東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ミズナの今まで② ミズナの散髪(農:田阪初音)

2016年11月20日 (日)

こんにちは、農学部1年の田阪です。有言実行ということで、今週の記事です。10月から撮りためている写真を消化するために毎週記事を書く、というスタンスで行こうと思っております。最近は、私が所属する吹奏楽部の演奏会が迫ってきておりまして、日々練習にいそしんでいるのですが、記事は書きます!

冒頭の写真は一昨日朝のミズナです。後から後からすごい勢いで、髪の毛みたいにワサワサ本葉が生えてきて、世話してる私が圧倒されるくらい、激しく元気いっぱいのようです。とくに追肥とかしていないのですが...

前回の続きとして、ミズナについて書いていきます。


18日目(1025日 9時頃 外気温13.4度 湿度74%)※室外に温度計がないため、外気温と湿度は日本気象協会のホームページから引用しています。

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Ⅰのミズナなのですが、本葉は5~6センチにまで成長しました!

子葉もシャキっとして健康そうで、順調な成長ぶりだと思います。田阪初音ー11月20日ー2枚目.jpg

鉢全体の写真なのですが、少々斜めになってしまって見にくく、申し訳ないです。(この頃、学祭準備の忙しさもあり、大急ぎで写真だけ朝の通学前に撮る、という感じになっていたため、配慮の行き届いていない写真が多々あります。ごめんなさい。ただ、今日この記事を書くに当たって、写真に文字を書く技術を獲得しました。)

やっぱり、Ⅰ>Ⅱ>Ⅲという成長具合です。他の芽たちは成長が止まってしまいました。

Ⅱのミズナの子葉なのですが、2枚の子葉の大きさに差がありまして、1枚はふつうで丸く大きいのですが、もう一方は極端に小さいのです。

何か成長途中で起こったのでしょうか。原因はわからないのですが、とりあえず小さい方も健康そうなので、これからの成長に影響がでないことを祈るばかりです。

前回の記事の写真ではなかった所から、小さな芽が出ているのが見えますが、これについて少し説明をさせていただきたいです。

中間発表で少し触れたのですが、この写真くらいの大きさになるまで、ミズナの芽は水をやるたびに、水圧に押し流されてしまってコテコテと倒れてしまっていました。そのたびに、手で優しく埋め戻す、というようなことを行っていました。そのため、芽の位置が変わってしまった、というのがあります。ちなみに、写真のⅣやⅤの芽も埋め戻していたものの、先に成長した株が大きく、どうしてもその葉の陰になってしまっていました。そのため、日照不足になり、育たなかったものと思われます。いずれにしても、間引くことになる株だったと思うのですが、少し残念です。


24日目(1031日 9時頃 外気温9.2度 湿度66%)※日本気象協会HP http://www.tenki.jp/past/2016/10/31/2/7/47590.htmlより引用田阪初音ー11月20日ー3枚目.jpg

Ⅱのミズナのアップの写真です。本葉は7~8センチです。

かなり成長ペースが落ちてきましたが、成長は良い感じです♪

前に生えてきた本葉と前の前に生えてきた本葉の隙間からまた本葉、その本葉と前の本葉からまた本葉...というふうな法則性を持って生えてきています。それを繰り返すことで、葉の密度がどんどん増えていくのですね。

良い感じに生えそろってきたので、少し味見しました。田阪初音ー11月20日ー4枚目.jpg

比較的大きくなっていた葉を7枚収穫しました。大きいもので約10センチです。

サラダに入れたのですが市販のものよりもミズナの味が濃かったです。若い葉なので、シャキシャキというよりも、しっとりと柔らかく、ベビーリーフのような優しい食感でした。おいしかったです。

今のところ無農薬・無肥料育ちのミズナたちなのですが、市販のものと味がちがっているのは、その影響なのでしょうか。少し調べてみました。

こちらのサイトには、お米の味を決めるのは品種などの影響が大きいのですが、品種が同じなら窒素が少ないほど柔らかく粘りのある米になるといわれています。野菜や果実では、窒素が多いと大味でやはり味が劣ります。」とあったので、農薬の有無による味の違いというのは、やはりありそうですね。

散髪後田阪初音ー11月20日ー4枚目.jpg

ちょっとすっきりしました。

前回の記事の冒頭と同じ写真で、渡辺教授にもご指摘を受けたのですがbeforeの写真がないのです。ごめんなさい。次から気をつけます。

ところで、この頃から外が寒すぎるため、夜の間室内に鉢を入れ、蛍光灯の光を遮るために段ボールを被せていました。(今も続けています。)

こんな感じで↓田阪初音ー11月20日ー5枚目.jpg

まだまだ10月の観察報告ですが、ミズナは今、ただひたすら葉が増え続けるという状態なので、自分のペースで記事を書いていきたいと思います。

コメント

農学部・田阪さん

 遺伝の渡辺でございます。一番最初の写真、現在のミズナの状況ですね。すでに葉っぱの枚数を数えるのが大変なレベルまで、育っていて、ミズナの形態がはっきりしてきましたね。おいしそうです。もう少し立派にして、収穫するためには、例えば、サラダとか、水炊き用として。そのために、葉物野菜なので、多少のえぐみはあるかも知れないですが、追肥が効果的だと思います。これだけ、大きく育っているので、水管理もしっかりとしているのだと思います。

 こうした形で、10月のdataを投稿するのもよいですが、双方向という点では、今、どうなっているかを、コメントできないと、ピンチを救ったりできないという点があります。なので、その当たり、農学部の小澤さんの記事にも書いたように、現在は、これ。でも、前のは、これというように、してみては、どうでしょうか。


 わたなべしるす

田阪さんこんにちは。

 吹奏楽部も学祭お疲れさまです。娘が高校部活でクラリネット(私も昔はコルネット)やってますので、ほぼ毎年学祭の吹奏楽部のカフェに行っております。

 さて、ミズナの食味が良くてよかったですね。葉を食べる野菜は肥料の加減で味が大幅に変わります。肥料が多いと成長はいいのですが、えぐみは強くなります。上で書いてある通りですね。実は、無肥料ではなくて最初に渡した土には肥料分が最初から入っています(元肥ですね)。その元肥は、だいたい2ヵ月超えると切れてきますので、大きく育てるためには追肥をして下さい。

 植物が使わなくとも、水やりに伴って元肥は流れ出てしまいます。詳しく言えば、葉のために重要な窒素成分は流れやすいのです。追肥は、渡してある粒状の肥料を一つまみ(指ですよ。一つかみではありません)ずつ、鉢の2、3か所、土に少し入るくらいに埋めて下さい。

それでは、また報告お待ちします。生育修正などのために、変化の最新をUPしていって下さい。ラボスタッフ・オガタ