東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

8.やはり無理...ではないのだろうか??(工:水口竜一)

2018年12月 2日 (日)


20181202182616-5321b413b821e14ec07d4bb818b7c50efded976d.JPG

一週間で我が家のバジルは一気に枯れていきました。もう冬がすぐそこまできていますね。

水口です。

今回は、先週の時点で本来出すはずでしたが、中間発表や他教科の中間テストで手一杯で出せなかったため、投稿内に時間経過を含んでいますがご了承ください。

そして、前回・前々回のオガタ先生や渡辺教授のアドバイスを元に、水やりの頻度を多くしました。これがこの後にどのように影響していくか、見ていきたいと思います。

20181202184436-3ce327fafec0928212bb91db5c0561b7a70e034a.JPG20181202184745-99d4369d230b7fc6603adaf7bb491bfd9fcfb0c1.JPGまずは先週末、間引き及び追肥前の水菜と茎ブロッコリーの画像です。

前々回、太陽の方向に水菜が倒れるということで、180°回転させて配置しました(前々回の投稿と、ラベルの位置で比較できるようにしました)が、前と比べて明らかに真逆の、今回の太陽の方向にやはり倒れていました。

日光を求めていることがはっきり分かるような結果となりました。

そして植物自体についてですが、それぞれが成長するにつれて日光を奪い合っていて、よろしい状態ではありません。この先週の時点で間引きを行いました。

手違いで間引きした部分の写真が消えてしまったのですが、水菜では元気の良さそうでかつお互いが近すぎない2本、茎ブロッコリーでは、私の初回の投稿で、種・芽・根が全てそろっている二つが特によく成長していたのでその2本を残して、残りは全て間引きました。(偶然にも茎ブロッコリーの残した二つは対角に植えられていたので都合がよかったです。)間引きは、これから育っていくものの根に害を与えないように、(例外はありつつも)茎のできるだけ根元のほうではさみを入れました。

間引いたものを食べてみたところ、ベビーリーフのような青臭いクセのある味がしました。個人的にはこの味も嫌いではなかったです。

さて、上で例外と言いましたが、それは以下のものです。

20181202191923-2e8be945c36204bb88cefbec110e087f43a29aeb.JPGこれは、茎ブロッコリーのうち、私の二回目の投稿で、当時は今回残した二つと同程度に成長していた、芽・根から出てきたものです。間引くタイミングでは、残した二つよりも少し成長が遅れている感じでした。

私がこれを残したのも、ある実験をするためです。根が張れていない状況ではうまく成長が出来ないということで、(これの根の先を切るためと、残り二つの根を傷つけないようにするための二つの理由で、)上のようにあえてこれをある程度の根を残して引き抜き、他の鉢に植えてみることにしました。

鉢(?)は、豆苗栽培終了後に洗ってとっておいたプラコップに錐で穴を開けて作りました。

20181202203313-8b0bd1da690b0d0695054f449b138f564a9d7d46.JPG土は、初回授業でいただいたうち、何かあるかもしれないと思ってとっておいたものをつかい、本来であれば成長のために根をある程度ほぐしてから植えるところを、今回はあえてほぐさずにそのままその土に開けた穴にいれました。なお、自立させる必要があると感じたため、子葉までが土に隠れるくらい深めに植えました。

これらの処理を終えた後はこのようになりました。

20181202204920-304b4710164cf7e6fe40ab1d6228f95346dcb4ae.JPG

20181202204829-0c3cc7cec6c190703503953d5f4217d21645e770.JPGこのあと、水やりをして3日ほど様子を見ていたところ、やはりプラコップの茎ブロッコリーが元気がなくなってきました。このタイミングを見て、原因が栄養不足でないことを示すために、追肥を行いました。先行研究より、浸透圧の関係で野菜から離れた位置に肥料をまくとよいのは心得ていたので、その点に注意してまきました。まいた後は下のようでした。

20181202205440-745f2c438f7378c89414f78d74853d302b0189b7.JPG20181202205530-144835b208aec7cb1b02bd888d50460d387c0c09.JPGそして更に4日ほど様子を見ました。今までのしおれていくスピードから考えて、このタイミングではもうすでに全ての葉がコップの縁にもたれかかるようになると予想していましたが、予想外に4日間で変化はほとんどなく、下のようになりました。

20181202203838-c76a307f214aba8cf9fa165d3f17532408be3d91.JPG20181202204627-c1c94e51697de185a7a02c3225d4400c5a20d1e0.JPG

成長は無理だと踏んでいましたが、まだ可能性はあるのでしょうか...。

とりあえずまだ、プラコップの茎ブロッコリーには楽しませてもらえそうです。

そして本命の水菜や茎ブロッコリーも、日を追うごとに茎や葉が長く大きくなってきているので、順調かなと思います。

また、変化があり次第報告します。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

コメント

水口さんこんにちは

 最初の写真のはバジルなんですね。それを栽培されていましたか。

 仙台は静岡と気候的にはだいぶ違うこと、日々思っておられると思います。私も学生時代は仙台と大阪をしばしば往復したもので、青春18キップを使って行きました。そのルートは北陸周りと中央、東海道周りとありますが、やはり東海道周りが列車の接続が良くて一番使いました。仙台大阪は普通列車一日で行けます。

 そして列車の窓から見る景色はその土地によって違うものです。静岡になると急に線路沿いが真冬でも緑で感動します。そして誰も取らないミカンの木などが見えるものでした。ちょうど宮城県では田舎で誰も取らない柿の木が多くありますが、同じようなものです。

 いつかは日本全国のミカン食べ比べなどしてみたいですね。静岡ミカンはどんな特徴があるのでしょうか。そういえば東大にはミカンサークルなるものが存在しているそうです。

 どうでもいいことですが、食べるといえば私は静岡を経由するときにはだいたい静岡駅で降りて、茶そばを食べるのが習慣でした。あれば非常にいいものです。

 さて植物栽培はこちらのコメント通りに水やりをして下さっていますか。間引きのタイミングも選び方も方法も、正にその通りかと思います。間引き株の味、よく食べてみましたね。

 そしてそして、間引き株をコップに移植したのですか。そうですね。そのチャレンジ精神が非常に良いと思います。コップ底面の穴を開けるのも手間ではなかったでしょうか。子葉まで土に埋めるのもどうかとは思いましたが、鉢より底が浅いので仕方のない面があります。移植して根を多少痛めると、しばらく萎れるかもしれません。特に肥料をやると根に負担がかかりますので水を途切れないようにしなければいけませんね。コップでの栽培でどこまで大きくできるのか、私も予想がつかないのですが、この先楽しみにしています。

 内容が大変優れているのに、残念なことに文字数の報告がありませんでした。次回以降お願いします。

ではまた

ラボスタッフ オガタ