東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

寒さから守る!!(温室完成)(農:小笠原千夏)

2017年12月 9日 (土)

こんにちは。農学部の小笠原千夏です。

昨日から、光のページェントが始まりましたね!

そして昨日から、飲食店でアルバイトを始めました!

綺麗なケヤキ並木を見ながら働けるところです。

忙しすぎて見ている余裕がありませんでしたが。。。

         


さてさて、温室を改良したので紹介します!!

          

前回の投稿のときビニール袋が無く、鉢がむき出しの状態だったので、100円均一で袋を買いました!70リットルの大きめの透明ビニール袋です。簡単には穴が空かず、結構丈夫でした!

       

袋をダンボールにかぶせて、、、

テープで貼り付けて、、、

こんな感じに出来上がりました!

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前面には、通気孔として3箇所の細長い穴を開け、

           

 

    

    

                 

        

         

                  

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後ろ面には、クリアファイルの開閉ができるようにビニールに切り込みを入れました。

            

           

      

    

                            

さっそく外に置いたところ、

(もともと風が吹き込んだらクリアファイルが開くようにしていたのですが、)

ちょっと頻繁に開きすぎだなあ、風通しが良すぎると保温効果が少なくなりそうだなあ、と思いまして。

ファイルの下部分に丸めたチラシを重りとして貼り付け、簡単には開かないように工夫しました。

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前回と前々回の投稿に、「日照なのですが、正確に何時間当たるかまでは分からなくてもいいです。」「直射日光が一日一時間以上なのか以下なのか、あるいは明るめの日陰なのか、」

とのコメントをいただきましたが、おそらく、晴れた日であれば明るい直射日光が一時間以上当たるはずです。

、、、でも、興味があったので一応調べてみました。笑

    

               

12月6日(水)。天気が良い上に、2・3限が空きコマだったので、これはチャンスだ!と思って、家で窓の外の様子を観察することにしました。

それから、温室にどれほどの保温効果があるのかも気になっていたので、

温・湿度計を温室の中に置き、ついでに調べることにしました!

(温度・湿度の計測時間ですが、一定間隔をあけて調べることができませんでした。)

    

      

12月6日(水)

10:35 4.7℃ 54% 周りは明るいが、鉢に直射日光は当たっていませんでした。

20171209134723-6369587e6a3d1d2e9bc5e112061480a87a106e26.jpg12:45 直射日光が当たり始めました。

12:47 9.9℃ 49%

13:05 18.3℃ 34%

13:42 20.3℃ 28%
20171209134811-1864dc618fbfc5adbc59d66ec36b997725ed13e6.jpg14:05 15.7℃ 27%

14:06 15.3℃ 28% 直射日光が当たらなくなりました。

14:10 11.8℃ 33%

14:15 10.3℃ 36%

19:01 3.2℃ 63%

    

             

この結果を見て、太陽のエネルギーの偉大さを改めて感じました。

直射日光が当たった時、当たらない時と比べて、温室内の気温が約15℃上昇し、それに伴って、湿度は約25ポイント小さくなりました。その後、直射日光がなくなった途端に、温度は降下し、湿度は上昇しました。

真昼の一定時間だけですが、温室の効果が目に見えて実感できて嬉しかったです。苦労して作った甲斐がありました。笑

そして、直射日光はしっかり一時間以上確保できていました(12:45〜14:06)!一安心。。。(してもいいのかな??結構ギリギリだったのかな??とも思いました)

湿度は、一時27%にまで低下しましたが、夜(19:20頃)に土の様子を見たところ、少しも乾いておらずしっかり湿っていました。

          

ちなみに水をやるタイミングと量についてですが、

適切な水のやり方を見てから(11月中旬あたりから)

帰宅後に鉢を見たときに、

・土が乾いているようだったら、鉢の底から水が流れるか流れないか程の量を与える。

・土が乾いていないようだったら、特に何もしない。

というやり方に変えました。

(それまでは、土の表面が湿る程度に毎日与えていました、、、、、)

     

       


さて、キャベツとハツカダイコンの様子を報告します!!

キャベツ

12月5日(火)22時 晴れ時々曇り 最高気温10℃

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前回投稿した時とほとんど変わっていませんが、よく見ると本葉が少しだけ大きくなったようです。数週間前から双葉の片方が反り返って、少し歪な形になってきていると感じていましたが、きっと成長に支障はないと思っています(おそらく?)。

鉢の中央のキャベツの双葉は、なかなか本葉が生えず、一ヶ月前とほぼ変わらない状態です。だんだん心配になってきていますが、辛抱強く様子をみようと思います。

        

ちなみに約一ヶ月前...

11月6日22時 ブロッコリー

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12月8日(金)3時 曇り 最高気温7℃

20171209130120-cd921568dc72f605dd465becf94f4ec6ddaf2632.jpg20171209130152-9d0d98793b4784a382e467b67a6156865e661d6b.jpgよく見ると本場の茎が少し赤くなっていました。

     

      

ハツカダイコン

12月5日(火)23時 晴れ時々曇り 最高気温10℃

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生き残っていたハツカダイコンの双葉、、、日に日にしおれてきています。葉の端っこからだんだんと茶色く縮んで、葉の表面積がだいぶ小さくなってしまいました。

          

12月8日(金)3時 曇り 最高気温7℃

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双葉の片方はすっかりしおれてほとんどなくなってしまいました。。。

そのぶん本葉が大きくなってきているので、このまま双葉がしおれ切ってしまっても、頑張って生き延びてくれることを願います。

                    

それでは!この辺で〜〜

      

                   

追記:

昨日、渡辺先生からアドバイスしていただいた内容については、次回(近いうちに)uploadします!!!

コメント

小笠原さんこんにちは。

 ページェントは見る余裕ない、といってもまだまだやってますので見て下さい。直接見るより、沿道の建物のガラスに反射しているものを見ると綺麗ですよ。

 さて、今回の報告は非常に内容濃くて素晴らしいものです。温室が完成して良かったですね。色々な工夫が見られます。ファイルの開閉、調整用の重りというのもなかなか見たことがありません。難点といえばエアコンの室外機の真上ですか。風が当たらないよう、そして室外機との間に何か入れて(雑誌でも丈夫な段ボールでも)断熱した方がいいですね。室外機ケースは外気温より5℃は低くなりそうな気がします。

 今回の報告でまた良いのは計測です。しっかりした温度計が見えます。先ずは日照、写真ではいい日当たりですね。直射日光はなるほど1~2時間ですが、他の時間もさほど暗くないようです。何より反射板の工夫がありますから。先ずは一安心です。

 温度は、最高気温が20℃、まあまあですね。25℃を超えると少し心配になります。夜間との温度差は小さくても大きくてもいけません。見る時間があれば、もう数回測ってみて下さい。そして、水容器を中に置いたりという工夫を施して、昼夜温度差の緩和を図ればいいですね。湿度はそう気にしなくても結構です。

 水やりは、教授のアドバイスに沿って、充分やって下さい。温室で温度が確保できるのであれば、水は多いくらいで構いません。ブロッコリーは持ち直しているように見えますがダイコンはこれからですね。

 さて、温室で成長が加速するか、これからも報告お待ちします。

 私事ですが私は来週青森行ってきます。酸ヶ湯温泉で期間限定りんご風呂をやっているそうです。雪が思いの外多ければ、挫折して帰ってくるかもしれません。そしてその間、うちの猫は留守番で悪さをしています。よく風呂に落ちてます。名前をワンキャットから最近ウンチタレに変えました。

 ではまたアップお待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ