【アウトリーチ活動】8/27(日)~9/2(土)のアウトリーチ活動(出前講義)(8/27)
2017年8月27日 (日)
36日連続の降雨であった仙台も朝から快晴。朝の気温も17oCくらいで朝の気温はすっかり秋らしくなった感じです。相対湿度も60%程度でしょうか。秋に向けてのアブラナの交配実験を考えると、天気がよくて、湿度が低くなっているのは、実験系が安定する1つの要因であることを考えると、ほっとします。ただ、この晴天も来週は長続きしないとか。。。心配な秋にあるのでしょうか。。。
8/27(日):岩手県立盛岡第三高等学校・平成29年度SRH課題研究中間発表会
そんな日曜日の午前、午後は盛岡へ。昨年度までSSH実施校であった岩手県立盛岡第三高等学校。今年度からはJSTからのサポートをなくして、自前の予算でこれまでに限りなく近いものというか、さらなる自由度を持って展開しようというSRH(Super Research High School)に組換え。課題研究など、これまでのコアを形成したものについては継承されているので、この時期に課題研究中間発表会。物理、化学、生物、地学、数学から7題の発表が。
実験をする上で、まだ、履修してない科学的現象を扱うことは多いと思いますが、その当たりは、より高い研究を行う訳なので、科学現象の基礎基盤にあることは、しっかり理解して下さい。これがスタートポイントです。さらに、実験をしたり、条件を検討する場合、もちろん、手持ちのものでやると言うことになると思いますが、これまでの経験から考えられる「工夫」をどうやってやってみるかということをトライしてみて下さい。発想はおもしろくても、それが物理的に起き得る実験なのか考えること、大事なことだと思いますので。また、特定の物性を示すとはどういう条件なのか、また、ある実験を行うとき、その手法が一般的なのかというようなこともしっかり検討してみて下さい。高校生らしい研究というと聞こえはよいのですが、どうやってその「科学的内容」を実験系にするのか。実験系を構築する上で、大事なことです。というか、基本中の基本です。それから、実験の目標、いろいろあると思います。その目標が現実に対して、的を射ているのか、実験のための実験にならないようにして下さい。
研究を始めて数ヶ月と言うこともあるのか、色々と慣れてないところがあるようですが、これから実験、発表の論理体系などを再考してみて下さい。先輩たちの課題研究でも秋、冬を過ごして、最終発表会ではかなりのレベルになっていましたので。次回の発表を楽しみにしております。そうそう、その時、結果を踏まえて、タイトル、イントロなど、変更も必要ですので、その当たりもしっかり検討して下さい。発表会のあとの講評では、失敗をどの様に活かしていくか、全員が分かるようなプレゼンを心がけること、目標を明確にすること、結果を踏まえて、それに見合うタイトルをつけ直すなど、これからの方向性を考える上でもよかったのではと。また、今回は以前、盛岡三が基幹校となって、東北地区のSSH実施校全体会議を行ったように、それぞれの分野の専門が近い先生と今後の方向性を議論する時間をとってという企画が。20minほどの時間でしたが、いろいろとdeepな議論ができました。参考になればと。
PS. 数学の発表で扱っていたのは、パズル問題を数学的に理解するというもの。理解が難しかったのですが、輸入・販売を行っているのが、驚くことに「愛媛県今治市」の会社。。。。住所から考えると、渡辺が通っていた今治市立桜井小学校の校区の隣ではないかと。。。不思議なことはあるものだと。驚きでした。
8/27(日):岩手県立盛岡第三高等学校・平成29年度SRH運営指導委員会・協議会
午後からは、今年度からのSRHがうまく展開できるように意見交換会。今年度の実施計画を踏まえて、課題研究をどの様に行うのか。特に、今年度から全校での展開。どうやって、deepにやるようなクラス以外で行うのか。その戦略は、他のSSH実施校でも問題なのでは。大学からどのような支援体制を行うのか。。。これからのSSH実施校、さらには、課題研究を授業科目として行うと言うことが、本格化する前に、検討しないといけない課題であったと。よい試行錯誤ができればと。もちろん、可能な限り、helpしますので。色々とありがとうございました。年度末の発表会を楽しみにしておりますので。