東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】宮城県宮城第一高等学校・特別講義「進路、人生をこれと思う方向に進めるために!!」(4/21)

2015年4月22日 (水)

 昨日は雨でずいぶんと涼しいと言うより寒く、今日は日が出て、かなり暖かいと言うより日差しが強くて。。。この時期はどうも体調管理が難しいなと。。。片平もソメイヨシノが散って、シダレザクラの季節に。連休前にはさくらの季節も終わり、緑がいっそう濃くなるのではと。。。先週は、宮城県内でも少し北部の宮城県古川黎明高等学校へ。どちらの高校も以前は女子校。宮城第一は宮城一女高、古川黎明は古川女子高と。10年近くになるでしょうか。宮城県でも男女共学になるようになって、。。

DSCN6708.JPG 宮城県宮城第一高等学校では、昨年に引き続き、キャリア教育の講義。中学校から高校に入学して、まだ、2 weeksの授業を始めたところ。ようやく高校での授業とはこんなものというのになれた頃では。渡辺自身の高校時代を思い出すと、中学校より、ずいぶんと難しくなったなと。。。と感じているうちに、国語、英語は苦手に。。。では、そんな渡辺が大学に進学して、その先に何をやろうと入学当時考えていたか。。。あまりイメージがないのですが、理系というくらいは考えていたような。。。ただ、それから35年くらいたつのでしょうか。振り返って考えると、ちゃんと考えておいた方がよいなと言うことで、講義内容は大筋は去年と同じで、少しversion upして。。。いつものように辛口だったかもしれないですが、でも、この時期から少しずつで良いので、将来を考えることは、ある種の大局観を持つと言うこと。大事なことだと思いましたので。

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DSCN6717.JPG 例年通りと思いますが、座長は生徒さんが。最初に学年主任の先生から、渡辺の紹介。タオルの町、愛媛県今治市の出身で。。。せっかくでしたので、生徒さんに、今治と言えば、他には、。。。造船の町というのは意外と知られてなくて。。ただ、「バリィさん」は知っていても、それが今治のゆるキャラというlinkageがなくて。。。いろいろなものを独立事象でなくて、関連して覚えるというか、考える週間は大事なのではと。渡辺がなぜ、今のような研究をするようになったのか、自家不和合性とはどんなことなのかと言うことを最初に簡単に説明して、その後、渡辺の小学校から高校時代、さらには、大学、社会人となって、どんなことを今に至って考えているかと言うことを時間軸に沿って。小学校の頃、覚えた「あやとり」。自宅と学校は、片道2km。そんな距離を1年間毎日練習すると、覚えているわけです。いまでも。という、繰り返しやることの大切さを。今年は、3名の方が、ひとりあやとりをできて、マジックをしてくれた生徒さんも。とてもniceでした。

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DSCN6719.JPG では、渡辺が科学に興味を持った理由。それは何より、アニメの影響。マジンガーZ、ガッチャマン、仮面ライダーなど、底に流れている科学力とはということを解説して。。。今、テレビでそうしたものが少なくなったのも、科学に興味を持つことが少なくなったのか。自然とふれあうことが少なくなったからなのか。。。その当たりは、少し調査をしてみることが大事ではないかと。そんなアニメから科学への興味をもらった渡辺が目指したのは、ショッカーの世界征服の野望でなくて、Nature, Scieceに論文を載せて、世界一になること。何かをやれば、その上にはさらにすごい世界があるというのは、最後の所に書いた、科学者の卵養成講座の広報でも話題に。。。また、最近の高校生に思うことと言うことで、是非、グレーゾーンにもチャレンジしてほしいなと。

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DSCN6723.JPG 質問では、しっかり進路のことを考えてか、農学系を卒業したら、どんな就職先があるかなど、高校1年生としては、しっかり将来を見据えているなと。また、自家不和合性研究がどんなことに訳に立つのか。キャリア教育でしたので、サイエンスの話をあまりしていないのもあって。ただ、F1雑種育種には不可欠でこんなadvantageがあると。自家不和合性の基礎的なことだけでなく、応用面も理解してもらえたのでは。。。それ以外にもたくさんの質問を頂きました。ありがとうございました。たくさんの質問があったからと言うわけでなく、年度初めの多忙もあって、世界に向けての情報発信の写真を撮るのを忘れて。。。ちょっと残念でした。質問のあとには、1年生代表から、とてもしっかりしたお礼の言葉を。今回のことをきっかけとして、進路、人生を考えるようになってもらえればと思います。

DSCN6731.JPG 最後になりましたが、今回の講義を設定頂きました三文字先生をはじめとする、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 去年の仙台一高での講義でも、市内の小学校で出前講義を受けたと言う生徒さんがいましたが、今年の宮城一高でも4名ほど、同じような生徒さんが。。ただ、いずれもちょっと気になったのは、出前講義があったこと、一緒に連れて行った「はかせ」のことは覚えているけど。渡辺のことは???というのが、3名ほど。もちろん、1名の方は、理科専科の先生の名前もしっかり覚えてくれていました。それはそれで感動でした。提出レポートに小学校時代のレポートもつけて返却しますので、自分たちの成長の跡を思い出してもらえればと。。。こんなつながりができるのも、何年という継続のおかげ。ありがたいことです。

 PS.のPS. 講義のあとに、科学者の卵養成講座の今年度の募集計画についての概要説明。いつもは、あらかじめ準備頂くのですが、こちらの不手際もあり。。。昨年よりもずいぶん多く、50名を超える生徒さんに興味を持ってもらえたのは。また、何より先輩として、先月のリバーサイドでの海外研修をされた、2年生の佐藤さんが話をしてくれました。海外での経験がとてもpositiveな方向に働いたようで、しっかりちゃんとやることが大事で、他の学校から来る受講生に負けない気持ちでやらないといけないなど、今年度の受講生には、良い刺激になったのではと思います。佐藤さん、ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. この原稿を書いているのは、翌水曜日。午前中には、木曜日に研究室訪問をされる福島県立磐城高等学校の先生方が、研究室訪問について前準備の打合せに来られて。。。明日の訪問だけでなく、色々と議論できました。ありがとうございました。明日、楽しみにしております。

 

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