東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[03]躍動(理:植木優)

2018年10月 6日 (土)

こんにちは。現時点の1日1回の投稿ペースをどこまで守れるか不安になってきました。確認できる過去最高記録の22投稿を年内には超えたい理学部3年の植木です。


【日数=3】10月6日(土) 晴れ 最高室温 25.6度 最低室温 22.8度 (0:00~21:36)

 

 

【観察1回目】 9:05 室温 23.7度 相対湿度 70%

 

播種から一晩の間、昨日の記事の光度条件の下にシャーレを置いて朝を迎えました。

するとどうでしょう。

 

03a.jpg◎1回目の観察時におけるシャーレ内の様子

 

一目見ると特に播種直後と変わりないように見えますが...サラダ菜のほうに注目してください。行列の表現で2行1列の位置にある種子に動きが見えます。発芽が確認できました!

 

ルッコラスプラウトの方も見てみましょう。

 

03b.jpg◎1回目の観察におけるルッコラスプラウト

 

発芽しているように見える種子が数個、見られます。こちらも発芽確認です!

少し重なり気味だったので、重ならないように位置を少しいじった後、再び遮光しました。

 

このままの状態で、日中は部活動の方へ赴きました。2度目の観察で状態が急変することを知らずに...

 


【観察2回目】 18:22 室温 25.0度 相対湿度 77%

 

返ってシャーレの様子を見るや否や、目を疑いました。

 

03c.jpg◎2回目の観察におけるシャーレ内の様子

 

なんということでしょう!ブロッコリーの種子16個のうち2個で発芽、サラダ菜に至っては16個すべての種子で発芽を確認しました!日中のわずか9時間でここまで変化するとは想像もしていませんでした。

まさに生命の躍動を感じた瞬間でした。

 

では、スプラウトの方はどうでしょうか。

 

03d.jpg◎2回目の観察におけるルッコラスプラウト

 

およそ30~40%の種子について明らかな発芽が見られました。こちらも大きな変化です。涙腺が豆腐より崩れやすい私は感動のあまり涙しました。

 


 

【観察3回目】 21:36 室温 25.0度 相対湿度 82%

しばらくTwitterをいじってもう一度様子を見ると、たった3時間でまた様子が変わっていました。

 

03e.jpg◎3回目の観察におけるシャーレ内の様子

 

ブロッコリーの発芽数が一気に10まで増えました!3時間で一気に植物はこのような成長を見せるのですね...!こういう所から植物の気まぐれさも垣間見えます。

 

一方、ルッコラスプラウトはというと、

 

03f.jpg◎3回目の観察におけるルッコラスプラウト

また少し発芽数が増えています。少し窮屈そうで鉢分けしたほうがいいのではないかと思うのですが、果たして間に合うでしょうか...!

 

また、最も成長の速い種子を選んで発芽の様子を調べてみました。

 

03g.jpg◎サラダ菜の芽 約4.5mm

03h.jpg◎ブロッコリーの芽 約1.1mm

03i.jpg◎ルッコラスプラウト よく見ると種子殻に絡まっているため約6mm

 

 

このようにすくすく成長してくれています。明日の朝が楽しみですね。


 

というわけで今回は1日で3回の観察を行いましたが、このような急激な変化に驚かされる一日でした。

 

さて、これらの植物はいったいどこまで育つのかという疑問がふと浮かんだため、将来的な植え替えの構想を練るためという意味も含めて調べてみました。こういうときはやはり過去記事が参考になります。

 

ブロッコリーに関してはこちら。どうやら1個体程度であれば4号鉢1つで栽培できそうです。また、栄養不足が原因でこのような葉の黄変が起こるようなので、追肥が配布された肥料で事足りるかどうか、活力剤の導入を検討しようかとあれこれ考えてみようと思います。

サラダ菜に関しては過去記事からの情報が得られませんでしたが、この記事によるとやはり大きく成長するらしく、5号鉢に1個体が限界かと思われます。

  

上記から、プランターを導入して複数個体を育ててみるのが賢明と判断しました。導入したらまたお知らせします。

 

ちなみに冬場でも虫害が起こるそうです。防虫ネットの導入を早急に決定して正解でした。

 


 

本日はここまで。それでは、ごきげんよう。

コメント

植木さんこんにちは

 これを書いているのは10/8なのですが、気のついたことをコメントします。

 先ず、画像なのですが、アップ時に横300ドット程度にデフォがあるかな、と思います。大きく見たい時にはリンクで大きくなりますので文中では横300ドットのサムネイルでやってくれれば見やすいと思います。

 それと更新頻度について、規格外に速いですね! いや、これは展開ゼミ上初めてのことかと思います。もちろん悪いことではないし、開始直後は植物に変化が大きいものですから多くなるのも当たり前です。

 ただ、他の人への過度のプレッシャーにならないよう、より短くまとめて下さい。こちらとしてはなるべく脱落を出さず、皆で収穫までもっていきたいと思っています。実習単位というのは講義時間1に対し準備・提出時間2の割合であることから、報告を週1ないし2回と見込んでいますので、それ以上を要求していることはないのです。

 などと書きましたが、植木さんの報告は個人的には凄く好きですね。書き方は今風のIT文化真正面という感じで、単位のあるゼミでしかも大学HPリンクの研究室紹介ページ上なのでどうかな、と思います。しかし、客観的報告ばかりでも面白くない、発信者の顔が見えるのも大事なことだと考えます。私見ですが、今後は社会全体がいっそう流動的になり、会社も職種も何もかも動くようになります。そこで、いちはやく流行の手法を取り入れ、波に乗ることが脱落しない最低限のことだと思います。それには過剰なほどの好奇心と挑戦心が必要なことです。一つの例として魅力あるブログ、多くの人に良かれ悪しかれインパクトを与えるブログを書けるのがいいですね。

 まあ、この展開ゼミではフツーにやって下さい。

 さて、話は内容に行きます。

 実験条件の記載(温度等)は文句なしです。写真の撮り方もいいですね。定規の目盛りは1/10まで読み取れるようにするのが基本です。

 発芽の様子に驚かれるという感想も、予定通りです。過去記事を参考にするあたりは大いに褒めてあげます。特に鉢の大きさの考察をしているのがいいですね。直面する課題をこなしていくのに過去記事は第一に参照すべきものです。まあ、一言言えば、どちらかというとブロッコリーの方がサラダ菜より大きな鉢が必要です。ブロッコリーは葉の大きさがそのまま収穫する花蕾の大きさに直結します。

 肥料について、お渡しした量で二鉢分は充分賄えるのですが、それ以上では不足するかもしれませんね。

 スプラウトは一度くらい失敗するのを見越した量の種子ですから、写真を見る限り密度が高いですね。そして水の量も多過ぎだと思います。種がすっかり水中に潜ることのない程度にして下さい。

 あ、それと今後の栽培に当たって重要となる部屋あるいはベランダの日照状況、風やエアコン室外機の状況など教えて下さい。

ラボスタッフ・オガタ