東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ハツカダイコン収穫!(教:阿部美里)

2017年12月30日 (土)

もう年末ですね。昨日まで本当に「師走」な日々を送っていましたが、今日は久しぶりの一日OFFです。教育の阿部です。


報告が遅れてしまいましたが、タイトルの通り、ハツカダイコンを収穫しました!

収穫したのは12/19(火)です。その前日に記事をアップロードしたばかりだったのですが、その時まではこんなにすぐ収穫するとは思っていませんでした。19日に昨年の受講生の皆さんの記事ネットで情報を集めていたら、私の、ハツカダイコンの葉の枚数の数え方が間違っていたと気づきました。私は子葉のように本葉も2枚を1対にして数えると思っていました。つまり、実際には10枚だった本葉を、5枚だと思っていました。確かに「す」のようなものも見えます。これは収穫時期を逃したかも!?と思い、その日のうちに収穫しました。

まず大きく元気に育っていた紫の方。20171230184407-33dccb0c94e335175d8da07b8485a4dc3eb3678c.jpg思ったより丸くなっていて良かったです!20171230184456-46fbfa2e915aa320fde1c7e2b30020e4f76629a3.jpg洗った後はこんな感じ。やっぱりすのようなものがあります。20171230184541-c0f4775467c2614117f8f7bec98f0d134b6687d2.jpg切ってみるとこんな感じ。中はスカスカになっていなくてホッとしました。

続いて、葉に白い斑点ができたり、成長が少し遅かったり、葉が変形していたりと心配だったピンクの方。20171230184837-528e36684c033fa4fae4ec5367044ab8739b03d1.jpgまんまるとはいきませんでしたが膨らんでいました。ちゃんと膨らまなかったのはこの個体の葉の変形や白い斑点が原因なのでしょうか...。それとも徒長を防げばよかったのでしょうか?20171230185155-a2a579a2f2ea031177fb7f5a85d53422fa569bc2.jpg洗うとこんな感じです。可愛いです。そしてやはりすのようなものがあります。すのようなものはどちらのハツカダイコンも、割れ目ではなく、筋のようでした。20171230185254-a1e15e169064b6e624a301f157b0b1f1d1c1f677.jpg切るとこんな感じ。こちらも中がしっかりしていて良かったです。20171230185341-ca413258ac8976da73c076dadc70bca670522a18.jpg最初から、浅漬けにして食べたいと思っていたので、葉も一緒に浅漬けの素に漬けて、一晩おいていただきました。

食べてみると...おいしい!思ったより辛みがありませんでした。カブの味を強くしたような味でした。ちょっと歯ごたえがあったけれど、中までぎっしりしていてすごくおいしかったです。葉にもよく味が染みていました。ゆっくり味わって食べたかったけれど、食べた時にすごくお腹がすいていて、ペロッと食べてしまいました。次もぜひ浅漬けにしたいです。


収穫するときに、根がブチブチっと切れる感触があって、後で植木鉢の土をひっくり返して見てみようと思っていました。

それを今日、実践しました。20171230190139-880d3b347844150e6d5c9da99362842448c54103.jpg想像以上でした!!ここまでしっかり根が張っていたとは...!今は私の栄養となってくれたハツカダイコンたちが愛おしくなりました。見えないところでもこんなに成長してくれていました。私はハツカダイコンの徒長がひどかったときに、丸ごと植え替えをしたので、底の根の様子は見たことがあったのですが、その時よりも成長していました!渡辺先生から、写真があればよかったと言われていたことを今回果たせてよかったです。それから、水が出るのに時間がかかるのは根が張っているからだ、というオガタさんのコメントは本当でしたね。収穫から時間が経っていたのに根が観察できてよかったです。


では、早めに次の記事もアップします。

コメント

阿部さんこんにちは。

 これはこれは、私がつい見逃してしまいました。申し訳ありません。前の記事を見ましたら、明らかに葉が5枚なんていう数を超えた画像でした。その時点で気が付くべきだったのですが・・

 対になって葉を展開する植物は多いのですが、葉の枚数はそれぞれで数えます。この場合もう10枚以上になっていたんですね。根の大きさはメジャーが当てられていなので正確なところが分からないのですが、まあまあハツカダイコンとしていいくらいかな、と思います。できれば重量を知りたいところでした。

 先ずは色、それぞれが良い色に発色していますね。そして形、これも良いものです。栽培の何かで変調したものではありません。実はハツカダイコンは形が様々で、本当の球形からダイコンの縮小版のような長いものまであるのです。この二本、それぞれハツカダイコンらしいですね。ちなみにですがダイコンは一般的なイメージがあると思いますが、実は郷土色の強い野菜で味も大きさもそして形もいろいろです。今はどこでも青首系が多く、次に練馬系、大蔵系でしょうか。この形が一般的なイメージです。しかし、大きい三浦系、丸い聖護院系などもまだ一部にはあります。他にも地域野菜として庄内や加賀などにも変わったものが保存されていたりします。

 切断面を見ると、筋はありますがいわゆる「す」は見えません。いい時期に収穫したと思います。もしも「す」があれば明らかな裂け目と空洞です。実においしそうです。葉を含め、丸ごと食べてみたのですね。素晴らしいです。生食でなく、浅漬けというのが意外な食べ方でしたが。最後に根の様子も画像で分かり、良い報告です。これほどの根は張るもので、鉢が小さく感じますね。また、追肥が鉢のどこでもいいことが理解できるでしょう。

 さて、また次の報告に移ります。

 ラボスタッフ・オガタ


教育学部・阿部さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。ハツカダイコンを収穫してみたのは、niceですね。おいしく加工できたのもよかったですね。ラボスタッフのオガタくんにあるとおり、「す」が入るというのは中に空間があるので、それはなくて、よい状態ですね。あと、ハツカダイコンというと楕円形というか、球体に近いものを想像しているかも知れないですが、この種子は、F1雑種育種というのではなくて、雑ぱくなものとして、袋入りで市販されています。つまり、葉っぱだけでなくて、根茎の形も多様性があるということになります。つまり、色、形などが違う訳なので、今回の栽培でその2つをきちんと収穫までできたのは、よかったと思いますよ。味の違いなどがあったのであれば、なおよしですが。。。

 あと、根っこの様子を写真にできたことは、何より自分自身のためであったと思いますが、来年度以降の後輩たちの励み、参考になると思います。これだけ植木鉢の周りに根っこがあるということは、水加減がよくて、伸びたと言うことですね。最後に、惜しむらくは、少し理系的センスというか、計測するということがあったら、よかったのではと。是非、それは、スプラウトでやってみて下さい。あとは、ラボスタッフのオガタくんのコメントも参考にして下さい。では、よいお年をお迎えください。来年も投稿を楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす