東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

10*ミニニンジンが不安(農:岡田和花)

2017年12月11日 (月)


 12月8日 15時頃 曇天 外気温6℃ 温室内11℃(±5℃)
先日、天気が悪かった日に温室内の温度を見てみました。温度計の誤差を考えると微妙な気もしますが、一応は曇天でも効果があるみたいです。(湿度計もついているのですが、あんまりあてになってないです。)
 あ、夜の温度確認し忘れていた!今夜にでも...。



 さて、今回は茎ブロッコリーの報告から。

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 12月8日 15時頃 曇天 外気温6℃ 
 前回しおれさせてしまった葉ですが、しんなり感はなくなりました。葉も割と元通りに立っています。が!写真にあるように葉の先や周りが少し変色してしまいました。ごめんね茎ブロッコリー...。

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 12月8日 15時頃 曇天 外気温6℃ 
 それから、前回のコメントでもいただきましたが、子葉が何となく黄色っぽいままです...。追肥は10日ごとにやっているのですが、頻度を上げて7日ごとにしようと思っています。曜日がそろうので管理しやすいですし。

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 12月8日 15時頃 曇天 外気温6℃ 
 わき芽は葉の形が見えてきました。他のわき部分にも出てないかなと思ってみてみたのですが、まだ出ていなかったです。わき芽ってどのくらい大きくなるんですかね。それからブロッコリーが収穫できるわき芽はどの辺から生えてくるのでしょうか。わくわく。

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 12月8日 15時頃 曇天 外気温6℃
 それから、次なる本葉も見えてきました。これで6枚目です。赤丸で囲んだ部分にあるように、わかりづらいですがこの本葉だけ葉が少し赤っぽいです。前回オガタさんにいただいたコメントのように、寒くなってきてアントシアニンができたのでしょうか。



 それから、何かと問題児のミニニンジンです。

 前回報告した倒れてしまった株について。

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 12月11日 9時頃 晴天 外気温7℃
 さっきのなぜか全部赤紫色になってしまいました。なぜ。(赤くなっているのがわかったのが12月8日だったのですが、当時の写真が下手すぎてまた撮り直しました。)
 インターネットで探してみたのですが類似の症状は見つけられませんでした。こんなに赤くなってて良いのだろうか...。やりすぎじゃないか...。

 茎が折れてから1週間以上たっているのですが、いまだにしおれていないところを見ると、折れていても茎の重要な部分は壊れなかったのだろうと思いますが...。大丈夫なのか。

***

 それから今日もう1株も折れてしまっているのを発見しました。葉が病気っぽい子の株です。なんでこんなに倒れるんだ!と思い、根元を少し掘って確認してみました。

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 12月11日 9時頃 晴天 外気温7℃
 ちょうど茎と根が切り替わるくらいの部分だけくびれて黒ずんでいました。赤くなってしまった株もみてみると同様の事が。
 1株だけならまだしも2株もpH測定してみるべきでしょうか...。phでこんなことになるのでしょうか...。謎。
 
 とりあえず倒れた株はつまようじ支柱を立てておきました。



 最後にレッドキャベツスプラウトの報告です。

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 写真は 12月2日 8時頃
 第2弾、ここまで伸びました。最長が5cmほど。今回は収穫後に重さをはかる予定なので、あまり成長させないまま収穫してしまうとデータが取れないと思ったのと、前回より一本一本の傾きが少なく、まだまだ倒れなさそうなので前回より長く伸ばしたいと思っています。
 あと前回食べてみて、長さが短い奴ほどおいしくなかったのであんまりそういうのは食べたくないなぁと...。

 そして、それからおよそ1週間後の今日。ついに最長のものが10cmを超えたので明日以降緑化させようかなと思っています。水加減には気を付けて...。

***


 観察が落ち着いてきたので第3弾のスプラウトも先週から始めました。

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 12月9日 9時頃
 今回はトレーがもうなかったので1,2弾とは違う容器なのですが、こんな感じに。今回は両方の容器に20粒ずつ、密集させてまきました。第2弾の密度小のように等間隔でまいてもよかったのですが、容器が小さくなった分できなくなったので諦めました...。

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 12月9日 9時頃
 片方の容器をリンゴと一緒にビニール袋に入れ口を閉じ、もう一つ容器と一緒にの伏せた段ボール箱の下にセット。ビニールは密閉なので毎日ビニール内の空気は換気します。
 さて、発芽に違いは起こるのでしょうか。どうなるやら。



 そういえば今更なのですが室内の温度計がないです。買うべきか...。暖房付ける目安にもなりそうなのでちゃんとしたものを買うのも手かもしれないです。ううん...。
 10回目の更新はこのくらいで...。

コメント

農学部・岡田さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。upload拝見しました。ニンジンのコメントが大事だろうと、少し、ラボスタッフのオガタくんと議論をしていました。ニンジンについては、後ほど。温度計は、よい感じでないでしょうか。外気温よりも高くなっているので。もちろん、誤差もありますが。湿度はこれくらいでないでしょうか。乾燥した部屋の中でなくて、植物、土があるので。茎ブロッコリーの腋芽。それも子葉のところから。ずいぶん、大きくなりましたね。あと、寒さがきいて、紫になっているのは、アントシアニンだと思います。

 まず、植物体全体が紫になったニンジン。これは、いつ頃からなりましたか。前の日は緑が起きたら、紫というのは、あまりに考えにくいのですが。。。しっかりしていることを考えれば、このまま、やってみましょう。あと、ぐったりしているニンジン。病名は分かりませんが、「萎凋病」、維管束系に細菌が詰まるというパターンかなとおもいました。他の植物では多いですが、ニンジンで検索して、出てこないようなので。。。もう少し観察して、だめそうなときは、早めに除去するのがよいかと思います。病気は蔓延する可能性がゼロではないので。。。ここからは、ラボスタッフのオガタくんの見解ですが、ずいぶん昔の「ネコ」の何かがこのタイミングで何か悪さをしている。可能性は否定できないですが。。。大事なことを1点。緑で、普通のニンジンは、何個体ありますか。そちらが心配です。

 スプラウトはリンゴと同居。楽しみですね。こちらもわくわくします。ということで、明日の朝以降にラボスタッフのオガタくんがニンジンを考えてくれるとのことですので。


 わたなべしるす




ー 追記 ー

 いやあ、私もニンジン不調の原因が分からなくて済みません。何か逆に偉そうで申し訳ないですが、教授も私も、分からないことは分からないと公言します。分からないのに分かったようにしてうやむやにするのは科学者の態度ではありませんね。

 分かる範囲で行くと、結論の対策としては教授の言う通りです。もしもこれが病気であれば他に累が及んでしまうのを防ぐのが何より大事ですから。そこで残りの株数が心配です。残り1株などでなければいいのですが・・

 ちなみに、こちら側の考えは、単に葉が枯れるのであれば、日照不足、肥料過多、低温など疑います。そして徒長や葉の色を画像からチェックし、可能性を絞り込みます。

 しかし、萎れることを加味すると水のやり過ぎ、水不足を考えます。そしてその原因が受講生の勘違い、油断、土の性質などを頭に入れながら過去報告を見ます。同時に高温、室外かどうか、エアコンの風がどうか確認します。植物栽培に慣れていない人が受講するので、結構な可能性を考えなければなりません。

 それで原因が明確でない時に病気・害虫を考えるのですが、この季節では最初から疑ったりしません。夏であれば、全体が萎れるとくれば根の障害、ヨトウムシやコガネムシを考えます。そして病気の中でも植物の導管を詰まらせるタイプの病気、たいてい土壌病原性のものを考えます。それは頭に入っているのですが、さてこの季節、しかもそう悪い土でないのになぜだろう、と思ってしまうわけです。敢えて考えれば、猫によってもはや茎は大きな傷を負ってしまい、弱っているので感染してしまったのではないかと。しかし類推でしかありません。

 結局は分からないのですが、紫のものや萎れてるのはもうダメなのか・・と思いますけれど残り株数が少なければ継続して様子を見た方がいいですね。

 さて、気を取り直してスプラウト、エチレンの効果はいかばかりかとても楽しみです。

 ラボスタッフ・オガタ