東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・平成27年度第2回SSH運営指導委員会(11/9)

2015年11月 9日 (月)

 SSH研究成果報告会に続いて、平成27年度第2回SSH運営指導委員会。5年間のまとめと第2期への戦略会議。戦略会議の部分は、来月の頭がこのSSH申請の〆切とか。なので、機密事項については、お許しください。このHPを見ていて、そんなことを期待されている方もいたのではないかと思いますが。。。もちろん、渡辺が思っていること、しゃべったようなことは、この後に。

 科学リテラシー、課題研究、評価方法、国際性育成、地域連携・貢献というのが、この5年間の活動内容。どこのSSH実施校でも行われていることかも知れないですが、いずれの内容も全校体制で1年次から100mダッシュを続けてこられたのではないかと。もちろん、必要に応じて、教育内容を臨機応変に変更などの対応していたのは、先生方の努力の賜物だなと。。。科学者の卵養成講座でも行っていますが、TOEICの試験を導入しているのは、なるほどと。。。渡辺は、英語が苦手でしたので。。。昔でよかったというか、なんというか。。。地域を知る、とても大事なことで。。。その地域になぜ、その産業、文化があるのか、その由来は。となると、昔の歴史をひっくり返して、今までつなげてなかったような事象を串刺しにしてみると、意外なものが見えるのだろうと。

20151109160945-e9058cdec34709d59ee830c7b2316f221d712580.JPG 評価は難しいもの。特に教育の評価は、10年単位のあとになって、やっていてよかった、あの教育はそうではなかったと。その意味で近視眼的にならないで、できるだけ、将来に向けて、複雑な問題を領域融合的に解決できる人材が育成されればと。。。評価と言うことになるのか、この教育を受けて大学に進学して、どう活かされているかというようなアンケートをしているのは、よいことだなと。いつもお願いされているSSH運営指導委員として、コメントしていることなので。アクティブラーニング。これは、小松高校で拝見しましたが、。。。確かにおもしろい取組。ただ、物事を聞いて、自分で考えると言うことでは、どうなのか、。。少し考える必要があるのではないか。どこかでも書きましたが、きちんと座って、人の話を聞いて学ぶ。日本人にはとても得意なことだったような気がするのですが、最近は、どうも違うような。。。。改めて、「座る」ということ、「学ぶ」ということを考え直す時期になっているような。全然違う戦略で。。。

 では、これらを踏まえて、第2期は。。。。4月までお待ち下さい。こうご期待と言うことで。。。ただ、渡辺が普段、思っていることである、考える力、チャレンジングな心、文化・歴史を踏まえたグローバリゼーション、高い志、たくさんの失敗の経験、高い文章力、気合いと根性。。。。気合いと根性は科学的でないと言うこともありますが、最後まで何事もまとめるという意味では、大事だと思いますが。どうでしょうか。。。。

20151109161124-10550c7f7845b1d88b27aa37a961ff67a2e07004.JPG 最後になりましたが、今回の発表会、委員会でお世話になりました香川県立観音寺第一高等学校・高井校長先生、SSH担当・猪熊先生、石井先生、上原先生には、たいへんお世話になりました。仙台という遠くからになりますが、次の5年が無事つながることを祈念しております。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 最近の高校の生物の教科書には「メンデル」という名前がないとか。。。。これは困ったものだなと。植物の遺伝学をやっているものとしては。。。どうすればよいのか。。。


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