東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】今治市立桜井小学校「キャベツとブロッコリー」(2015年度ふるさと出前授業-2、6/10)

2015年6月11日 (木)

 午前の朝倉小学校に続いて、午後からは、渡辺の母校である桜井小学校。校区の境の山を越えたところ。子供頃、自転車で通っていた道ですが、高速道の建設などもあり、少し風景が変わっていたのは。。。時代の流れでしょうか。それでも変わらないのは、小学校の校庭にあるユーカリの木と今となっては一番古い鉄筋コンクリートの建物。これを見ると、桜井小学校に戻ってきたなという気持ちになります。昔は野球部の練習に使っていたバックネットがちょうど180o反対側に。雰囲気は結構違います。これだけで。

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DSCN7266.JPG 今年度も昨年度に続いて、「キャベツとブロッコリー」。考える理科が定着しつつあるのかも知れないと。最初に越智教頭先生から渡辺が桜井小学校の卒業生、先輩であることを紹介いただき、あとは、こちらから。あとから、6年生の担任の先生から伺ったのですが、かなり緊張していたと。だからも知れないです。最初に植物の生長をトマトをモデルに説明するわけですが、栽培をしたことがある方は手を上げてもらうのですが、かなり少なかったのは、緊張のせいだったのだと。。。あとから理解できました。もちろん、講義が進むごとに緊張も解けてきて。。では、キャベツ、ブロッコリーの発芽から生長、開花、結実は。。ブロッコリーの花を見たことがすくなったのは、緊張のせいか、少し観察不足なのか。観察不足でしたら、シーズンが終わってしまいましたので、是非、来春には。もちろん、自宅の冷蔵庫で。キャベツが抽苔して、開花するのを観察しているという方がいたのをびっくり。答えてもらったら、ほぼ、答えがわかってしまうので、ちょっと我慢して、こたえないで、もらって。。。

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 では、この2つの植物の遺伝子を持つ、新しい植物、キャベッコリーは、どんな形になるのか。8つのグループで考えてもらうことに。もちろん、用意していただいたキャベツ、ブロッコリーを半分に切って、それぞれの部分がどの部位なのか、はっぱ、茎、花など。そんな理科で習ったことをしっかり頭に入れて。まとまりがあって、比較的早く書いたり、色をつけたり、発表練習ができるところも。一方で、最後までまとまらず、えいやーで、書くところも。いずれも、時間内に無事完成。時間を5min, 最後は、1min刻みでなくなるのをカウントするとき、いつもであれば「あと、5minです」というところを、今治で講義ができると言うことは、今治の言葉というか、「あと、5min、はよせな、時間ないぞ。(早くしないと、時間がない)」と、話ができるのは、ありがたいことです。もちろん、研究室でも、ほぼ、今治の言葉のままでしゃべって、それを理解してくれている学生さんたちもいるわけですが。

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DSCN7243.JPG 班ごとに発表をして、時間の関係で、3名だけ、質問者を限定。ほぼ、どの班にも制限を超える質問が。とても鋭い質問をする児童の方も。また、発表する方も、なぜ、このような形になるのか、しっかり理由を説明できている班も。素晴らしかったです。と言うか、頼もしい後輩たちでした。発表のあとに、こちらでどの様な形になるかという解説を。茎を中心に考えることの重要性がわかったもらえたのでは。講義のあと、全体で世界に向けて情報発信。

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DSCN7253.JPG いつもなら、説明を手伝ってもらう「博士」たちを持つことを希望するみんなで大変なことになるのですが、この学年は上記の通り、とても静かで。床の上に置かれているのは、はじめてかも。そのあと、男女1名ずつが、お礼の言葉。どちらもとてもしっかりしていて、感動でした。男の子は、「キャベツとブロッコリーを見る眼が変わったと。。。」というような言葉。終わったあとには、片付けをしながら、将来、研究者になりたいと言うことで、世代を超えての握手。渡辺のアブラナ科植物の研究の継承者となってくれるのを楽しみにしています。

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DSCN7261.JPG 桜井小学校で給食を一緒にすると、サイン会が恒例なのですが、今回は午後の開催。ということで、それもなく。と言うか、少し寂しかったですね。ただ、体育館からの帰り道、低学年の方でしょうか。先生とゴミ捨てをしながら、こちらにしっかりと挨拶をしてくれて。しっかりしていました。講義が終わったあと、窪田校長と最近の教育事情について貴重な議論を頂きました。その中で、渡辺が子供の頃も小学校の頃は、男の子よりも女の子の方が、仕切っていたりと。ただ、最後のプレゼンくらいは、男の子がやっていたような。あれこれ言われながら。。。そんなことを思い出しながら。母校の校長室でこうした話ができるとは。本当にありがたいことでした。

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DSCN7264.JPG 最後になりましたが、桜井小学校校長・窪田先生、教頭・越智先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。やっぱり母校に戻ってくるとほっとします。楽しい時間でした。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。

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 わたなべしるす

 PS. 今年の夏休みには、渡辺が卒業した桜井小学校、桜井中学校の同期会を企画頂いていると。そんなお知らせを先日頂きました。今回の話をまたそうした機会にできればと。。。

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DSCN7220.JPG PS.のPS. 渡辺が小学校の頃には、鉄筋コンクリートの建物は、6年生の時にできた当時の名前で「新校舎」。それ以外は、第1から4校舎は、木造。一番小さかった、第3校舎に、今治--尾道ルートで島伝いに橋が架かるという模型があったのを思い出します。では、今の小学校の中で見つけた懐かしいというか、こんなものもあるのだなというものを。渡辺自身もへーと思ったもの。桜井漆器の歴史のようなものも。あの当時からあったのであれば、ちゃんと気がつかなかったのは。。。と思ったものですから。やっぱり母校ですから。

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DSCN7267.JPG PS.のPS.のPS. 来週、出前講義に伺う西条農・別府先生とも来週に向けて、打合せができました。この2日間。お忙しい中、時間を頂戴して。ありがとうございました。来週が楽しみになってきました。よろしくお願いします。

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DSCN7274.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 6/11(木), 19:30、このHPをuploadしていて、桜井小学校のHPに記事を見つけました。こちらより先に記事を書いて頂き、感謝です。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS.のPS.のPS. 明日の講義について、川滝小学校の村上校長先生から連絡を頂き、HPを拝見したら、渡辺の記事が。ありがたいことです。感謝です。
 

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