東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

播種から発芽、そして徒長...(農:齊藤芙紀子)

2017年10月23日 (月)

こんばんは。農学部の齊藤です。

10月15日の18:40にハツカダイコンとコマツナの種まきを行いました。家にあるシャーレが一組のみだったため、二つにそれぞれろ紙を敷き、水をしみこませ種をまいたのち、乾燥を防ぐためにアルミホイルをかぶせ、さらに暗くするために段ボールをかぶせて様子を見ました。室温がやや低かったのでこの日は一晩エアコンをつけておきました。


発芽には12時間ほどかかるとのことでしたが、気になって途中何度か様子を見たところ、22:06には ハツカダイコンの種の一つの表面にすでに亀裂ができていました。翌日は1限がなかったため9時半ごろまで何度か観察したものの変化は見られませんでした。

発芽までエアコンをつけっぱなしにすることにやや不安もあり、16日はあらかじめ温めておいたこたつの中にシャーレを入れて学校に行きました。そして21:56、帰宅して種の様子を見てみると...

20171022221521-c1a6570840cb5dc3443b23891da53c9270fea54f.JPG20171022221544-3b84a924d79247467bedc9c93cca0bee1ba918a7.JPG

写真がうまく取れず、見えづらくなってしまったのですが、コマツナの種一つを除いてすべて発芽していました。特に生長しすぎているものもなく、安心しました。

発芽が確認できたため、この日のうちに鉢植えへと種を植える作業を行いました。初回の授業で教えていただいたように、植え替える前に土に水をかけておき、浅めに種を植え、軽く土をかけました。

そして17日の夜帰宅すると、早くもハツカダイコンの芽が一つ出ていました。

さらに18日の夜、帰宅して確認したところ、ハツカダイコンの種がすべて発芽していました。コマツナがなかなか芽を出さず、心配していたのですが翌日には蒔いた五つの種のうち四つが発芽していました。

19日の夜には、子葉が開き始め、一安心していたのですが...

10月20日...20171022234145-146c5e9ff727d8f7ad4558c74bea70ee76da277e.JPGコマツナ20171022234351-badb860d1eae41d2ae0d1b898c1c2ad43ba6a649.JPGハツカダイコン20171022234414-b8de770679298cb71fc460d6fae516ff6b15845a.JPG


10月21日...

コマツナ20171022234217-396ed1dcd9294b71d2182987c6ff56ad211f85b9.JPGハツカダイコン20171022234236-9efb16d2421a94e1d4829236eddb014310a49276.JPG

見事に徒長してしまいました...(ハツカダイコンの鉢では謎の雑草も一緒に発芽していました...なんの植物かわかりませんが間引きするときに一緒に取り除くつもりです)

特にハツカダイコンは徒長しやすい品種だといわれていたにも関わらず、対策が甘かったことを後悔しています。


徒長について調べたところ、

徒長」は、茎が細く葉の間隔が長く間伸びした状態のことを指し、徒長してしまうと正常に育っている植物と比べると病気や害虫に対する抵抗力が弱まってしまう。

徒長の1番多い原因は日照不足だが、水や肥料の与え過ぎ、風通しの悪さ、用土の水はけの悪さも原因になる。(参考

とのことでした。今回、種を鉢に植えてからは水を追加しておらず、また肥料もまだ与えていないため、徒長したのは日照不足と室内の風通しの悪さが原因だと思われます。朝出かけるときに日当たりのいい場所に移すなどしたもののあまり効果はなかったようです。また、室内で育てるからと天気についてよく考えずに播種の時期を決めてしまったため、芽が出た後に曇りや雨の日が続いてしまったのも問題があったと思いました。まだいただいた種があるので、第二、第三弾を育てるときにはきちんと天候も考慮して播種を行いたいと思います。


さて、徒長してしまったコマツナとハツカダイコンですが、徒長してしまった野菜への対処方法として「土寄せ」という方法があるそうなので、(2015年文学部山田さんの記事とそのリンク先にあった2013年法学部佐藤さんの記事を参考にしました)試してみようかと思います。ただ、私の場合徒長しすぎて土寄せで対応しきれないものがすでに出てきてしまっているので、先に間引きをしてから土寄せをしようかと思っています。


これからしばらく天気の悪い日が続きそうなので、日照不足への対策も考えていきたいところです。単に日中の日当たりが悪いだけでなく、弱光も徒長を促すのですね...。教育学部の阿部さんの記事へのコメントで初めて知りました...。室内で栽培していると朝も夜も電球からの光が当たり続けているので、余計に徒長が促されてしまう環境になっているのかなと思ったのですが、夜になったら段ボールなどをかぶせて光が入らないようにしたほうが良いのでしょうか。

土寄せ後も徒長が続くようであれば、発芽の段階から再チャレンジしようかと考えていますが、ひとまずできる限りのことはして、しばらく様子を見てみます。

追記:19日の写真では定規と一緒に写真を撮ることを忘れていました...すみません。長さなども測って記録しておけばもっと徒長の様子が分かりやすかったと反省しています。これからは見やすくわかりやすい写真を心がけていきたいです。

コメント

農学部・齋藤さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。早朝から台風21号の関係ですごい雨になっていますが、自宅の周りは大丈夫でしょうか。宮城県の上の雨雲を見ると、あと1hrくらいがピークだと思います。講義が1コマ目にあるようでしたら、気をつけて下さい。前に聞いたことがあるのは、警報が出ていたら、休講になると。。。今のところ、大雨洪水暴風波浪警報ですから。台風のことはこれくらいで。

 吸水をさせてから細かく記録を取っていますね。シャーレが1枚だったのですね。よく工夫をしています。アルミホイルをする前に、ラップをしておくのが湿度を保つという意味ではよいかと思います。誰かの記事にあったと思いますが、亀裂があったものを土に植えても大丈夫とあったかと。なので、実はこのタイミングで播いても大丈夫だったのですが。。。リアルタイムの投稿でなかったので、この時は、難しかったかも知れないですが。でも、細かく見ながらの対応、niceです。

 日変化の写真を見る限り、明らかに徒長をしていますね。みんな苦労している点です。今年は日照不足、低温などがあります。低温なので、植物をかわいそうに思って、室内に入れている方もいますが、「かわいい子には旅をさせよ」ということで、日中は外に出しましょう。また、土寄せをして下さい。あと、水やりをここまでで、どれくらいやっているでしょうか。常に表面がぬれているのは、よくないです。子葉は展開しているので、乾燥させるようにすることです。土寄せについて、たくさん調べましたね。先輩たちの苦労を。土を寄せるだけでなくて、植物体のところを少し強めに押さえるようにしたら、土の中に植物体が埋まります。そんなことをしても大丈夫です。

 まき直しを考えているようですが、台風が通過したら、明日以降は晴天が続きます。その太陽光を活かして、その前に土寄せと押さえることをしておいて下さい。回復できるレベルだと思います。これなら。。。では、次の報告を楽しみにしています。


 わたなべしるす