東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

遅ればせながら中間発表(経:遠藤真由)

2017年11月28日 (火)

こんにちは。お久しぶりです。まずは皆さんに謝罪しなければならないことがあります。中間発表の締め切りが先日24日の17となっていましたが、それを大幅に遅れての提出となってしまいました。申し訳ありません。原因は私がホームページの確認を怠ったことにあります。期限を守った他の受講生の方に失礼に当たることについても反省しております。今後はこのようなことがないよう気をつけると共に、後半の講義ではしっかりと取り組んで参ります。


それでは、中間発表へと移らせていただきます。

⑴この展開ゼミを通じて、植物の発芽、生長を観察し、どのようなことが驚くべきことであったか。

1点目は、植物の個体差です。私が今育てているハツカダイコンは3つですが、その中でも一つ一つに差がありました。渡辺先生は、ハツカダイコンは個体ごとに多様性のある植物だとおっしゃっていましたが、たとえば茎の色が白いものと赤いものがあったり、葉の枚数や成長の度合いに差があったりと多様でした。途中で水のやり方が悪いために個体差を促進させてしまっていたことに先生からのご指摘を受けて気づいたこともありますが...。恥ずかしながら、私はあまり植物を育てた経験がないのでこの講義を受ける前までは植物はほぼ一様に育つものと思っていましたが、これは自分の予想に大きく反したことでした。よく考えれば、人間にも個体差が顕著にあるので当たり前のことだとわかりました。

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2点目は、他にも指摘している受講生がいましたが、植物の生命力の強さです。ハツカダイコンの徒長を防ぐために水やりをかなり慎重に行なっていたのですが、度が過ぎてしまい一度枯れる寸前までになってしまいましたが、水をあげてから1時間ほど経つと何事もなかったかのように復活していました。また、ハツカダイコンが土寄せをしても伸びてくるのを見て植物のしぶとさを感じました。植え替えの時に土ごと苗を持ち上げると、周囲の土まで根で絡め取っている様子が観察してできたのも印象的です。

20171128214951-8b4ca99834cadcbb4a9e8f1d7ce5ecbe267ecba2.jpg↑これは私が枯らしかける直前の写真です。

⑵他の受講生の記事で参考になったこと

 他の受講生の記事を見て参考になったことは数多くありました。

私がハツカダイコンを育てる上で参考にさせていただいた方々は以下の通りです。

・沼澤さん(2016年)

⇒水やりのタイミングをはかるために割り箸を土に刺して、土がついてくるかこないかで判断していたのは画期的だと思いました。現在も水やりの時にはその方法でやっています。また、沼澤さんは一回目の収穫でハツカダイコンのすについて言及されていましたが、今後の栽培の参考にしたいと思います。

・大和田さん(2015年)

⇒一つ一つのハツカダイコンに番号をつけて観察をしていたのが印象的でした。(それは生かすことができませんでしたが)間引きしたハツカダイコンを別なプランターに入れて栽培していらっしゃったのに習って私も間引きしたハツカダイコンをペットボトルの中で育てています。前半では真似していなかった部分ではありますが、背景をシンプルにするためにスケッチブックを立てたり、スプーンや1円玉など身近でわかりやすいものを並べて大きさを表したりしていたのは参考にしたいです。

・阿部さん

⇒同じくハツカダイコンを栽培している方ですが、私がハツカダイコンの徒長とはどの具合のことを指すのかがよくわかっていなかったので参考にしました。

 他の方の中間発表には違う植物を育てている方でも比較実験のような試みを行っている人がいて、興味深かったとおっしゃっていた方もいらっしゃったので、自分と異なる植物を育てている方の記事も記事の内容や工夫に注目して少しづつ見ていこうと思います。

⑶先生やラボスタッフの方からのコメントで参考になったこと

 まずは水やりのアドバイスです。徒長を恐れて水やりをかなり控えていたのですが渡辺先生は水不足が個体差を生む原因にもなるとアドバイスしてくださり、水やりを改善することができました。また、ラボスタッフのオカダさんからは、肥料を与えすぎることへの弊害も教えていただきました。肥料に水が吸われて水不足になりやすいそうなので、肥料をあげたときの水やりはいつもよりも多めにしています。あとは土寄せの仕方や肥料をあげるタイミングなどは他の受講生へのアドバイスを参考にしていました。

 前半の私の反省として他の受講生の方の記事・先生からのコメントをうまく活用できなかったことがあるので、後半は積極的に活用したいです。

⑷これからどのように取り組んでいきたいか

 まずは後半の講義に向けて、私なりの目標を立てたいと思います。

講義が終わるまで記事を12回アップロードする。

⇒これは最低水準だったと思いますが、ここまで取り組んできて記事のアップロードの継続は私にとって非常に難しいことだと感じています。当初は週に1回のアップロードでしたが、最近は期間が空いてしまい、10日経ってしまうこともありました。そこで、とにかく原点に返り、まずは継続を目標にしたと思います。また、渡辺先生は講義の最初で文章を書くということに慣れてほしいとおっしゃっていました。現時点で私の文章力はお世辞にも高いとは言えませんが、観察記事の更新を通して読み手にわかりやすく、正確に伝わる文章を書けるようになることを目指したいです。執筆スピードを上げるためにも時間を計測するなど自分のスキルアップのために工夫してみたいです。

いろいろな視点から観察する眼を身に付ける。

⇒私は普段は文系の学部の方と授業で一緒になる機会が多く、理系の方と一緒になる機会がとても少ないです。そのため、先ほども述べましたが、この講義の受講生は理系の方が多く、記事での着眼点や試みは私には思いつかなかったことも多く、とても新鮮に感じています。しかし、物事を多角的に見て観察、考察するということは文系にも共通していて経済学にも関係してくると思います。自分のこれからの学習に生かしていくためにもそのような他の受講生の観察眼、着眼点を盗んでいきたいと思います。

ハツカダイコンを最後まで育てて食べる。

⇒これがこの講義の最大の醍醐味の一つではありますが、これをとにかく達成したいです。この頃ハツカダイコンの葉の色が薄まってきたのが気になるところなので改善の余地があります。

 

 また、効果的な写真の撮り方、記事の編集についても向上させていきたいです。目標としては植物を育てるという生物的な側面から少し離れてしまいましたが、この講義で学んだことをこれで終わりにしないという意味で今後の自分に生かせる目標にしました。もちろん、私自身文系ではありますが、この講義を通して植物についての知識を身に付けていきたいと思っています。後期もよろしくお願いいたします。

コメント

経済学部・遠藤さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。中間報告の投稿が遅れた理由をしっかり考えて、この講義だけでなく、これからの他の講義などに活かして下さい。それができれることが大事なことであり、この講義を受講してもらってよかったなと、こちらとして思えるわけですから。植物はもちろん、生き物ですが、経済の上がり下がりも同じように生き物のようにいわれます。また、数学的な要素があることから、海外の大学では多くの場合、理系よりだというのを聞いたことがあります。その意味で、この講義で学ぶ観察力を「経済の動き」を見抜く力に変えて下さい。大事なことですから。

 水やりの加減を理解すること、少し慣れてきたでしょうか。12月に入って少し寒さが厳しくなるとか。他の受講生の方の防寒の工夫をできる範囲で、やってみて下さい。8hrもかけなくても、何かできると思います(もちろん、8hrも集中して、取り組んでいることは、とてもすごいことですし、感動ものです。)。それを考えて見ること、寒い部屋で暖房がないとき、どんなことで暖を取るか、そんな風に考えて見てはどうでしょうか。

 最後に、こんな大変な講義はなかったとなるかも知れないですが、最後までやってみると、きっと今までとは違う世界が見えると思います。1週間といわず、もっと短くても、変化があったら投稿するようにしてみて下さい。楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす