東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

最終発表(農:内野真子)

2017年1月18日 (水)

早いものでもう最終発表となってしまいました。

最初の写真は先日雪が降った時に通学路で撮った写真です。

以前にも雪の写真を載せましたが、雪景色というのは何度見ても綺麗なものです。

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20170118154909-12d136c1bc3fa524b0a71d13c1808dd4459e4e71.jpgさて、種から育て始めた野菜たちもここまで大きく成長しました。20170118154615-d9bfd741d35c06e0e5b247b7c8801ae2d14f6644.jpg20170118154642-d3a39193c4c3aaa7160621a6e6120bd59a1e3665.jpg20170118154720-71a7d7f369d467ba1bd4756ab56b235bfecfbf4f.jpg

フキタチナは他の野菜よりも開始時期が遅いのでまだ小さいですが、発芽に悩んでいた時から見ればずいぶん大きくなりました。

以下、最終発表の内容に入っていきます。

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(1)植物、作物の栽培を行って、最初に想像していたよりも、たいへんだったこと、逆に、以外とうまくいったなということ、という栽培について、感じたことをこれまでの発表のHPを引用(link挿入)するなどして、説明して下さい。これまでのプレゼンに使ってないような写真があれば、それを掲載してもOKです。

 植物の栽培を行って、最初に想像していたよりも大変だったことは、水分の管理です。

 私はブロッコリーとミニニンジン、豆苗、そして途中からフキタチナを育てていますが、当初は水をあげる頻度、量がつかめず、植物を徒長させてしまいました。20170118155333-0f06efabc8445766c7f24646cac65c1d984795c1.jpgそれは特にブロッコリーで顕著だったのですが、本葉が生えてくる頃にはかなり徒長してしまいました。そのため10月25日の記事にあるように徒長した部分を覆うように上から土をかぶせました。20170118155438-ae5f23821c31ca6b8d4776d71c577e8555a63247.jpg徒長やその原因については11月13日の春日くんの記事に詳しくまとめられているのでそれを参考にさせてもらうと、私が野菜を徒長させてしまった主な原因は水分過多と日照不足だと思います。というのも10月12日の福島くんの記事に対する渡辺先生のコメントに「農学部の内野さんが水のやりすぎだと思います。」というものがあったこと、当初は鉢を室内に置いておいたので屋外と比べて太陽の光が弱かったことが理由として考えられます。日照不足を解消するためにも野菜たちを外に出しておいたほうがいいことはわかっていたのですが、どれくらいの寒さまで植物をベランダに出しておいても大丈夫なのかがつかめず、また、寒い中に野菜を出しておく勇気が出ず、その結果室内で育てることが多くなってしまいました。

 水分管理に関してもう一つ。上記に書いたように初めのうちは水のあげすぎにより野菜たちが徒長する、ということが起こりましたが、成長するにつれ今度は水やりの頻度を上げなければならない、という問題に直面しました。同じブロッコリーを育てている農学部の開田さんの12月14日の記事では水やりを2,3日に1度と書いてあり、焦りました。というのも私はこの時期1週間に1度のペースで水をあげていたからです。そして、2,3日に1度水をあげている開田さんのブロッコリーの方が成長が良かったからです。成長が良いのは単に水分管理の問題ではないとは思いますが、それでもこのあたりから水やりの頻度をあげました。

 この記事を書いている今日に至ってもやはり水分管理は難しい問題であり、いつ水をあげれば良いのか悩んでいる毎日です。

 逆に以外とうまくいったなということは、日照不足をデスクライトで補えるということです。さすがにデスクライトだけでは全然足りませんが、野菜を窓際に置き、その上からデスクライトで照らすと、照らさない時と比べ多少の効果はありました。これはデスクライトで照らさなかった時は朝家を出て夕方に帰ってくると、野菜たちが葉っぱを窓際に向けていたのに対して、照らした時は葉っぱがきちんと上を向いていたことから判断しました。太陽が沈んだ後にもデスクライトで照らされていたことで葉っぱがデスクライトの方を向いたのかもしれませんが、それでも効果はあったと言えるでしょう。たかがデスクライトと思って侮ってはいけないようです。

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(2)シラバスにも書いたように、植物の観察眼を養うことを目的としていましたが、それ以外の科目などへの波及効果もあったのではないかと思っています。どの様なところに波及効果があったのかを実例を入れて説明して下さい。

 これは観察眼とは関係ないかもしれませんが、スーパー等で売っている野菜をよく見るようになりました。この展開ゼミ以外の科目への波及効果ではないですが...。特に自分が育てているブロッコリーやニンジンはここまで大きく立派に育つまでにどれだけかかったんだろう、どうすればこんなに大きく育てられるのだろう、と考えてしまいます。また、育つまでにかかった時間や手間を考えると野菜の値段が高くなっていると言われている現在ですが、これでも十分安いのではないかと思ってしまいます。

 また、ブロッコリー、ミニニンジンとともに私が育てていた豆苗もスーパーにあることに気づきました。さらに言うなら豆苗以外にもこの展開ゼミで育てている人のいるスプラウト各種(豆苗、ブロッコリースプラウト、レッドキャベツスプラウト)などが売られていました。残念ながらアルファルファは見かけませんでした。これらはこの展開ゼミを始めるまでスーパーで売られているということには気づきませんでした。普段は自分がよく手にするような野菜しか見てないんだなと思いました。その点で言えば、この展開ゼミを通してこれまで気にも留めなかったようなところにまで興味を持ち、気にとめることができるようになったのではないでしょうか。

 さらにそれ以外にもこれからレポートや論文を書く上で必要な写真の撮り方も身につけることができたと思います。私の10月11日の記事や、12月21日の記事に対するコメント内で投稿した写真の取り方について言及していただきました。背景を白など対象物が見やすいようにする、大きさがわかるように物差しや、比較できるものと一緒に撮影する、と言ったことはわかってはいたのですが、それすらもきちんとできていないことに気づかされました。他にもいろいろ気をつけるべきことがありましたが、まとめてしまうとこの写真を見る人にわかりやすいように撮る、という1点に集約されるような気がします。そのことに気がつけたのはこの展開ゼミで得られた大きな収穫です。

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(3)他の展開ゼミとは異なり、実質、「毎日が展開ゼミ」ということで大変だったこともあるとは思いますが、逆に、毎日の観察をするということで、どのようなことが身についたのか、感じたことなどを、まとめて下さい。これまでの発表のHPを参照しても大丈夫です。

 野菜たちを毎日観察することで日々の小さな変化に気づくことができる力が身についたと思います。種まきから発芽、本葉が生えるまではもちろん変化がわかりやすいですが、本葉が2、3枚になってきた頃からは1日ごとの変化はあまり目立ったものではありませんでした。この「前日からの変化に気づく」ということは以前に渡辺先生が言っていたことでもあります。野菜自体の変化はもちろんですが、野菜を育てている鉢や土の変化にも気づくことができました。例えば12月2日の記事では土の体積の変化について記載しています。また、これまで記事には載せていませんでしたが、鉢に白い結晶のようなものが付いていることも最近は気になっています。20170118154033-1e268abb6ae2a221175c6cedf03ab3759085c5e4.jpgこの写真の鉢の部分が顕著ですが、鉢の側面にまだらに付着しています。この白い結晶は肥料を置いた場所の下に主に付着しています。鉢の側面だけでなく淵にも付いています。これも肥料のそばです。このことからこの白い結晶は肥料に由来するものだと考えられます。授業でいただいた肥料の成分が何かはわかりませんが、肥料の3要素である「窒素、リン酸、カリウム」の全てが含まれていると仮定してそれぞれの結晶の色を調べてみました。すると、どの結晶も白色を取りうるということがわかり、この鉢に現れた結晶がどの成分によるものなのかはわかりませんでした。と、このようなことに気づきました。変化が起こっているのは野菜だけではない、ということにも気がつけてよかったと思います。

 また、毎日の変化に気づくだけでなく、毎日世話をする、ということも身についたのではないかと思います。朝起きるのが遅くなり、野菜たちの様子を見ずに家を出ることもありましたが、その他の日は朝起きてから野菜の様子を観察し、水やりや追肥が必要かどうかを判断していました。ですが、この際に行った観察は少し足りなかったのではないかと思っています。もう少し細かく見て、野菜の様子を観察していればもっと良い記事が書けたのではないかと今になって思いました。ですが、毎日継続して何かを行う、ということの大切さは学ぶことができました。

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(4)大学の講義の中でも、かなり、異端の講義形式になっていますが、このゼミ形式で文章を書いたり、それをいかにプレゼンするかということも学んだのではないかと思います。それらを踏まえて、文章を書くという点で、ゼミ開始前と後でどのような変化があったか、考察して下さい。

 

 この展開ゼミは授業がない代わりに自分で文章を書き、記事を更新する、という形式でした。そのためゼミが始まった当初は記事に何を書けばいいかわかりませんでした。ですが、できるだけ長い文章を書こう、ということは目標として持っていました。そんな中、一緒に展開ゼミを受講した人の記事を読んでいて面白いな、と思ったものは鈴木さんのタイトルのつけ方であったり、春日くんの調べ物コーナーであったりと、他の人とは少し異なった、興味を持てるようなものでした。私は高校時代に課題研究を行っていたこともあり、ある程度の量の文章は書けると思っていましたが、実際に書き始めてみると思いの外書けずに焦りました。記事を1度更新するのに1時間かかってしまうということもしばしばありました。また、長く記事を書こうとすると、野菜に関係のないくだらないことや、些細なことを膨らませて書いてしまうということもあり、どこまで書けばいいものか悩みました。その過程で長い文章を書くという目標に、内容も伴わせる、という新たな目標も加わりました。また、面白い記事を書くために記事の始めに興味を持てるような写真を載せるようにしました。これらの目標を持ち、写真を多く使うようにして記事を書くように心がけていました。そして、最終発表となった今回ですが、10月当初に比べて長い文章を書くことに抵抗がなくなりました。また、それほど悩まなくても長文をかけるようになった気がします。これに関しては確証を持ってそうだとは言えません。現に最終発表を書いている今も何を書こうか悩みながら書いているからです。ですが、以前と比べると短時間で記事を書けるようになりました。また、この展開ゼミを通してブラインドタッチを身につける重要性を感じました。私はブラインドタッチが出来ないんですが、それができた方が明らかに記事を書き上げる時間が短くなるなと思いました。ブラインドタッチを身につけることはこれからの目標にしていきます。

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(5)以上の(1)~(4)を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを、大学での活動を含めた日々の生活に対して、どのように生かすことができるか。さらには、まだ、収穫していない作物を今後、どのように管理したいかを記して下さい。

 (1)~(4)にあるようにこの展開ゼミから学んだことは数多くあります。これらを活かせば普段の生活の中でこれまで気づかなかったようなことや気にならなかったようなことに気がつけるような気がします。ありきたりではありますが、それができれば周りの景色がもっと色鮮やかに見えて、より刺激が多い毎日になると思います。是非そんな日々にしていきたいです。また、今回の記事が最終発表ですが、育てている野菜はまだ収穫していないものがほとんどです。これらは今も順調に育っているので、是非このまま育て続けて収穫の様子を報告できればいいなと思います。そのためにも(1)でも述べたように水分管理をきちんと行い、追肥も適切に行なっていくつもりです。また、室内に置いておくとどうしても日光が足りなくなるので今更かもしれませんが、デスクライトで野菜を照らそうと思います。少しでも大きく立派な野菜が収穫したいです。そしてその収穫した野菜を美味しく食べることが今から楽しみです。

コメント

農学部・内野さん

 遺伝の渡辺でございます。雪景色、渡辺は四国・愛媛出身なので、苦手ですね。盛岡で7年あまり過ごしたときは、おまけにさらに寒かったので。。。内野さんは北陸出身だったように記憶しているのですが、北陸の雪と仙台の雪の違いはあるでしょうか。さて、前置きが少し長くなりました。最初の種子の写真にあったように小さかったのが、ずいぶん大きくなりました。あとは、気温との兼ね合いを見ながら、ベランダでしっかり育てることでしょうね。本文中に水を控えめだったり、肥料が控えめだったり、たぶん、室内での栽培に由来する弱光による徒長気味というか、少しか細い感じが。。。なので、それを気温の変化を見ながら、ベランダでの栽培にシフトすることが、これからの宿題でしょうか。がんばってみてください。

 「徒長」にはずいぶん大変な思いをされましたね。本文中にもあったように、これはという徒長だったので、そのような文章を書いたのだと思います。それをうまく土を足すことでcoverしたのは、niceでしたね。スーパーの野菜たちに注意力がいくようになったこと。よいことです。あれと思うことに、注意が行く。農学部で、農作物のどの様なことに関わるか、まだ決まってない1年生ですが、ここで身につけた、不思議だなと思うこと、変化が起きてるなと言うことへの注意力を大事にして下さい。変化と言えば、植物ばかりに注意が行きがちですが、植木ばちの変化に気がついたのは、niceです。とても。今回使った素焼きの鉢は通気性があります。その分、根っこのはりがよかったりします。つまり、空気の流通があります。小さな穴のおかげで。その穴から、肥料の中の成分が溶け出していると言うことになります。よく気がついていると思います。作物によって、窒素、リン酸、加里のどれが重要かは違いますが、一定量の成分を含んでいるため、余分なものであったり、吸収できなかったものは、このように流出しているのだと思います。特に、鉢が小さい分、なりやすいのかも知れないですね。

 長い文章を書くと言うこと。これからさらに大事になってきます。その点でも、今回のことをきっかけに、他の受講生のよいところを吸収して、進化させて下さい。そのためにも、目標にあったブラインドタッチ、大事だと思います。渡辺はできるようになったのは、大学院生になってからですが、できるようになると、思ったことをそのまま、すぐに文章にでき、考えること、すなわち、書くことのようになってきました。もちろん、まだ、日本語ですが、。。英語でそれくらいできたらと、論文を書きながら、いつも思っています。ブロッコリー、ニンジン、吹立菜はこれからが、収穫に向けての勝負時期になりますね。ぜひ、しっかり管理を継続して、記事のuploadを楽しみにしております。ということで、また、どこかでお目にかかれることを楽しみにしておりますので。。。


 わたなべしるす