東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[58日目]ブロッコリーとミズナの成長など(1094字)(農:八巻慶汰)

2018年12月 2日 (日)

こんにちは、農学部1年の八巻です。先週の暖気とは裏腹に、今週は風も強く仙台にも冬の到来がひしひしと感じられております。今年も残すところあと1か月となってしまいました。大学生の時の流れは高校生の時より早いように思われます。冬は体調を崩しやすい季節ですが、今年はインフルエンザの流行が例年より早く訪れているとのことです。私も気を付けたいと思っております。
さて、今回はミズナとブロッコリーの成長経過です。そのまえにレッドキャベツスプラウトについて少し報告します。

レッドキャベツスプラウトの根について

前回の報告でレッドキャベツスプラウトは水に沈んだ種子の成長が早いことが見受けられましたが、育てていたポットのスポンジの裏側を見てみますと、根っこが下側まで伸びていました。また、根っこの伸び具合も、水に沈んだ種子のも個体がよいように感じられます。より根を伸ばすことで水の吸収効率を高め、あの成長具合を実現していたのかもしれません。
以上、レッドキャベツスプラウトの小報告でした。
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11月21日[46日目] 18.0℃ 42%

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まずブロッコリーですが、前回土寄せを行いました。土寄せの時期がだいぶ遅れてしまいましたが、個体が垂直に立っており、なんとか成功したように感じます。(右側の個体は曲がっておりますが)最も成長している個体で土から10㎝程になりました。
ミズナも安定して成長しています本葉は大きいもので6~7㎝ほどになり、以前見られた葉が白くなる現象も今のところ見えていません。

11月28日[53日目] 14℃ 54%

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ブロッコリーは本葉の大きいもの(5㎝)が二枚、小さいもの(2cmほど)が1枚ほど茎から芽生えてきています。横から見ると、しっかり根が張り多少の風が吹いても倒れないように成長しました。
ミズナはさらに葉が増え、そろそろ食べられるのではないかとも思いましたが、収穫は草丈が20㎝ほどになってからにしようかと考えています。本葉は大きいもので6㎝×3㎝程になっています。葉先まで青々としています。20181202233536-9a794735047453083e9382b1f793ab05ef954e2b.jpg
ミズナは収穫まで1.5か月ほどが通常らしいですが、自分のミズナの成長の遅さはベランダで育てているための日照条件の悪さにあると思います。成長に滞りが見られるようであれば、温室・反射板なども考えています。

次回は引き続きミズナとブロッコリーの報告をしたいと思います。また、ぼちぼち追肥の時期が近づいてきていると思うので、来週からミズナ、ブロッコリー両方の追肥を行いたいと思っております。水やりに伴い窒素成分も流れてしまうため、肥料は一つまみを2、3か所にまく方法を自分も行いたいと考えています。
では、次回もよろしくお願いします。
(今日の記事の文字数:1094文字)

コメント

八巻さんこんにちは

 本当にあと一ヶ月で2018年が終わります。二度とない2018年です。

 体感的に時間の流れが速く感じるのは普通のことで、誰しも年取ればそうなります。いくら若い学生でも小学生時代からすれば何倍も速く感じるでしょう。ただし、これは幸せだからそうなのかもしれません。めちゃくちゃしんどければ遅く感じるかもしれないからです。そういうポジティブシンキングがいいですね。

 インフルエンザはともかく、風邪については何につけ首をしっかり暖めて、気管支の絨毛運動を保って予防しましょう。そして熱を出したら素直に休むのがいいですね。止むを得ずそれでも活動しなくてはならない時があれば、私などはボルタレンを服用するのですが、市販にはないですね。市販のロキソニン、イブプロフェンなど案外と個人差がありますから自分に合ったものを選びましょう。効き具合と、それから胃に優しいかどうかです。使う上でいろんな技もあります。

 さて報告ですが、写真で見るスプラウトの根の伸び、はっきりと視認できる差が出ています。これも意外なことでした。水に沈む充実した種は違うものなのですね。

 そして鉢の植物、先ずはミズナの葉について、病害ではなさそうなので安心しました。

 土寄せもいいですね。これ以上ぐらつくようなら、株に触らないよう周囲の土ごと押し下げるテクニックでスペースを確保した土寄せをすればいいと思います。あるいは支柱の作戦です。

 ミズナの収穫時期に正解はありません。小さくても大きくてもミズナとして食べられます。できれば確かに反射板など工夫して、できるだけ遅くした方が収穫量が増えていいものです。

 追肥はさっそく行って下さい。方法はそれで結構です。農学部の学生ですので言いますが、窒素成分は主に硝酸態窒素とアンモニア態窒素に分かれます。もちろん、土の硝化細菌の量及び酸化還元電位によってそれぞれが推移します。そして作物によって硝酸態窒素が好きな作物、アンモニア態が好きな作物があります。

 そして土壌は腐植物のマイナスチャージや鉱物の層間吸着によって、肥料成分が流れ出さないような性質、つまり保肥力を持っています。それがなければストンと肥料が抜けていくばかりで、施肥の甲斐がありません。その保肥力の大きい小さいで追肥の量や間隔を変えなくてはいけないのです。話に切りがないのでやめますが、土壌学を習うと、鉱物結晶構造、交換塩基容量、微生物相などいろんなことがあります。面白い学問ですよ。学生に人気もありますね。

 日本は国際競争力があるので輸入ができ、肥料が潤沢に使えます。土壌が多少悪くとも力技でなんとかなります。第一水は豊富です。しかしながら途上国ではそうもいきません。不良土壌の克服には大変な努力が必要です。

ではまた

ラボスタッフ オガタ