東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】宮城県宮城第一高等学校・平成27年度理数科「課題研究中間発表会」講師(9/8)

2015年9月 8日 (火)

 8月上旬くらいまではあり得ないくらいの暑さで、そのあとは、一転して、長雨で涼しくなり。。。少なくとも暑さと乾燥、涼しさと雨を足して二で割ると、平均化されるような気はしますが。。。もう少しバランスがないと。9月最初の出前講義は、宮城県宮城第一高等学校での理数科「課題研究中間発表会」講師。4月に出前講義7月には研究訪問。この発表会の講師は、去年から分野ごとの発表会となり、大学教員からのコメントも。渡辺の担当は生物。高校時代はあまり得意でなかったのですが。。。研究という点であれば。

20150908141733-29056ac58ba50c19b2e38c20969a16ebb5c83ae4.JPG 最初に、渡辺から簡単な挨拶。本来なら今週、来週と2週に分けての発表会の予定が、来週の渡辺の出張の関係で、今週に圧縮となり、申し訳ありませんと。。。また、課題研究をやる腕の大事なポイント。それは、答えがないことにチャレンジすること。なのに、普段の学習では、答えだけ出なくて、その答えにいたる過程も示されているというWorkbook形式が多いのは、いかがなものかと。。。

20150908141804-639500bc5a97dbcb864015518d9e02686cf7b1fe.JPG20150908141824-1d1ef3716e892ab147bd595441e63ac05b8a0f01.JPG さて、発表のあった研究内容は、アリ、恒常性、線虫、二足歩行、単為生殖関連。いずれもチャレンジなことをされていて。去年も同じようなテーマを伺っているのですが、去年のことは忘れて、同じような質問をしていたら、申し訳ありません。というか、是非、先輩方の研究をfollowすることは大事ですので、これをきっかけに、そのさらに先達の研究も理解して、実験をしてほしいなと。発表は、いずれもしっかりとしていました。最近はこうした機会が多いからでしょうか。まとまった話であったり、質疑応答でもちゃんとしていて。一方で、いずれの実験も始まったばかり。少しずつdataが出ているものもありましたが、いくつかの大事なポイントが欠落しているような所も。たとえば、対象区を何に持ってくるのか。実験結果をどの様に分類して、その比較をするのか。扱う集団が雑ぱくであれば、それをいかに均一にするか。計測した値は、実際の現象の何を見ようとしているのか。分類上、その周辺の属、種がどの様な形質を示すのか。というようなことを、それぞれの課題で、followすれば、最終的にはよくなるように思いますので。がんばって下さい。

20150908141848-2cd90afdf5aa0939bd9cf69ce264c64ff51e2cb2.JPG20150908141909-cb9af10d62e2bc9b33dfc750fa042e8de70f2820.JPG 最後のコメントとして、すごい実験をすることも大切だが、自然界で何が起きているのか、形態的変化、分類というような基本的な観察を重視してほしいな。何よりも研究の基本ですから。また、最初のコメントに続くことですが、普段の教科の学習の中で、考えると言うことを大事にしてほしいと。いつも書くことですが、今の教員をされているような先生方の世代は、数学の問題集は問題と答えだけ。解答は、数字だけ。過程を考えることの大切さ。失敗して行き止まりになったり。これでは解けないとか。それはまさに、課題研究で行うことと同じ。課題研究力を上げるために、普段の教科の学習で、答えを見ないで、考える習慣をつけることの大切さを。コメントしておきました。講義が終わったあとに、指導されている先生方から、この数学についてのコメントがぴったりはまったようで、賛同を得られたのは、何よりでしたし、今後の改善点ではないかと。高校教育、それ以前の教育を含めて。

20150908141929-2b30acbc1807881e52342a56adb7cc813c378404.JPG 最後になりましたが、今回の企画を頂きました、理数科の鈴木先生、柏葉先生をはじめとする関係の先生方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。さらによりよい方向に進んでほしいと。


 わたなべしるす

 PS. 校内、発表会で「科学者の卵養成講座」の受講生、修了生にお目にかかることがあり、声をかけて頂きました。ありがたいことです。たまごで学んだことを、高校生活にもいかして下さい。

 PS.のPS. netによると、学内というか山の上は、たいへんなことになっている様子。渡辺が学生の頃は、ヘルメットをかぶった人たちが、講義の時に来るなどはありましたが、。。。このnetの時代。とんでもないことを、ちょっとしたことでやってしまうと、あっという間に拡散して、収拾がつかなくなる。現実とバーチャルが実は一体だったと言うことに、こんなことがあると気がつかされるのでしょうか。いずれにせよ、とんでもないことです。。。「◎△の品格」というたぐいの本がたくさんあったような気がしますが、「東北大の品格」というようなものが緊急出版されてもよいのではと思うような。。。何ともいえない気持ちになったのも事実です。先達には、八木・宇田アンテナの八木先生、宇田先生、マグネトロンの岡部先生、KS鋼の本多先生をはじめ、すごい方々がたくさんいましたので。ちゃんとして欲しいものです。