東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表 失敗からの反省と今後(文:木町桃香)

2018年11月22日 (木)

こんにちは。今回は昨日の報告に引き続き、中間発表をします。


1,ここまでの栽培で驚いたこと、野菜に対して感覚が変化したこと

 まず驚いたことは野菜の生命力の強さです。種まき後すぐに芽を出しぐんぐん大きくなるハクサイに愛着を感じます。特に本葉の成長スピードの速さには驚かされました。子葉は2日に5ミリほどしか大きくなりませんでしたが、本葉は2日に3センチのスピードで成長し、次から次へと新しい葉が出てきます。数日目を離した間に葉が生い茂っていた時は軽く衝撃を受けました。また、初めは大事に育てようと室内に鉢を置いていましたがそのような必要はないことも知りました。それどころか最低限必要な世話をしておけば元気に育ってくれるんだなと感じています。一方で間違った対処をするとすぐに反応するということもわかりました。肥料をやり過ぎて徒長してしまったのがいい例です。こちらのアプローチに対して野菜はとても素直だと思いました。

 徒長の失敗からは、方法を間違えてしまうと取り返しがつかないことを学びました。それに加え、天候の影響を大きく受けたり野菜の様子を見て何をすべきか常に考えたり肉体労働を行ったりと、販売されているような立派な野菜ができるまでにはたくさんの苦労があるのだと感じます。また、もやしがおいしくできなかった時は、おいしく作るための技術、育てやすくおいしい野菜への品種改良など1つの野菜を作るのに様々な工夫が重ねられていることに気づき、奥が深いと思うようになりました。

2,参考になった記事

 過去の先輩で参考にしているのは、私と同じ野菜を育てていた平澤さんと沼澤さんの記事です。お二人とも最終的に上手く栽培できたようで、自分のハクサイと比較しながら順調かどうか確かめています。平澤さんの、葉の裏側を観察したり鉢から根が出ていることに気づいたりという記事は私にはない発想で面白く、私もオリジナリティを出していけたらと思いました。沼澤さんの色々なことに疑問を持ったり分析的に考えたりする姿勢には刺激を受けます。上手く野菜を育てるというのはもちろんですが、単なる報告ではなく細かいところにも気づいて意欲的に観察するというところを見習いたいと思います。

3,参考になったコメント

 参考になったのは徒長してしまったことを報告した記事で、肥料が多すぎること、土を入れすぎであること、水やりの正しいやり方、鉢を置く場所など問題点を指摘していただいたものです。一度は失敗してしまったものの、コメントを見てもう一度基本的なことを見直し今は順調に育てることができています。ただそのようなコメントをいただく前に他の受講生の方やこれまでの記事をしっかり見ておくべきだったと反省しています。

 また、渡辺先生の記事もこの講義の意味を考え直すという点で参考になりました。他の受講生の状況やコメントを自分のことと考える、読みやすい記事を書く、大きさや日数などを具体的に書いて科学的な報告にするなど私に足りていないことが指摘されており身の引き締まる思いです。報告が講義の代わりであることをもう一度認識して、改めてより良い記事を書くことを心がけようと思います。

4,双方向の講義で良かったこと

 なかなか先生と直接やりとりをする授業はないと思いますが、この講義では記事を書くと個別にコメントをいただけるという点が良かったと思います。上記のように自分では気がつかなかったことを指摘していただけたり、質問がしやすかったりと他の授業より先生との距離が近い状況で受講できる気がします。しかし自分で記事をあげる講義と言うことで、アイディア次第で様々な工夫や実験をしてより中身の濃い内容にすることができる一方、何も考えなければ単純な観察日記になってしまう可能性もあり、また更新頻度も個人に委ねられているので講義の成果は人によるだろうなと感じます。ただそのことも少しでも良い記事をあげようとする向上心や定期的に報告をし続ける忍耐力を鍛えられるという意味では良かった点かもしれません。気持ちを強く持って最後まで講義をやり遂げたいと思います。

5,今後注意すること、目標

 まず私は定期的に更新するという大前提のことができていないので、だらしない生活を改善して週1回確実に記事をあげるようにします。そのうえで日々の観察の際には葉や茎、根などを詳細に見たり変化に疑問を持ったりと内容のある自分ならではの記事を、わかりやすい形で書く努力をしようと思います。他の方や先輩方で環境に気を配ったり、小さな変化を発見して調べたり考察したりと意欲的に観察してわかりやすく科学的にまとめるということをしている方がたくさんいますが、私にはそのような姿勢が足りていないので積極的に、科学的に、を心がけたいと思います。また、失敗を繰り返さずやる気を上げるためにも、一緒に受講している方々の報告をこれまで以上に確認することも習慣にします。

 目標としては保温、肥料など他の方を参考にしながら適切な対応をしてしっかりした野菜を育て上げることをあげます。そのためにはやはり定期的な報告をしてその時々でアドバイスをいただくこと、細かく観察することが必要になってくると思うので上記のことを達成できるように頑張ります。


 本当に期限ぎりぎりになってしまいましたが、中間発表は以上です。今後もよろしくお願いします。

コメント

文学部・木町さん

 育種の渡辺でございます。中間発表をする前に、こちらからの中間発表を行うに当たってという文章を読んでもらったでしょうか2,500文字以上というようになっていたはずですが、。。〆切当日の投稿で、慌てたのでしょうか。余りよろしくないことですね。この記事では書いたことがないですが、〆切に追われている生活ではないでしょうか。〆切と言われた日を〆切とするくらいの余裕を持つというか、〆切を追いかけるような生活をしてみて下さい。そうしたら、投稿数も上がるはずです。投稿数が3回で中間報告をしたというのが、こんなにも多い学年ははじめてです。先達の記事の内容も参考にできると思いますが、彼らが〆切に対して、どの様に向き合っているのか、そんなことも分かるはずです。それを見て、自分の〆切に対する考え方を改めて、見つめ直すことにしてはどうでしょうか。ギリギリで対応すると、どうしても色々なところを細かく調整できないままで、対応せざるを得ません。そうではなくて、せめて、1日余裕を持って完成させて、翌日にもう一度見直して、文章としておかしいところ、あるいは、明らかなミスなどを修正する、そんな習慣をつけて下さい。

 この講義は、植物を題材にしているだけで、それをどこまで観察して、人に伝えることができる文章にするかということです。観察力、文章力というのはそのことです。細かなところまで観察をしないで、だらだらと文章を書いても仕方ありません。そうでなくて、観察をしたけど、それをうまく文章にできないというのでも意味がありません。文学の世界は分かりませんが、例えば、人の感情とか、色々なことを微に入り細に入り、表現をするということだと思います。その表現力を養成しているということを実感して、今後の目標を最低限として、行動して下さい。投稿回数が少ない受講生には書いていますが、本当にこの講義を取ることが大事なのかということを改めて、考えて見て下さい。大事なことですから。


 わたなべしるす

 PS. linkについてですが、渡辺のコメントについては、linkが正しいようですが、平澤さん、沼澤さんのについては、正しくないようです。そうした確認をして、修正して下さい。こうした細かなことに配慮できることも大事です。