東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

豆苗収穫、温室作成(農:平澤花織)

2017年10月21日 (土)

こんにちは、農学部の平澤です。

まずは訂正及びお詫びです。ハクサイの鉢とミズナの鉢を取り違えていたことが判明しました。前回前々回の記事でいう「ハクサイ」はミズナ、「ミズナ」はハクサイについての報告でした。申し訳ありませんでした。原因は播種直後に名前プレートを刺し忘れたことです。これを教訓に、これ以降は鉢や苗の取違に気をつけようと思います。


さて、豆苗の報告をしたいと思います。

2017/10/18に収穫及び調理をしました。収穫は「村上農園 豆苗研究会」というサイトを参考にさせていただきました。脇芽(写真で丸く囲ってある部分)を2つ残してそれより上をキッチンバサミで切り取りました。

20171021110530-3e612a22ddbc33075d56ebe86133b5e86ae75c16.jpg

そして肝心な料理の写真が保存されていませんでした...申し訳ありません。次回の収穫時は写真が保存されてるかしっかり確認してから食べようと思います。豆苗とハムをめんつゆと和風だしで炒めて食べました。噛むと豆の香りがして美味しかったです。

2017/10/21現在の豆苗はこちらです。

20171021110959-aae50db6d82823031726402f830008677209ecdc.JPG収穫から3日経ちましたが、まだ新しい芽は出てきません。毎日水を取り替えて窓際に置いています。もうしばらく様子を見ようと思います。


ハクサイとミズナの報告です。まず、2017/10/18に100円均一ショップで道具を揃え、簡易温室を作りました。

20171021111941-d605d71c8b23e68dfd224cca63fe52c751998a2b.jpg左が材料、右が完成した温室に鉢を入れた様子です。棚作成用パネル同士を紐で結んで繋げ、テーブルクロス用のビニールシートを切り、セロハンテープで貼り合わせてパネルの囲いの上からかけました。しかし、ビニールが薄いのでもう少し厚いビニールシートを探して改良しようと思います。温室完成は2017/10/18の夜ですが、19日の気温が低かったため使用開始を1日延期し、20日朝から使用を開始しました。

2017/10/21現在のハクサイの様子です。

20171021112534-f58f926d3e87813dd96c44c422837658bbb593f9.JPG本葉が成長しています。どの株も本葉が2枚出ています。本葉の付け根から先端までの長さは5-8mm程度です。土から子葉・本葉の付け根までの長さは3cm程です。

2017/10/21現在のミズナの様子です。

20171021112753-5b1ca2cc13c296c16cf5c376666ed0e59849b0f8.JPG水やりの際に倒れてしまった株があります。こちらも本葉が成長しており、本葉の付け根から先端までの長さは7-25mm、土から子葉・本葉の付け根までの長さは2-3cm程です。どの株も2、3枚本葉が出ています。

ここで気づいたことがあります。ブロッコリーと違ってハクサイ・ミズナは1枚目と2枚目の本葉がほぼ同時に出現し、ほぼ同じ速度で成長していくということです。現在、サークルで育てているブロッコリー(前々回の記事参照、品種:緑嶺)は1枚目の本葉がある程度大きくならないと2枚目の本葉が出ませんでした。前々回の記事で増子さんがコメントしてくださっていたBrassica rapa(ハクサイ、ミズナ、カブの仲間)とBrassica oleracea(ブロッコリー、キャベツの仲間)の違いはこのようなところにも出るのでしょうか。

そして、ハクサイとミズナでは若い本葉におけるトライコーム(葉にある産毛状の突起)に違いがあります。(写真撮影 2017/10/18)

20171021114805-1d348c20e4405256c90dc49b537e03fb4a584829.jpgハクサイのトライコームは目視できますが、ミズナのトライコームは目視で確認できませんでした。これはハクサイのトライコームが特別大きいのか、それともミズナの若い本葉にトライコームがない、もしくは少ないのか...調査不足でわからないのですが。


これからの予定としては、豆苗はあとできれば2回ほど収穫し、その後豆苗としてではなくエンドウとして育ててみたいと思います。しかし現在の根のこみ入り具合から、間引きの際に根を傷つけてしまうのではないかという不安があります。

ハクサイとミズナは本葉の枚数が3、4枚に増えてから間引き、間引いた株も食べてみたいと思っています。ハクサイは最終的に本葉が4、5枚ほどに増えたら100円均一ショップで買った6号鉢に植え替えようと思っています。


天気予報(気象庁ホームページ参照)を見ると、台風が23日に本州に上陸しそうなのでその際はベランダから室内に鉢を移動させようと思います。ぐずついた天気が続いた後、晴れても最低気温は下がりそうですね。放射冷却現象でしょうか。植物にとっても人間にとってもしばらくは厳しい日が続きそうですが、引き続き栽培・観察に励みたいと思います。

コメント

農学部・平澤さん

 遺伝の渡辺でございます。ミズナとハクサイ、逆さまでしたか。。。卒論などで実験をしたら、材料を取り違えていたら、それでひっくり返すのはよいですが、形態的に分かれば。。。ただ、材料を種子から開花まできちんと管理することも、農学部の実験では大事になりますので。

 今回のメインの豆苗。おもしろいサイトを見つけましたね。それに従って、腋芽を残して収穫して食べたと。おいしかったのはよかったですが、盛り付けなどの食レポがあれば、もっとよかったと。どの様な収穫物だったか、分かりますので。ぜひ、次の収穫の時は。また、マメの香りを感じられるということは、自分での栽培だけでなく、スーパーなどで見つけて、食べてみるのもよいのでは。。。量もたくさんありますし、味も少し違うと思いますよ。ぜひに。

 1つあとの農学部・岡田さんの記事に、栽培環境を外にして、太陽光を直接当てるのは、よいと。。。是非、やってみて下さい。100円お店のもので簡易温室の作成。なかなかやりますね。工夫することは大事ですから。台風通過後も朝晩は寒いようです。日中はうまく蓋を開けて、夜は閉めるというようにして温度を保つと、と思います。このあたりは、サークルで栽培の賜物でしょうか。さすがです。水やりのあと倒れるというとき、根元を押さえて、徒長を抑えることにも心がけて下さい。あと、ハクサイとミズナの本葉の写真、なかなかよく撮れていますね。できれば、物差しがあれば、比較できてよかったです。次の時に、ぜひに。B. rapaとB. oleraceaに違いがあるのか。その当たりは渡辺はちゃんと分かってないので、是非、調べてみて下さい。おもしろいところの着眼点ですので。あと、植え替えももちろん、よいですが、去年の受講生はこの大きさのままでもしっかりとしたハクサイになりました。鉢の数を増やすというものありますが。こちらで補給できます。研究室に取りに来るのもwelcomeですから。。。そうそう、台風21号は明日の朝が仙台では、大変なようです。雨が。風が昼過ぎまで10m/sを越えるようですから。気をつけて下さい。



 わたなべしるす