東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表(農:小澤麻未)

2016年11月18日 (金)

順が入れ替わりになりますが、中間発表の記事の後に発芽以降の記事を更新したいと思います。


(1)中間発表までにこの展開ゼミの植物の観察や育成を通じてどのようなことに驚いたか

①大きな野菜の始まりが小さい種であること

最初の講義で種を配布された際に、白菜と大根の種の小ささに非常に驚きました。スーパーなどでいつも目にしている野菜からはとても想像がつかなかったため、この小さな種から始まり育っていくということを考えると、生命力の強さと神秘さに圧倒されました。

②光や温度などの生育条件の重要性について

植物は大いに生育条件の影響を受け、それに応えていくかたちで成長するということを改めて確認しました。

ミニ白菜やハツカダイコンの発芽を無事確認し鉢へと植え替えましたが、その後都庁が見られました。原因として考えられたのは、ベランダでは温度条件が低いため室内育成を選択したところ、光条件が不十分となったためです。窓側に鉢を並べていたものの、時間がたつにつれて陰ってしまい強い光を得られません。その改善策として日の陰ってしまう時間帯はデスクライトを当てるようにしています。日光ほどの強い光ではありませんが、徒長改善につながることを信じて今は栽培を続けています。茎頂の部分から子葉に続いて新たな葉が見え始めているのでこの調子でデスクライト補強作戦を続けていきたいと思います。このように植物は生育条件に応えようとするため、観察や管理はやはり大切ですね。

20161118164448-73ca6f33578f3a7cced682ce70042418ec5aa27f.JPG

ハツカダイコン...10月29日撮影 室温19℃、湿度62%

(2)今年度の展開ゼミ受講生の中で参考になった記事やその理由

農学部の開田さんの「のびるのびる、打倒徒長!」

私もハツカダイコンが徒長気味(というよりも完全に徒長している)なので、非常に参考になりました。光不足が原因ではないかとの考察も正しいのだと確認でき、デスクライトの光をあてて補強するという対策を即座に行うことができました、とても感謝しています。私も打倒徒長、立派な野菜へ育て上げることを目指し栽培を続けていきたいと思います。

農学部の沼澤さんの白菜の葉についての記事

白菜を様々な角度から観察しその葉の付き方の特徴に気付き、図形を写真に重ね合わせ番号をふるなどして葉の付き方を細かく考察されていて、その観察力と考察力に感動するとともに非常に参考になりました。この記事に限らず、沼澤さんのアイデアや観察・報告はいつも参考にさせていただいています。私も是非見習っていきたいと思います。

(3)今年度の展開ゼミ受講生の記事に対するコメントで参考になったものとその理由

農学部の沼澤さん「ハツカダイコン第二弾とカイワレの成長」に対する渡辺先生のコメント

私もペットボトルを利用して鉢を作ろうとしていたため、通気性を考えて底の部分だけではなく側面の部分にも穴を開けておくと良いというアドバイスは非常に役に立ちました。早速実践してみたいと思います。

理学部の福島さん「栽培開始から6日目」に対する渡辺先生のコメント

私の第一回のブログに対するコメントでリンクしてくださった記事でした。まずは水の管理が第一であるということを改めて認識しました。これを読むまでは水は不足しなければ大丈夫だろう程度に考えておりそこまで重要視していませんでした。土の様子をしっかりと観察し、水の管理には最後まで気を使いたいと思います。

農学部の沼澤さんの白菜の葉についての記事に対する渡辺先生のコメント

(2)でも挙げた記事についてですが、とても興味深くそれに対するコメントも気になり待ち遠しく思っていました。葉序が2/5の角度でぴったり合うということ、左回りになるのはオーキシンの左回りの影響であること、非常に感動的でした。白菜だけでなく他の葉物類にも当てはまるものなのか、種類の近いものは当てはまるのか、当てはまらないとしたらその法則性はどのようなものなのか、それには何が影響を及ぼしているのか、などなど是非観察・考察してみたいと思いました。他にも大根などの根菜類の側根の生え方など観察・考察し甲斐がありそうなことはまだまだたくさんありそうですね。

(4)最終発表に向けての目標

まずこの中間発表までの反省点として、種まきまでの動き出しに時間がかかってしまったこと、ブログをなかなか更新できていなかったことが挙げられます。周りの受講生も条件は同じ中で栽培・報告を行っているため、言い訳はせず自分自身に喝をいれて後半は取り組んでいきたいと思います。

栽培開始が遅くなったため気温の低さや日朝時間の長さなど生育条件が悪くなり非常に厳しい状況になってしまいましたが、周りの受講生の方の記事やコメントを参考にしつつ、工夫を重ねて無事収穫し味わうところまで栽培を続けていきたいと思います。最終発表までにはその段階に持って行くことは厳しいかもしれませんが、最後まで責任を持って栽培するという姿勢を大切にしたいと思います。また定期的に第一回の自身のブログを読み直し、最初に掲げた目標を見失わないようにしたいと思います。

コメント

農学部・小澤さん

 遺伝の渡辺でございます。きちんと情報を確認すること、観察結果をためないこと、きちんと記事を書くことだと思います。最後に書いてあったように、この講義をやるという点では、条件は受講生の間で同じです。

 このようになったことをきちんと自分でとらえて、後半戦をしっかりやることですね。この後の記事も後追いになっています。まずは、時間軸を現在にあわせること、そこから、定期的にやること。それは、他の講義でも同じだと思いますので。こちらも細かなことは書きませんので、これまでの他の受講生の記事をしっかり読んで、参考にすることです。もちろん、コメントも。しっかりがんばって下さい。


 わたなべしるす