東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

3/11(金)、14:46から今日まで、その26(3/11)

2016年3月11日 (金)

 あの2011年3月11日(金)の14:46からちょうど5年。カレンダーの不思議さからだろうか、同じ金曜日。昼間の天気は雪が舞うことはなかったが、夕方から夜に雪が舞ったらしい。寒さも数日前の暖かさとは違う冷え込み。何となく、5年前を思わせるような天気。あっという間の5年なのか、どうなのか、どうも時間の感覚がおかしい。あっという間なのだけど、時間が止まっているような。感覚の世界で。脳みそが自分で理解できないというか、あの震災で脳みそにどの様な影響があって、今、現在、どの様になっているのか。。。ただ、思い出すのは、震災のあと、新しい研究棟で真夜中まで翌週にあったであろう学会のことであったり、テレビで津波とか、原発とか、そんなことを心配していたような記憶がある。また、炊き出しをして、カレーを作ってくれた学生さん。温かいご飯のありがたさ。忘れられない。

 仙台の片平で普段生活していると、震災前とほとんど変化はない。もちろん、当時の傷跡というか、修復あとはあるのだが、。。。ただ、一方で、実際に沿岸部に出かけたり、映像としてみると、まだまだ復活していない。かさ上げ工事をしていて、住宅建設がこれからというのも。今週になってからのニュースなどを見ると、どうにかならないのかと。5年で住む家がまだ。。。なんともいえず、やるせなしかない。。。原発の影響を生態系で観測しているdataもみた。減衰するまでの半減期がどれくらいなのか、忘れてしまったが、人間の生きてる長さを考えると、。。。普段の生活の片平と半減期を考えないといけないのは。。。どうしたらよいのか。。。人工知能が発達して、将来的に職がなくなるという本を見かけたが、AIを使って、この半減期をどうにかならないのか。。。物理原則をAIでというのが、そもそもなのかも知れないが。。。

20160311235323-69708d23c74ae252f871d7cea0c5fc31e93feb25.JPG あの5年前、M9.0の地震の後、余震がすごかった。しばらく。最近はほとんど大きく揺れることがない。その分、油断があるような。。同じような時期にインドネシアでも大きな地震があり、先日も余震と呼ばれるものがあった。北方四島の北の方でもそれなりに。間という表現はおかしいかも知れないが、日本の周辺で大きく揺れないのが、何か気になる。5年たち、何もないことを、日々祈るしかないのかも知れない。

 何をどう書いても、すぐに解決できないし、方向性もそれでよいのかなど、。。。あまりに多すぎる。では、どうすればよいのか。。。そのideaも思い浮かばない。悲しくなるくらい。。。そんな5年目の3月11日(金), 14:46。黙祷をすることしかできなかった。もちろん、政府からこの時間に弔意を示すと言うことで、黙祷をという文章があらかじめながれていたが、あの大変な思いをした方々は、大学に多いはず。年次経過がないというか、学生を除いた職員でどれくらい入れ替わっただろう。。。政府からの弔意を示すという文章とは別に大学として何かあってよいのではと思った。人間関係が疎になっているなのだろうか、それとも8月15日, 12:00に黙祷をする渡辺の感性がおかしいのだろうか。。。そんなこともないように思う。お世話になっている方、その方の指導を受けた方などから、この震災への弔意を示すということをmailで頂いた。まだまだ、何とかしないといけないというか、何とかしないといけないと思ってくれる方がいる。それを励みとして、がんばらないと。。。。そんなことを考えた5年目の3月11日(金), 14:46。5年前の大震災でなくなられた多くのみなさまに哀悼の意を表し、14:46にあわせての黙祷であった。黙祷

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 わたなべしるす

 PS. 半旗をというのはイメージがあったが、弔旗掲揚というのが閣令であったとは。。。


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