東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

(経:小松香於里)

2019年11月22日 (金)

中間報告の提出期限に遅れたこと大反省しております。社会人として恥ずべきことをしたことを肝に銘じ今後に生かしていく所存です。

11月も残り1週間、2020年はもうすぐです。仙台も秋はいなくなり、寒さが本格化してきましたね。先日、友達に今そんな恰好をしていてこれから何を着るのかと言われました。では中間報告に移ります。


中間報告(2702字)

(1) ここまでの栽培で一番驚いたこと

 私の一番の驚きは、ハツカダイコンの種を脱脂綿の上に置くだけで、種が割れ、芽が自然に出てきたことです。

なんて単純なことに驚いているのだと思う方もいるでしょう。しかし、袋に入っているときはただの種でしかないのに、条件がそろうと命が宿るような気がしました。「となりのトトロ」でめいちゃんがトトロからもらった木の実をまいて、毎日毎日面倒を見て、最終的に芽が出て大変喜ぶ場面があります。今回、種をまいて次の日起きて確認すると芽が出ていて、めいちゃんのように生命の誕生をわくわく観察することができました。

 カイワレ大根の次なる種は、どこから出てくるのだろうかと不思議に思い調べてみるととても面白いブログを見つけました。http://kotobasagashi.way-nifty.com/bochi/2013/09/post-a916.html

カイワレ大根は放っておくと花が咲き、白くカラカラな鞘ができ、その中に種がつまっているのでした。

そして、カイワレを収穫した後の下の部分を植えるとまたカイワレが発芽し、土の中には大根ができます。

非常に面白いです。余裕があれば、カイワレ大根の株からダイコン作ってみたいです。


(2) 参考になった記事

個人的に読んでいてすごくおもしろかったブログは2017年岡田和花さんのブログです。

彼女の記事は写真、分析、工夫がたくさん詰まっています。一番驚いたのはご自身で簡易温室を作っていたことです。

設計図を書き、家にある材料で工夫し作成していました。これにより温室内は5~20℃に保たれ、雪からも植物を守ることができていました。また、スプラウト系の発芽率について密度との関係をしらべ、パーセンテージを出し、箱ひげ図を作成されていました。データによる表示は説得力とブログを見ている側を楽しませる効果があります。また、教授からのコメントを一つ一つ切り取って丁寧にフィードバックしていました。すごいなと思いました。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2017/2017/11/26180300.php

http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2017/2017/12/03205400.php

他にも簡易温室を作っている方がいました。2016年の鈴木大貴さんです。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2016/2016/11/17213657.php

段ボールと透明ビニール、テープだけなのに非常に立派な温室を作っていました。緊急時などにも段ボールはよく使いますが、段ボールには一体どれくらいの保温能力があるのでしょうか。段ボールは空気の層ができることで保温効果を高めます。新聞紙も同じような役割をすると聞いたことがあります。実際自分で作ってみて温度変化の差を見てみたいと思いました。私の所属するボート部では、冬になると透明のプチプチを使って簡易テントを作りその中でエルゴというマシーンを漕ぎます。熱がこもって温かいそうです。プチプチにも保温効果があるのでしょうか。気になります。私が住んでいる青葉山は川内よりも体感-5度低く、風も強いです。最近は夜に水をあげたらひんやりするので朝に水やりをするようにしています。寒さから野菜たちを守るべく工夫したいです。鈴木大貴さんの投稿へのコメントで、オガタさんが日中と夜の温度差を防ぐために水を密閉したペットボトルを入れる工夫を提案されていました。なぜペットボトルの水で温度変化が防げるのかその仕組みを知りたいと思いました。

今回、過去ブログから学ぶ必要性を強く感じました。過去ブログを読まなかったことが中間までの一番の反省です。

過去ブログから学べることは多々あります。決して野菜の育て方だけではありません。岡田さんのブログでは竹の定規を毎回根元において体長が分かるようにしていました。とても分かりやすかったです。また葉の面積を測ったり、データを取り様々なグラフを作成している方もいます。そして先輩方は、起こった結果に対する考察が丁寧です。不思議だと感じ終わっている自分はまだまだです。どのネットのサイトや本より、このブログを丁寧に追っていくことが一番の近道だということにやっと気が付きました。次回の更新からは、気になった記事を毎回一つ紹介します。(公の場で言わないとやらなくなるに決まっているので...)


(3) いただいたコメントについて

前回のコメントで、文系なら理系よりももっと自由に実験してみること、考察してみることの大切さを教えていただきました。カイワレ大根の二回目で、撒布するまえに種に水を含ませたものとそのままの状態のもの二つを比べました。水につけるといいというのはネットから拾ってきた情報で、なぜかを考えるまでには至らず実践に移ってしまいました。オガタさんから水につける時間に変化を持たせてみるという提案をいただきました。次はもっとこまめに観察し、撒布する種の数もそろえて対照実験してみるのも面白そうです。

中間報告にあたり、自分の今までをふりかえっていかにちゃんとやれていなかったかを痛感しています。文系で無知である分、当たり前で誰も立ち止まらなかったところに疑問をもつ着眼点を持っているかもしれません。ミニ大根のリトライをしたときに、これから気を付けるべき点を載せて、評価をお願いしました。チェックしてもらうことで、方向性の確認ができて安心できました。


(4) 双方向性という特徴をもったこの授業の特徴について

我々、学生が自分で考えたことをどんどん実践でき、それについて毎回評価してくださるスタイルは高校までにはなかった新たな方式で非常に面白いと思います。毎回ああそうかと自分に足りないところを気づかせて下さるフィードバックをありがとうございます。双方向であるということは、頑張ったら頑張った分だけ評価してもらえる実力主義の会社の働き方のようなものも感じさせられました。私のような怠け癖のある投稿の少ない学生と、様々な実験を試みるなど、まめな更新をする学生に対する評価側のフィードバックは当たり前ですが変わってくるわけです。また、他のいま受講している人の投稿が見れたり、投稿数が表になっているのも私にはとても刺激になります。特に同じ部活の馬渡がすごく頑張っているので自分も頑張ろうと思います。彼女のほうが私より忙しいので言い訳ができません。投稿数をのばせるよう精進します。おがたさんや渡辺教授をあっと言わせられるような、記事を書いてやる!!といま意気込んだところです。言葉だけが先行しないように頑張ります。


(5) これからの栽培について

今後の目標を3つ立てました。

① ただ水をやるでおわらない

② 過去ブログをちゃんと読む

③ このゼミでいまだ誰もやってないことをやる!!

現在、ミニ大根とレタスミックスを育てています。ミニ大根については、芽が出て間引きをし、土寄せをしてそろそろ追肥をしようと考えています。レタスミックスについては葉がビュンビュンでてその成長スピードに私がついていけていません。詳しくは次の投稿に書こうと思います。以上で中間報告を終わります。

コメント

経済学部・小松さん

 育種の渡辺でございます。中間発表の投稿が遅れるという連絡をくれたことは、一定の評価ができますが、社会人になるための大事なステップである大学生の間に、〆切を守ると言うことを覚えて下さい。それから、慌てて記事を書いたからだと思いますが、タイトルがありません。どの様にタイトルをつけるかも、中間発表をするための渡辺の記事に書いてありますので。そうした細かな点に注意する、つまり、レポートを書いたら、それで終わりでなくて、読み返してみるくらいの時間を持って、これからのこの講義、他の講義にものぞんで下さい。他にもlinkが貼られてないところもありますね。あわせて、修正してください

 発芽のからくりは、工学部・吉田さんの記事にコメントしてありますので、読んでみてください。それから、カイワレダイコンもある意味、植物です。子葉の状態で徒長させているだけ。つまり、他のダイコンと同じように栽培しようと思えば、できると言うこと。是非、カイワレダイコンの種子をまいて、カイワレダイコンに花を咲かせて、種を取ってみてください。それである意味、植物の一生が一回りすると言うことですから。

 水やりでどのタイミングで水をあげるのがよいか、朝でしょうかね。これから先、さらに、水温は下がっていきます。そんな水温を気にして、水やりをするという方もいます。栽培する植物によっては。例えば、亜熱帯が原産のランのようなもの。どうするかと言えば、冷たい水を貯めておいて、室温くらいにしてかけるというものです。もちろん、外での栽培をされているでしょうし、秋冬野菜なので、ここまで気にかける必要はないですが、その水をかけると、植物がどう感じるのか、そんなことにも思いを寄せてください。文系なのでということでなく、プチプチの保温効果、水を使った保温効果など、Google先生が教えてくれると思います。そうしたことを積極的に調べることをして下さい。

 受講生の中で競う相手がいるというのもよいこと。是非、それを上回ることができるように、精進して下さい。投稿が少ないような受講生に書いていますが、まずは自分自身との戦いですね。どうやって、自分を律するのか。あとでいいや、と思わずに、その場でやること。それがどれだけ、大変で大事かと言うことは、前半の展開ゼミで分かったと思います。その思いを忘れずに、後半戦での巻き返しを期待しています。


 わたなべしるす

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