野菜たちの報告など(文:工藤真子)
2016年11月26日 (土)
こんにちは。仙台はここ数日一気に冷え込んでいます。私のまわりではここ数日東京で雪が降ったというニュースでもちきりですが、仙台ではまだ雪が積もるようなことはないですね。ただ、風がとても冷たく手袋なしで自転車に乗るのがだいぶつらくなってきました。
さて、今回は来る冬に備えて、野菜たちにどのような処置を施していけばいいのか調べてみることにしました。田阪さん、鈴木さんの記事にもみられるとおり、寒さに対する工夫が大切のようです。
防寒対策には様々な方法があり、それはビニールフィルムや不織布を使って防寒する方法です。ベタ掛け栽培という方法とトンネル栽培という方法があり、前者は支柱を使わずに、ビニールフィルムや不織布を作物の上に直接かける方法で、後者は支柱を使い、作物の上に空間を作ってからビニールフィルムや不織布をかける方法です。鉢で育てている場合は裾部分を洗濯ばさみなどで固定すると風や害虫が入りこみにくくなります。また、そのような手順を踏まずとも、発泡スチロールの箱に入れたり、段ボールをかぶせたりするだけでもある程度の防寒対策にはなるそうです。
また、ベタ掛け栽培・トンネル栽培に関しては被覆資材の種類によっても様々な違いがあるようです。
①寒冷紗(材質:綿、ポリエステル、レーヨン)......織り目の粗い薄手の綿布。
②不織布(材質:ポリプロピレン、ポリエステル)......繊維を合成樹脂などの接着剤で接合した織られていない布状のもの。光や水、空気をよく通すので、上から直接水やりもできる。
③防虫ネット(材質:ポリエチレン)......不織布の一種だが、通常のものより目が細かい。軽くて虫だけを通さず、通気性や透水性、耐候性には優れているので上から直接水やりもできる。
④フィルム(材質:ビニール、ポリエチレン)......積極的に温度を高められるので、早まきや越冬する植物の発育促進になる。ポリエチレンよりビニールの方が保温力に優れているが、ポリエチレンの方が安価で手に入り、さらっとした質感で軽いという性質がある。
どの資材もそれぞれに利点がありますね。ひとまずは冒頭の写真にあるように段ボールで覆いをしておきたいと思います。
さて、ハツカダイコンとシュンギクの報告についてですが、悲しいことにあまり成長していません。最近は室内に入れることも多いのですが、そうすると部屋の暖かさで表面が乾くことが多くなりがちです。こまめに水をやっていくことが大切と感じました。
少し見づらいですがまずハツカダイコンです。一枚目が11月9日、二枚目が11月16日に撮影したものになります。
次にシュンギクになります。撮影した日付はハツカダイコンと同じになります。
コメント
工藤さんこんにちは。
さて、寒さ対策、皆さん考えられていますね。
被覆資材についてまとめて下さってありがとうございます。ここまで知っておけば、田舎に行って何気なしに畑を見る際、一生思い出していいですね。あのやり方は、ベタ掛けなことだよなあ、とか。
各それぞれの被覆については、材質もそうですが、用途がまるっきり変わります。それについて書くと10ページにもなりますので割愛します。
さて、植物はピンチのようです。ここまでくればサバイバルレースのように、とにかく生かすこと優先で頑張りましょう。かえって面白い気がします。先ずは水管理、乾かないように見てあげて下さい。徒長しそうなら温度よりも光優先です。この温度ならまだ生長が遅くなっても枯れることはないと思います。
それでは、次も楽しみにお待ちしております。ラボスタッフ・オガタ