【アウトリーチ活動】宮城県宮城第一高等学校・研究検討会、宮城県仙台第三高等学校・探求の日発表会・講評、小松市立芦城小学校・特別講義、小松市立粟津小学校・特別講義(5/20, 21, 23, 24)
2019年5月24日 (金)
火曜日の雨は、かなりのものであったが、その分、緑が濃く見えるのは、目の錯覚なのか。。植物への思い入れなのか。この週末にかけては、夏を先取りするような気温になるとか。30oC越えというのが仙台でも予想されているが、ちょっとそれは避けてほしいが、現状の科学技術では。。。ということであろう。一方、20世紀から実用に向けて実験をされていた国際共同研究が大きく前進とか。また、急速に発展してきた人工知能の思考過程を見える化するというのは、なるほどと。。論文を書くとき、何をどの様に考えて、今の結論になったのか、その結果を支持する他の事象はということは、大事なことなので。で、今週のアウトリーチ活動は。。
5/20(月):宮城県宮城第一高等学校生物部・実験結果検討会
これまで、仙台一・生物部の方々が実験に来ることは多かったのですが、今回は宮城県宮城第一高等学校生物の3名の生徒さんと指導をされている永沼先生。議論をしているところの写真があればよかったのですが。。。今後の展開について、いくつかの議論をしたのですが、ラボスタッフの増子さん、この活動を科学者の卵養成講座でサポートしていることもあり、TAの古井さんも一緒に2hrほどの議論を。研究内容については、企業秘密と言うことで。。。ご容赦を。
ただ、夏の発表会までに、どれだけ頑張ることができるのかが大事と言うことで、しっかりとした計画を立てて。発表会まで2ヶ月ほど。受験生というハンディはあるものの、頑張ってほしいものだと。
5/21(火):宮城県仙台第三高等学校「探求の日」発表会での講評
前日の宮城第一高校との打合せに続いて、火曜日は宮城県仙台第三高等学校「探求の日」の発表会へ。研究室でのあれこれがあったり、この日は朝からかなりの大雨。そんなことが会ったということはないのですが、理数科だけの発表会だったのを、普通科にも展開しての発表会。いくつもの部屋に分かれての口頭発表。コメントする方も、別のところを思うところもあったりするものの。。。時間などの壁もあって。
閉会行事のところで、渡辺からというか、運営指導委員等をされている先生方のコメントを統合して、渡辺が講評を。その中で、検証できる科学的な事実を積み重ねて、研究を行うこと、発表だけでなく、質疑も積極的に、さらには、研究をどの様なストーリーで発表するとよりインパクトがあるのか、など、いつも話をしているようなことだったかも知れないですが、。。。厳しい講評だったかも知れないですが、世の中には、もっと厳しい世界もあるわけなので。。。さらには、次年度行う、今の2年生には、少しかもしれないですが、参考になってくれればと。。。最後になりましたが、SSH部長・千葉先生をはじめ、関係の先生方にお礼申し上げます。さらなる発展を楽しみにしておりますので。
PS. 研究室でも懸案事項を何とか実践に。物事をやってみるまでは、ハードルが高いように見えることもいざやってみれば、それほどでもと言うことも。まずはやってみることの重要性を改めて実感と言うことで。
PS.のPS. 項目を立てるほどではないですが、来月末の出前講義の打合せを、市内の小学校の先生方と。コラボ頂く、河北新報社の方と。。。楽しみにしております。
5/23(木):小松市立芦城小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー」
北陸新幹線が金沢からさらに西へ延伸。そんな工事の現場も。2023年に敦賀開業というのも現実味を帯びてきたのを見ることができました。小松駅も在来線の隣に増築中。そんな小松駅の近くになるのが、小松市立芦城小学校。いつものようにwelcome boardがお出迎え。ありがとうございました。
講義は「キャベツとブロッコリー」。元々、同じ種だったものを人間が品種改良したもの。では、改めて、この2つの遺伝子を混ぜた植物を作ると、どうなるのか。キャベツ、ブロッコリーの生長の写真を見てもらいながら、共通性、違いを講義。では、この2つの遺伝子を持った「新しい植物」はどの様なものになるのか。
書き上げてのプレゼンの時間。説明を模造紙に書いたり、この説明でよいのかなと言うのも。。。工夫をしているところは、外見図、縦断面図、俯瞰図の3つを書いてくれているものも。慣れない説明かも知れないですが、質疑応答も、なかなか立派なものでした。プレゼンを特定の人でなくて、全員で分担するというのも、よくできた工夫でした。最近の子どもらしく、質問も易しく、直球でなくて、変化球(???)というのでしょうか。
講義の最後のところで、今回の講義の謎解きというか、理科のルール、つまり、植物の形態のあり方にそっていれば、それは正解だと。。。ちょっと、疑問の(????)があったようですが、何とか理解してもらえたのではないかと。小松の自然をそんな風に観察してみて下さい。講義の前後に、波佐尾校長先生と昨今の教育事情について、deepな議論の時間を頂きました。将来の大学を想定する上でも重要な議論でした。最後になりましたが、今回の機会を頂きました、芦城小学校、波佐尾校長先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
PS. 講義のあと、小松高校時代にお世話になった寺岸先生と植物の観察、多様性についての現場での議論の時間を頂きました。ありがとうございました。植物をいかに栽培するのか、植物の能力いっぱいまで上げたとき、植物がどうなるのか、興味深い議論でした。
5/23(木):小松市立粟津小学校・特別講義「花の不思議な世界」
前日の芦城小学校に続いて、粟津小学校へ。ここでもwelcome boardがお出迎え。ありがとうございます。で、講義は、リンゴを材料に開花から結実までの不思議。花をどれくらい知っているのか。難しいところもあったかも知れないですが、よく見ているなと。
花粉管伸長、自家不和合性の動画の効果はやっぱり計り知れないものが。。。また、リンゴの縦断面、横断面の観察も。こうしてみると、本物を見るというのは大きな影響力なのだなと。最後のところで、児童の皆さんから6つの質問をあらかじめ、準備頂き。。こんなことははじめでした。こちらも違った意味で感動でした。もちろん、当日の飛び入りでの質問も。。。小松の自然をしっかり観察して下さい。
小松、加賀地区では、ナシの栽培が有名。ただ、校区内にそうしたところがないためか、実際にナシの開花を見たことがないのは、少し残念。最近は、ナシ畑と分かるように開かれてないこともあって、難しいのかも知れないのは、ある種、社会の問題なのですが。。。また、社会的なことから言えば、赤いリンゴの栽培が減りつつあるということを。消費者の問題でもあるので、その当たりについても、「ふじ」と「シナノゴールド」を並べて、考えてもらいました。また、日本のリンゴがいかに大きくよく管理されているのに対して、海外では、ほとんど摘果をしない。そんなしっかりとした肥培管理をされたリンゴを秋には味わってほしいと。
最後になりましたが、今回の機会を頂きました、粟津小学校、牛丸校長先生、三星教頭先生をはじめとする関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。これで何とか「北陸遠征」を終えたのですが、SSH実施校などに伺うことができなかったのは、少し残念でした。。。
PS. この時期にしかない小松ならでは「味」も。旬のものはありがたいです。
わたなべしるす