東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

追肥の記録と葉の開き方(農:武田萌)

2016年12月29日 (木)

こんにちは、農学部1年の武田萌です。

冒頭の写真は解凍中の「ホヤ」です。別名は「海のパイナップル」と言い、宮城県では有名ですよね!

12月26日に新沼田復興住宅のイベントにお邪魔した際に、住民さんがおすそ分けしてくださいました。

私は食わず嫌いをしてしまうためトライできませんでしたが...

大人になったら食べられるようになりたいです。パイナップルは好きなので...


さて、今回の記事では題名の通り「追肥の効果」と「葉の開き方」に着目しています。

書き溜めていたものをやっと報告できるのが嬉しいですね...!

なお、前回の記事にオガタさんから頂いたコメントを参考にしてシュンギクの収穫は延期することにしました。

年始に食欲を抑えきれなくなったら、1株を摘み取り栽培、1株を葉だけ収穫する予定です。

いつもアドバイスありがとうございます!


目次

1,追肥の記録

2,葉の開き方の観察


1,追肥の記録

私はこれまで、11月9日に1回目、12月5日に2回目の追肥を行いました。

オガタさんのアドバイス通り間隔をきちんと空けて行ったので、追肥に関する失敗は無かったと思います。

11月9日のシュンギクの様子を①とし、12月5日の様子を②、そして12月27日の様子を③とします。

以下に①〜③の写真を載せます。


①2016.11.9.Wed 9:10

1109

②2016.12.5.Mon 20:34

20161227151651-a2479981531bae7d37121c9485e3f588aead9ab6.JPG③2016.12.27.Tue 9:01

20161227141207-4cb1b5ec5d168fccf172efa8136cb7eec130df37.JPG


このシュンギクの成長は、植物栽培の初心者からすれば本当に驚くべき変わりようです...!

中間発表の目標通り、栽培記録を数値化するために葉の枚数の変化も調べてみると

①の時は最大6枚/株

②では最大16枚/株

③では最大33枚/株にまで葉の数が増えていました。

日が経つにつれて(①→②→③の順に)、個体による葉の枚数の差が広がっていきました。


なお、以前の投稿でも触れた通り追肥を施して10日目頃が最高に肥料が効くタイミングだそうですが、

確かに追肥をして1週間経つ頃からシュンギクの成長スピードが増しているように感じました。

このことを証明できる写真等を用意しておけばよかったのですが何も用意していなかったため、後悔しています...

現時点ではあくまで主観的に感じた報告となってしまいますが、もし次に追肥をするチャンスがあれば

「最高に肥料が効くタイミング」を客観的に見定められるような記録をつけたいと思います。


なお、もともとはこの記事で「追肥の効果の検証」を行う予定だったのですが、

追肥をしない場合は成長の程度がどうなるのかが分からなければ、追肥の効果を検証することは難しそうですね...

2つの鉢を用いて、所謂対照実験をしていたら「追肥の効果」を知ることができ、更に面白くなったと感じました。


2,葉の開き方の観察

20161227155903-12137e0da0bbc6a37ac61ad9859c86d5b7ff6a45.jpg20161227155932-0f479d2dba49e589fb640725c5536c44cc1d293a.jpg20161227160027-3ffa05552d6d565e1ff1922fe3535cb6b3c8869a.jpgこの3枚の写真はすべて12月25日10時頃のものです。

あえて1株全体の葉の開き方に注目できるように撮影しました。

1つの個体に着目してその株を上から見ると、葉は出来る限り重ならないように出ていることが分かります。

光合成に必要な光を受ける効率を良くするため、であることは中学の理科で学習しました。

そのため、誰もがこの植物の構造は当たり前だと感じるとは思うのですが...

自分で種から育てた植物もきちんとその「当たり前」に従っているという事実に少し感動しました。

知っているけど実際に見たことはない、という事柄は世間に山ほどあると思うので

来年も根気強く観察を続けていきたいと思います。みなさん良いお年を...!

コメント

農学部・武田さんへ

 遺伝の渡辺でございます。いつも、ラボスタッフのオガタくんがコメントしてくれているので、ご無沙汰ですね。「ホヤ」の冷凍ですか。たしかに、海のパイナップルといいますね。渡辺はトライしましたが、撃沈でした。。。パイナップルのように固くなくて、柔らかいので。ちょっと。きっと、大人になれば、食べれるのかも知れないです。渡辺がまだ、未熟者だからと言うことかな。。。

 さて、こちらからのコメントに従い、しっかり観察して、生長の様子を数値化していますね。niceです。ベランダのような外での栽培なのか、夜は部屋の中とか、そんなことが不明ですが、気温が少し下がっている分を考えれば、ほぼ一次関数的な生長ですかね。横軸を時間軸、縦軸を生長量としたら。どうでしょうか。個体数毎に調べて、途中で食することになっても、個体毎に、生長量を出せるようにしたら、おもしろいのではと思います。残念なのは、書いてあるとおり、生長が増えているところの写真がないというのは、残念ですね。というか、今の時代、デジカメなので、とってもHDの容量が減るだけで、重たくならないので、その当たりは、たくさん写真を撮る習慣をつけるのがよいかと思います。

 葉っぱが重なってない。。。よくできてますよね。自然の摂理というのでしょうか。このシュンギクだけでなく、冬休みに出かけたり、自宅で何かの料理をするときに、葉っぱがどうなっているかなと、観察するのは、どうでしょうか。ということで、これだけ生長しているので、食べたいなと思ったら、食べてみること。せっかくですから、茎もおいしいですよ。お正月に周りのみんなに見せて、食するというのもよいのではと思いますが。。。では、よいお年をお迎えください。来年も投稿をお待ちしております。


 わたなべしるす