでいます。

記事を書く上で、読み手を楽しませることを考えている点がいいと思いました。

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(3)参考になったコメント

参考になったコメントの1つ目は、鈴木大貴さんの10月7日の記事のラボスタッフマスコさんのコメントです。

これを読んで、パソコンでもスマートフォンでも写真の向きが変にならない方法を知ることができ、画像を処理してから記事に使うようになりました。

私自身、パソコンで問題なかった写真の向きがスマホで横向きになる、という現象に悩まされていて、その原因と対策方法が分かり、改善することができました。 また、長方形でなく正方形で撮ると、写真が変になりにくい(100%ではないけれど)ということにも気づけました。

20161111161101-18581a4dad2468daa952cd1ae0336cb489bc9c89.jpg2つ目は、10月12日の開田有紗さんの記事のラボスタッフ・オガタさんのコメントです。

屋外の光と室内の光について、知ることができました。 光は、外では数万lux、夜の室内では数千luxと想像以上に差があること。よって、室内灯のみでの生育は難しいということ、よく分かりました。

私たちからすると、昼間の外も夜の部屋も、光の強さにそこまでの差があるようには感じられません。

ですが植物にとっては大きな差であると知り、驚きました。

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(4)残りの最終発表会まで、どのようなことに注意して、また、何を目標として、この展開ゼミを受講したいか。

これから気温がますます落ちていきます。暖かさよりも日光を優先させ、鉢を外に置くのか、それとも、暖のために室内の窓際に置くのか。気温に特に注意し、様子を見て調節していきたいです。

目標は、育てている全ての野菜を、最後まできちんと育て上げることです。

具体的には、ミニハクサイをハクサイらしい形に育て、食べること。ただ育てるのではなく、きれいな形にすることを目標にしたいと思います。

ハツカダイコンは、1度めの栽培で大まかな流れが分かり、収穫時期の目安も分かりました。今育てている第2作では、ただ育てるだけでなく、丸く、色よく、味よく育てることを目標にします。 そのために、1度目の栽培の反省を生かし、肥料の量を増やすことと、施肥・収穫のタイミングに気をつけて、育てていきたいです。

それでは最後に、最近のハクサイとハツカダイコンの写真で、失礼します!

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コメント

農学部・沼澤さん

 遺伝の渡辺でございます。出前講義であったり、来客などいくつか重なり、コメントが遅くなりました。1ヶ月間の色々なことを振り返り、しっかりとした中間報告ですね。寒さがこたえるというのは、渡辺も同じでした。30年も仙台、盛岡で生活したら、そんなことも気にならなくなって。。。

 「徒長」、これは毎年、受講生の皆さん、頭を抱えられるようです。あっという間に伸びてしまって、その対応に追われるのを、この展開ゼミのHPでもたくさん見たこと、さらには、それを、カイワレダイコンの栽培とlinkさせているのは、negativeな側面とpositiveな側面を融合させてあり、niceな文章だと思います。

 過去2年間の先輩方の投稿があるとはいえ、最初の書き出しは悩むものです。そんな時にヒントをもらえたのは、よいことですね。一方で、この中間発表をいれて、8回も投稿しているのは、他の受講生の方のよい見本、メンターになっていると思います。これからも、そうしたことを考えて、活動して下さい。楽しみにしておりますので。あと、この記事を書くだけでなくて、見る方にも目をやっているというのは、よいことですね。それも大事なポイントです。いかに見やすく書くかと言うこと。

 あと、光の問題。うちのオガタくんはluxとコメントしてくれてありますが、luxは、正確には、人間が明るいと感じるか、どうかと言うこと。それに対して、光を粒子として考える、マイクロアインシュタインという単位があります。光量子密度と言います。これを計測する機械もありますが、少し高価ですね。なので、太陽光がどれくらいの光量子密度で、蛍光灯が一般にどれくらいの光量子密度かというのを調べてみて下さい。光合成などを計測するときには、この単位を使いますので。

 これからの管理。最後の写真を見る限り、施肥のタイミングをどれくらいの頻度にするか、今までよりは、書いてあるように、高くても、大丈夫ですから。特に、ハクサイは、施肥量が多くないと、結球しにくいということもあります。その当たりは、去年の先輩方が成就に結球させていますので。参考にして、がんばって下さい。これからも楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす