東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【2】カイワレダイコン密着7日間(工:佐々木ひなた)

2020年10月21日 (水)

こんにちは!1回目の投稿から一週間ほど経過しました。

最近朝晩の気温が下がってきましたね!夕方も暗くなるのが早くなりました。
私が住む地域の金木犀の花はいつの間にか散り、木々が少しずつ色づき始めています。

今回の写真は焼き芋です!

近所のスーパーで売っている焼き芋が大好きで、毎年寒い季節になると買っています。この写真は今年の3月初旬のものですが、先日今シーズン初の焼き芋を購入しました。お芋の種類は紅あずまで、母と半分ずつ食べました、美味しかったです!税込みで150円ぐらいなのでついつい買ってしまうのですが、今日スーパーの前を通ったら213円でシルクスイートの焼き芋が売られているのを見ました。高級ですが、味が気になります。

では、気を取り直して、、、今回はカイワレダイコンに絞っての投稿にしていこうと思います。

カイワレダイコン[栽培1~7日目]

栽培1日目(10月12日) 室温24.5℃ 湿度 73%

IMG_9783.JPG  ティッシュ4枚を平らになるようにプラカップの底に敷いて水をまき、種子を置きました。水は種子の下の方が浸るぐらいにしてみました。種子の量ですが、「たくさんタネ貰ったし、お店で売っているのはこんなもんかな」と軽い気持ちでざざっと種子を入れたところ、なんとまあ、他の皆さんよりも高密度ではないですか!!!!不安になってきました。

IMG_9786.JPG  暗くするために隙間を作らないように気を付けながら、アルミホイルでカップを巻きました。さらに、真っ暗とまではいきませんが、キッチンの戸棚の中に置くことにしました。

 前回の記事でオガタさんからのコメントでもご指摘がありましたが、この日のあたり(10月12、13日)は天気が雨でリビングで除湿器をかけていたため、部屋の温度がこの時期にしてはかなり高温になっていました。また、キッチンの戸棚といっても熱源からは十分遠くにあるので、異常な高温や温度変化はなかったと思います。


栽培2日目(10月13日)

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 なんと、蒔いてから1日で既に発芽している種子がありました。霧吹きで水を足しました。室温と湿度は、見事測り忘れました。すみません...。


栽培3日目(10月14日) 室温21℃ 湿度63%

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 2日でほとんどすべての種子が発芽し、双葉が開き始めているものもあります。霧吹きで水を足しました。なかなかの密集具合です。あまりアルミホイルのカバーを外すのはよくないことだと思いますが、どのぐらいのスピードで育つのかが分からず不安であるのと単純に気になったので、これまでのところ1日1回のペースで開けて見てしまっています。観察や写真撮影は手早く終わらせて、光をあまり当てないようにしてはいます。


栽培5日目(10月17日) 室温18℃ 湿度76%

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 栽培4日目で水を足したので、5日目のこの日は水は足しませんでした。なかなかの速さで生長を遂げています。背丈にばらつきはありますが、土台はティッシュ数枚というのにも関わらず根は張り、茎はまっすぐ伸びています。定規の当て方が下手で申し訳ないのですが、一番生長しているものでは背丈が10cmに到達したところでしょうか。

 以前までは霧吹きで水をあげていましたが、これだけ密集して伸びていると水分が葉に付くだけで終わってしまうので、カップを少し傾けて水を側面にあてながら静かに注ぎ入れました。


栽培7日目(10月19日) 

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種子を蒔いてからちょうど1週間です。かなり伸びました!これまた定規の当て方が下手ですが、多くが10㎝を超えています。カップ側というか、側面に近いところで伸びているカイワレダイコンは、中心部のものに比べて背丈が低いように見えます。水分量や温度に差が出たのでしょうか。

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 少し気になるのが、一部の葉に見える黒い点々です。今まで気が付かなかったのですが、大きく黒い部分が広がっている葉もあります。

 ちょうどこの記事を書いている途中で、今年度受講生の川口さんの記事を読んだところ、川口さんのカイワレダイコンで起きていることと同じようなことが起きていると分かりました。オガタさんのコメントを見てもそこまで問題ではなさそうなので、明日にでもアルミホイルをはがし、緑化に移りたいと思います!

終わりに

 相変わらず下手な文章ですみません。他の受講生の方々の記事を読んでいるととても勉強になるなあと思った今日この頃です。ベビーリーフの間引きとか!ほかの方の記事読まなきゃ絶対分からない気付かないことでした。

 では、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメント

佐々木さんこんにちは

 焼き芋写真の撮り方が上手いですね。静物画のように見えます。

 芋といえば、最近のスーパーでは各品種ごとに売られていることが多くなりました。そしてご丁寧にも味の解説まで付いていることも。ベニアズマはホクホク、シルクスイートはなめらか、安納芋はねっとり、とか。私自身はあまりサツマイモは好きな方ではない(というか男はあまりカボチャやサツマイモに魅かれる人は少ない)のですが、毎年家の庭に植えています。それは娘のところに送れるものがイモくらいしかないためですが。そして今年はシルクスイートに初挑戦、もうじき収穫予定です。出来はどうなってることやら。

 さて今回の報告はカイワレダイコンの話ですね。全体見てとてもよく管理されたと思います。先ずは播種、下敷きもフラットに敷かれたようですし、播種密度もこれでいいでしょう。確かにご自分で言われる通りやや密かな、とは思いましたがまあまあ適切な範囲でしょう。というのも密度が薄いと真っすぐ上に伸びないことも多く、また伸びる量も少なくなる傾向にあります。植物というのはお互いに密接すると競争して上へ伸びるものです。もちろん自然界においては日照競合がありますので、それを感知して上へ伸びるということもあるのですが、どうもそれだけではなさそうです。お互いの距離を接触か化学物質か何かで感知するのかもしれず、実はこれはアンノウンです。経験的に知っていることで、当たり前に存在する現象でも、メカニズム不明ということはよくあることで、これもその一例ですね。

 中央部が盛り上がるのもいくつか仮説が立てられますね。中央部が酸素や二酸化炭素の条件がいいのか、接触感知しているのか、そこの温度が高いのか、など色々考えられますが何が正解かは分かりません。ちなみに実際の農業では日光や肥料の競合の関係で畑や水田の縁の方が成長が良いものです。

 敢えていえばアルミホイルをタイトに巻きすぎて、酸素補給が大丈夫かな、と思います。結果的に問題になることはなく(日に一回開けていたこともあるのでしょう)済んだのですが発芽の要素(温度・水・酸素)を忘れないという意味でも、考慮した記述があってもいいですね。

 画像の撮り方について、上面からと側面からという基本に乗っ取ったやり方で褒められるものです。学術論文では斜め方向から撮影することはほとんどありません。定規を対象物と平行に、という原則も守られていますね。まあ、欲をいえばなんとなくスケールが分かるというものではなく、きっちり種子とゼロを合わせて何cm伸びているか読み取れる方がいいですね。ご自分で言われている通りです。そして黒斑などの記述を本文に入れているのなら、その部分のクローズアップがあれば読み手とシンクロして良いものができると思います。

 さあ、後は緑化と収穫、それの食レポですね。いつかその記事もお願いします。

 次回の記事は鉢の方でしょうか。楽しみにお待ちします。

ラボスタッフ・オガタ

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これは津軽の道の駅で見つけたものです